20日『四月大歌舞伎昼の部』夜が観たいのに!
『四月大歌舞伎』昼観ました。勘三郎丞が出演されるということで、奮発して2等席、2階での観劇(いつもは3等B席)花道が見えることに感激そして、さすが勘三郎、玉三郎と感激観たのは、・本朝廿四考・熊野・刺青奇偶の3作。『本朝廿四考』敵に追われていた上杉謙信が実は別人として隠れて生きていて、嘆いていた八重垣姫が、死んだのは身代りで本当の謙信は生きていると知り、本物を目の前にして喜び恥ずかし…しかし謙信は尚も命を狙われ……みたいなお話。っつーか話が一部すぎる…中途半端に終わる(謙信へ敵の追っ手が送られる)からなんか評価できない。八重垣姫(時蔵)は綺麗だったし謙信(橋之助)も格好良かったよ。でも勿体ない、もっとこの2人観たいし…その後はどうなるんですかね。ちょっとだけ出てきた追っ手の錦之助が凛々しくて力強くてドキドキした『熊野』容態の悪い母親のもとへ行きたい湯屋が夫に許しをもらえず、無理矢理連れていかされた花見で嘆き踊り、やっと許しをもらえるというお話。能が元となった題材(能取物)。舞台が綺麗だった(桜!)。踊りも綺麗だった(玉三郎!)。全体的に「静」。話の華やかさはあまりないが、見た目で楽しむ演目かなぁ。『刺青奇偶』博打をやめられない半太郎と落ちぶれ娼婦お仲のラブストーリー。病に伏したお仲は、半太郎の腕にサイコロの刺青を入れ、自分の腕を見て半太郎は「2度と博打をしない」と誓う。しかし回復の兆しのないお仲にいい思いをさせたい、と一か八か最後の博打をして…てな感じ。うわぁいい話じゃないか!お仲のいうセリフ「男なんざみんな一緒」とか、失望している感じが、こう、心を持っていくわけ。お仲目線で見てたら結構泣けると思う場面転換も沢山あり、歯切れよい。古びた家はボロボロすぎて圧巻モノ。何よりも勘三郎さんの人情あふれる演技。同情を誘うね。…てな感じで久々の歌舞伎でしたところでいつ歌舞伎検定は始まるんだろう…<歌舞伎検定HP>http://www.kabuki-kentei.jp/