歴史ある薬 透丁香というういろうを売っている、小田原のういろうに行ってみました!
前々から行ってみたいねと母と行っていた小田原のういろうに行ってきました!その昔、1000年も家系が続く礼部院外郎(れいぶいんがいろう)の職についていた陳延祐(ちんえんゆう)は、今から600年ほど前、中国の元が滅びて福岡にやってきそうです。彼は医術と占いに優れていた人物として高名であり、朝廷からの招きを受けたほどだったそう。その陳延彼を初代とし、外郎家(ういろうけ)二代目の宗奇(そうき)は朝廷に使えたわけだが、家伝の薬「霊宝丹」をもって珍重されたのだそう。そして、朝廷の命を受けて実家に赴き、帰国後にさらに薬の処方を持ち帰った薬が今に続く「ういろう」なのだそう。このういろうはのちに天皇陛下から「透頂香(とうちんこう)」の名前をいただく名誉に預かったらしい。また、我々が知る御菓子のういろうも、この2代目の宗奇が考案したのだそうです。その後、五代目定治(さだはる)が小田原へ来住して、現在までういろうの技術は守られている。そして、御菓子の製法は弟に残してきたものの、その家系は室町時代に絶家しまったのだそう。しかし御菓子の製法が全国に広まったのだそう。一子相伝の秘薬「透頂香」。現在でも売られてはいるものの材料も不足し、沢山は作れない。だから、このお店に足を向けても、一人3箱までと購入数が限られているのです。せっかくなので私も買いました。透頂香は腹痛系、胃腸の不調や風邪系、のどの調子を整えたり、歯痛など効能もさまざま。知らなかった妙香散は、頭痛や神経のさわりや鬱っぽいときに効能があるようです。薬入れの印籠も可愛くて買ってしまいました。さらにはお願いすると見せていただける、明治18年の蔵を利用した外郎博物館も拝見させていただき、その歴史をしっかり感じてきました。薬は仁丹を大きくしたような見た目です。アラザンに似ている?歌舞伎役者団十郎の十八番となった演目、外郎売。実際にはこの薬は行商はされていなかったようです。また、かつて、団十郎の悩みののどは、この薬によって回復したそうな。症状によって飲む粒数や、舐めてみたりしていただく、万能薬として重宝されてきた歴史があるようです。のどがいがらっぽく、なめてみましたが、30分なめてもなめきらない。味は仁丹みたいでした。喫茶にも行き、御菓子も買ったので、それは後日ご紹介します~!