小さな命が教えてくれたこと
うちには、10年飼ってる柴犬がいます。9日の朝、いつものように散歩を済ませ、エサをあげて、仕事に向かいました。特に何も変わりなく。昼過ぎに仕事から戻ると、エサを吐いて、その横に、ぐったりと犬が横たわってました。息も絶え絶え。いつもと違う。あわてて、クルマで病院に向かいました。不幸中の幸いで、病院は日曜でも1時まで診察していました。歩けない犬を抱えて診察台にのせると、先生の顔色が一変。脈もほとんどふれず、瞳孔も開いて反応もなく、体温、血圧ともに、低く、瀕死の状態でした。おまけに、血液検査で、肝臓、腎臓が、9割壊死をおこし、手の施しようがないといわれました。とりあえず、強肝剤、吐き止め、ブドウ糖点滴をされましたが、もうだめだと思うので、家族で最後を看取ってあげてくださいと、返されました。なんらかの毒物を食べて、ショック症状を起こしたようでした。なんで?今朝まで元気だったのに。もうだめだからと突然言われて、何をすればいいの?完全にパニックでした。とりあえず、家族に戻ってこいと連絡し、みんなが帰るまでもってもらおうと、犬を毛布に包んで、抱いてマッサージし、声をかけ続けました。みんなが戻ってからも、何度か昏睡になったり。このまま、息をしなくなるんじゃないかと不安でその夜は犬を抱いて寝ました。なんとか持ちこたえて、朝、もう一度病院に連れてきました。病院側は、家に連れ帰っても、持って数時間だと思っていたようで、再来に驚いていました。再度、強肝剤とブドウ糖を注射され、家に連れ帰りました。おしっこも大量に出るようになり、立ち上がって歩きまわれるようになりました。今朝は、エサも、少しずつ食べられるようになり、少しずつ、もとの元気を取り戻していきました。注射から錠剤に薬も変わり、様子観察といわれるまでに回復しました。何を食べてそうなったのか、原因はわからないけれど、今回のことで、家族の、命が消え行く状況に立会い、阻止できたことは事実でした。奇跡的に助かった、と、先生に何度もいわれましたが、奇跡って、本当にあるんだ~と、思いました。そんなことを、小さな犬は、私に教えてくれました。ここんとこ、子供のことで、少々情緒不安定だったのですが、そんなことも、今回の事件が解消してくれたように思います。そんなこんなで、月曜日に、仙台に行く予定だったのですがドタキャンすることになり、大迷惑をかけてしまった皆さん、本当にごめんなさい。命って、すごいなあ。あきらめないって、大事だなあ。