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えんげきざんまい

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2008.08.17
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カテゴリ:演劇感想
嵐になるまで待って.jpg再々々演!!!
キャラメルボックス「嵐になるまで待って」
ぶっちゃけ、ファンタジー劇団にはもう足を踏み入れまいと思っていたのだが、
つい、つい観にいってしまった…
過去を懐かしむために。

この劇の感想に関しては、
個人的感情が重きがありすぎて役に立たないです
自分の過去の話なんて楽しくないですからね。
純粋に感想を読みたい方は他の人のブログを見てください。

一言で言うと、
このお芝居はピュアすぎて、
もうあの頃の純粋な気持ちで見ることはできない。
でも、過去を懐かしむ為の材料であるし、
その為に見ては鳥肌が立つような、そんな作品。


以下は見たい人だけ見れば良い駄文。
ほぼ自分が懐かしんでいるだけだから、字を小さくしてみる。

キャラメルボックスとは10年来の長いつきあい
1997年「嵐になるまで待って」再演で初めてプロの芝居というものを観た。
残念ながらテレビでだけれども…
えっ、それって観たと言えないジャン!!
(ん?私1997は生で観ていないのか?!既に記憶が曖昧になってきている…)

…うん、思い出した。
日テレか何かで放送しているのを見たんだ。
だって初めて観劇したキャラメルボックス作品は
同じ年の冬公演「サンタクロースが歌ってくれた」だったもん!!

でも生で観たってくらい何回も観た。
石川寛美のチカちゃんと、岡田さつきのユーリと、今井さん(フルネーム忘れた)の幸吉くん
明樹さんの雪絵さんと、オカタツの波多野
近江谷太朗さんの高杉に、ディレクター滝島(SETの人)、南塚さんの勝本くん
…あ、忘れてた、大内さんの津田
そして、西川さんの広瀬教授
流れやギャグは頭から離れずにずっとある。
波多野が怖いって思ったこと、
ユーリの苦しい片思いに心打たれたこと、
幸吉くんの「これから好きになるんだ!」を何回も心で唱えたこと、
南塚さんに釘付けだったこと、
広瀬教授の「ジョディ」のくだりが好きだったこと、
全て覚えている。

1997当時は、実は中学生。
「嵐になるまで待って」を思い返すと、
その頃の演劇部での思い出も、
全部一緒にくっついて思い出すんだ。

あーくどい。
観劇録というより、思い出話だわ、こりゃ


ごめんなさい。

でももう少しお付き合い願います。


2002年の再々演では生で観ました。
演劇部仲間と観たんだっけかな。岡内さんのユーリ
あんまり声がしゃがれてないから、
コンプレックス感じることないんじゃん?!って思ったんだった。
あんまり記憶ないけど、ネットで調べたら細見さんは幸吉くんを演じてたのか…。
やっぱり私にとっての嵐は、1997のままなのだった


そして2008
やっぱり観にいってしまった。

あの頃の私とは、随分違う。
大人になってしまったのだ。

そんなファンタジーな恋愛なんて信じちゃいないし、
現実に何度もがっかりさせられた。
なんせ大人計画のシュールで現実めいた芝居の好きな私ですからねぇ。
ピュアなストーリーにイライラするのではないか、と思い、
今回は見るまいと思っていたのだった。
しかし、観たのは、2つの理由があったからだ。

1つは、上述した通り、過去を懐かしみたかったから。

2つめは、オープニング曲「THE RIDDLE」を聞きたかったから。

そんなことで観た。
6年前と変わらぬセットを。
変わらぬ歌で。
変わらぬ手話で。
変わらぬセリフで。
観たけどやっぱり初見の時ほどの感動はない。

波多野がオカタツじゃない
あのキザで怖いオカタツじゃない。
細見さんがちょっと怖い。

ユーリがユーリじゃない
声がやっぱりしゃがれていない。
波多野と声が全然似ていない。

チカちゃんが中学生っぽくない
むしろユーリっぽい。
もっと生意気なチカちゃんがいい。

しかし、
広瀬教授と、幸吉くんと、滝島と津田は昔と変わらずそのまんま~な感じ。
勝本もまぁそうかな。


ショックなこともあった。
電話のシーン
もう、公衆電話でトントン、と受話器を叩く必然性がなくなってしまったのだ。
そう、
メールの出現により…。
セリフもこんなになってしまった。

幸吉「待て、その電話は、携帯電話か?」
ユーリ「トン(受話器を1回叩く)」
幸吉「じゃぁ、今いる場所をメールで教えてくれ」

だったら最初からメールで状況を送れば良いだろ!!
と思わず言いたくなってしまうのだった。

広瀬教授も、無理矢理携帯電話を持っていない設定になっていた。
(そうじゃないと電話でのユーリとのやりとりができないからね!)
でもPCのメールでやりとりできるだろ…。
PCぐらい持ってるだろ…。
持っていなかったら、あんた今時教授なんて務まらないでしょうよ。

筆談での言葉のやりとり。
ケータイ握り締めてメール画面で伝えてもいいのに。
アキハバラ@DEEPのページみたいに、ノートPC持ち歩いてもいいのに。
なんか不自然な形で繋げられている。

それが、時代の流れ。
すっごく時が経ったんだ、と痛感して、切なくなった。
過去の芝居を無理矢理現代に合わせると、こんなに悲しくなってしまうものなのね。

雪絵さんへ直訴しに行くシーン。
こんなに短かったっけ?
「幸吉くん!」ってユーリが叫ぶシーン。
こんなに軽かったっけ?
「これから好きになるんだ!」のセリフ。
もっとズキュンズキュンしなかったっけ?


過去への思いが強すぎて、単純に話を見れない。
過去に捉われて、過去との比較しかできない。

変わることは良いことなのだ。
常に変化していく時代だから、
その時代に合わせて変わっていくことは常なのだ。
成長している証なのだ。
それを素直に受け入れられない自分はやはり拗ねているのだと思う。

そういいながら、
再演時のユーリや幸吉くんと重ねて、
昔の自分の思った気持ちと重ねて、
なんだかんだで楽しんでいる。
酷評なのも、大好きな作品だったから故。
THE RIDDLEは私の携帯の着信音だし、
あの手話の踊りも、セリフも忘れない。


このお芝居は、私にとっては
過去へのタイムスリップをするためのものなのだった。



1997
ユーリ 岡田さつき
幸吉 今井義博
波多野 岡田達也
雪絵 明樹由佳
滝島 山田幸伸(劇団SET)
勝本 南塚康弘
チカコ 石川寛美・中村亮子(ダブルキャスト)
津田 大内厚雄
高杉 近江谷太朗
広瀬教授 西川浩幸・細見大輔(ダブルキャスト)

2002
ユーリ 岡内美喜子
幸吉 細見大輔
波多野 岡田達也
雪絵 忍足亜希子
滝島 大内厚雄
勝本 畑中智行
チカコ 中村亮子
津田 佐藤仁志
高杉 三浦剛
広瀬教授 西川浩幸

2008
ユーリ 渡邊安理
幸吉 土屋裕一(*pnish*)
波多野 細見大輔
雪絵 温井摩耶
滝島 久松信美
勝本 三浦剛
チカコ 小林千恵
津田 阿部丈二
高杉 石原善暢
広瀬教授 西川浩幸

http://www.caramelbox.com/


残念ながら、
大人はもうなかなか子どもには戻れないんですね。
こうでもしないと。





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Last updated  2008.08.25 02:49:46



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