2005/08/05(金)00:22
ヨガをクリニックに取り入れた理由
まずは、まったくテーマと関係ない話から。
この度、小学館から出版されている「女性セブン」という
雑誌8月4日号に、指ヨガに対する、私のコメントが載りました。
では、本題。
運動療法が必要な人がいます。
病院などでは、リハビリ室があり、身体を動かす指導を受けます。
これでいいじゃないかと思うかもしれませんが、
私の意見を言わせてもらうなら、これがどうも局所療法に思えるのです。
手が麻痺したから、手の訓練、腕が上がらないから、腕を上げる訓練、歩行障害だから、歩行訓練など。
そこには脊髄の彎曲を含めた、身体全体を見渡して、全体をどのように整えるかといった視点がないのです。
ヨガには全体から見た異常を改善できる眼があるのです。
2番目にヨガはゆっくりとした運動なので、身体障害を持っている人や高齢者にも導入しやすいのです。
3番目に、ヨガの運動は気の動きを伴うことが多いので、
気を流し、より健康になる訓練ができるのです。
診療時間にできることは限られます。
運動療法を口頭で説明しても、正確にできている人はほとんどいないことに気がついてきたのです。
そんなわけで、何人か集まってもらって、患者さんにヨガをベースにした運動療法を教えるようになったのです。