その方は「憑き物と同行二人はよくありません」とおっしゃいました。
でも僕自身憑き物のようなものだから、一緒に祓われてしまうんだろうな、と過ぎる。
やがて死んでいくものが、今日もうどんに生姜をかけて食べている。滑稽だ。とても。自分の嗜好を要求しようとしている廃人。とても滑稽だ。おかしすぎて口が開かない。いや、もしここで口を開けてしまったら、悲鳴をあげてしまうだろう。そんな精神状態。ぬるい議論に辟易し、いっそ湯治にでも行こうかと、千夏に電子郵便を送ってみれば返事はなく、それでは浮川田に電子郵便してみても返事はなく、やむを得ず黒川に電子郵便。「つれない返事」。なんてこった。せっかくの金曜の夜が…数名に電子郵便を送ってみるがいい返事はこない。
暇つぶしの相手が百人いても、意味はない。たった一人でいい、僕と世界のよしなしごとを語り合わないか？
やはり滑稽。この上ない。