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2008.08.24
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カテゴリ:演劇感想
ヨーロッパ企画『あんなに優しかったゴーレム』観てきました。

ヨーロッパ企画を知るきっかけとなったのが、
踊る大捜査線でご存知の本広克行氏が監督を務めた映画
「サマータイムマシン・ブルース」
これの原作があるということを知り、それがヨーロッパ企画だった、と。
そして未来からやってきたという青年の役(田村)で、
インパクトある風貌の彼が、ヨーロッパ企画の劇団員・本多力氏だった、と。
そんなきっかけで一度は観劇せねばという気持ちになった。

感想としては、
ええ、全て題名の通りです。
楽しかった!

プロ野球のルーキー神崎投手のドキュメントインタビューを録りに彼の出身地まで来た「あすなろアスリート」テレビスタッフ達。
しかし神崎のトークに出てくる「ゴーレム」という言葉の意味が分からない。
神崎は人の形をした土の像を「ゴーレム」と呼び、小さい頃にキャッチボールをしたと言うのだった。
何バカなことを言っているんだ?ラリっているのか?…信じられないスタッフ一同。
しかしこの町の住民にゴーレムのことを聞き込むと、誰もがまるでゴーレムは生きているかのような証言をするのだった。
不思議がるスタッフのもとに更なるゴーレムの噂が!
なんとゴーレムは土の中で人間の子を育てているというのだ。
たまたま空き地の地面から出てきた少女がその噂の子と言うのだが…
興味本意で早速(土の中の)家にお邪魔してゴーレムの実態を探るスタッフ達。
そして彼女の話を聞くうちに、次第にゴーレムのことを信じるようになるのだった…!!


いやぁ、そのねぇ、
ゴーレム、いるわ。
本当にゴーレムがあちこちに存在しているっぽく思えてくるんだわ。
うまい演出ですよー。

ゴーレムは、かつては至るところでも見れた存在。
人の意識に感応して動くらしく、ゴーレムの存在を信じる人には優しく接してくれる。
しかし存在を信じない人には呼びかけに応じない。だから動かない。
信じない人が増えるとますます動かないただの土になってしまうという存在なのだ。
だから次第に数は少なくなっていったという…。

今の合理的社会を浮き彫りにした、そして辻褄の合ったゴーレムの設定。
人間てこうやって不安定な存在を信じこんでいくんだな、っていうのが面白く描かれていた。
UFOを信じない人が見た見たと言う証言を聞いているうちに、UFOを半信半疑に思うようになり、
何か違うものを見たという些細な誤解がUFOを見たという確信に変わるような、そんなイメージ。

いや、ゴーレムがいないと言っているわけではないんだよ!
確かに話の最後まで、はっきりとゴーレムがいる!と言い切ってはいない。
が、ゴーレムがいると信じさせてくれる。
私は劇を観ていて、ゴーレムがいてほしいなぁ、科学の力だけでそういうフワフワした存在を否定するのは悲しいなぁ、と思った。

そのような、不思議な噂がまわるルーツを吐露しながらも、
てか幾分かゴーレムを信じこむ登場人物を笑うようなシナリオになっていながらも、
それでもゴーレムの存在を否定したくない気持ちにさせてくれた。
UFOもペガサスもゴーレムも信じたくなった。
てかゴーレムに会いたい!!

なんつーか、ゆるいながらも登場人物の心境の変化(ゴーレムへの考え)に共感。
気持ちが分かる芝居はやっぱり楽しい!!



恥ずかしながらヨーロッパ企画にちょっと入りたくなったというのは、ここだけの秘密。

東京での公演日が少ないのが残念だけど、確実にお気に入りの劇団になったわ☆


あんなに優しかったゴーレム.jpg
ヨーロッパ企画
「あんなに優しかったゴーレム」
~やったね10周年ツアー~

<<出演>>石田剛太、酒井善史、諏訪雅、角田貴志、土佐和成、
    中川晴樹、永野宗典、西村直子、本多力
<<作・演出>>上田誠
http://www.europe-kikaku.com/





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Last updated  2008.08.25 00:40:50



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