|
カテゴリ:演劇感想
ずっと日記に記すの忘れてたから、
記録として残すためにざっと書いてみる。 歌舞伎座百二十年「八月納涼大歌舞伎」 8月24日に観た。 <新歌舞伎十八番の内 紅葉狩(もみじがり)> 勘太郎演じる更科姫が、紅葉狩に行ったお偉いさんたちを眠らせて鬼女へと化するという話。 勘太郎の姫は違和感(笑) でも鬼になった時は似合った(笑) 格好良い二枚目ばっかり演じられてもねぇ、という感じだったので、 悪役が見られて良かった。 <野田版 愛陀姫(あいだひめ)> オペラのアイーダを野田秀樹氏が歌舞伎に仕立て上げてしまったやつ。 美濃領主の娘・恋姫(勘三郎)が木村駄目助左衛門(橋之助)の心を射止めるために、 エセ祈祷師を雇う。 その祈祷師の名は、細木…でなく細毛と、江原…でなく荏原(笑) 祈祷師に戦乱の先陣役を駄目助左衛門に任命させる。 栄光を手にして戻ってきたら自分を嫁にしてもらうために。 そしたら恋敵が敵の領主の娘アイーダ…でなく愛蛇姫(笑)で、 駄目助左衛門が愛蛇姫と愛の逃避行しようとしているうちに、 それが見つかって罰されてしまう。 あまりにも駄目助左衛門が好きな恋姫、 駄目助左衛門への刑を軽くしてもらえないかと父親や祈祷師に願うのだが、 すでにエセ祈祷師は本物の祈祷師のような権限を得て威張り散らしている。 嘘の占いが力を持ってしまい、駄目助左衛門は地下に生き埋めにされてしまうのだった。 愛蛇姫はこっそり地下牢に潜り込み駄目助左衛門と最期を共にする。 恋姫はひとり駄目助左衛門の最期を嘆く…。 なんつーかエセ祈祷師がエセのくせに、 予言がたまたま当たっただけで どんどん権力だけついていくっつー、 悲しい現実に焦点が当たっていた。 噂先行の間違いだらけの世の中へのアンチテーゼ、みたいな、 なんか言っててよくワカランのだが、 野田さんの世間への皮肉って感じの演出は好きっす。 勘三郎がいつも心がひとりぼっちになるような感じ。 あれ共感できるんだよねー。 まわりに味方がいない。思ってたことが違う、仇になる。 救われない世間への是非。 結構考えさせられるね。 ざっと、そんな感じ! 同じ回にクドカンが観てたみたいで 2回くらい目撃! ひょろくて背高いから帽子被ってても目立ってますよ。 歌舞伎を観にくるようなお客さんを見回すと完全に浮いてる(笑) そしてちょっと髭面だったから不審者にも見えかねなかったのがウケた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.09.28 10:53:49
[演劇感想] カテゴリの最新記事
|