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3度の飯より音楽好き♪

3度の飯より音楽好き♪

その9

TOUR DE FORCE(Prestige)

1 EE-AH
2 B. QUICK
3 TWO DIFFERENT WORLDS
4 B.SWIFT
5 MY IDEAL
6 SONNY BOY


SONNY ROLLINS(TS)
KENNY DREW(P)
GEORGE MORROW(B)
MAX ROACH(DS)
EARL COLEMAN(VO) 1956.12.7

SONNY BOY(Prestige)

1 EE-AH
2 B. QUICK
3 B.SWIFT
4 THE HOUSE I LIVE IN
5 SONNY BOY


SONNY ROLLINS(TS)
KENNY DREW(P) (1~3,5)
GEORGE MORROW(B)
MAX ROACH(DS)
KENNY DORHAM(4)
WADE LEGGE(4) 1~3,5 1956.12.7 4 1956.10.5

この2枚のアルバムは、収録曲が殆ど同じです。
既に発表になっていた「TOUR DE FORCE」 から、ヴォーカルの入った2曲を除き、
未発表の THE HOUSE I LIVE IN と、SONNY BOY を追加してリリースされたのが、 
アルバム「SONNY BOY」だそうです。
・・・というわけで、まとめて聴くことにしました。

1956年の録音ですが、
まず注目すべきは TOUR DE FORCE の方には
アール・コールマンが、ヴォーカルで2曲に参加しているというところです。
ロリンズのアルバムでヴォーカルが入っているものは、この1枚だけ、だったと思います。
低めのしっとりしみじみとしたコールマンのヴォーカルです。
まずは TWO DIFFERENT WORLDS
ロリンズは前半、ヴォーカルの引き立て役に回っているようですが、
間奏からの演奏は、やはりロリンズならでは・・・まるでテナーの音が歌声であるかのようです。
5曲目の MY IDEAL にも同じ味わいがあります。
出過ぎず、引きすぎず・・・微妙なさじ加減です。

さて、 SONNY BOY の4曲目
THE HOUSE I LIVE IN ですが、前回の「プレイズ・バード」のセッション中の未発表曲です。
SONNY BOY の中で唯一、しっとりとしたテンポのナンバーです。

さて、残りの4曲ですが・・・
4曲中3曲がロリンズのオリジナルです。
EE-AH, B.QUICK, B-SWIFT
この3曲をはじめて聴いたときに、ぶっ飛んでしまいました。
ここでのロリンズのアドリブの凄まじさ、テンポ、スピードと来たら・・・
他のどのアルバムもかなわないのではないでしょうか。
特に2曲目 B.QUICK と 4曲目 B.SWIFT
とにかく、吹きまくっています。ローチも叩きまくっています。
この疾走感・・・
ケニー・ドリューのピアノも、ハイ・テンションです。
ドリューは晩年の華麗さも魅力的ですが、個人的にはこの時代のスタイルの方がより好きです。

ラストの SONNY BOY はタイトルからして、ロリンズのオリジナルと
勘違いしそうですが、
1928年のアル・ジョルスン他による作品です。

このアルバムは、1956年に録音されたものの中で
もっとも地味な存在でしょうが、中身はサキ・コロ以上に派手かもしれません(^^)
歌心を重視される方は「ちょっと違う」と感じられるかもしれませんが、
一聴の価値はあると思います。ロリンズの違う一面を再発見できました。
ただし、くれぐれも、寝る前には聴かないでくださいね。
目が冴えてしまうこと、請け合いです。

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