テーマ:華麗・大川橋蔵の時代劇(432)
「花笠若衆」はトミイ・マミイコンビの映画としては最後の映画になります。そのいきさつを話す前書きが少し長くなる事こと、お許しください。 敵は前ばかりにはおらぬからのう 但馬の国、扇山藩には双子の姫がいたが、一人は江戸の侠客吉兵衛のもとで男として育てられていました。扇山藩では藩主の病弱をよいことに、次席家老一味が、双子の一人千代姫を亡き者にして、一味の娘を雪姫にしたて乗っ取ろうと陰謀を企てていました。そのためには雪姫を探し出し亡き者にしなければなりません。千代姫の許婚の神月又之丞も、扇山藩に陰謀ありとの報せをうけ、雪姫を探していました。ある日、又之丞が救った江戸家吉三が雪姫であることを知ります。家老一味もつきとめ、吉兵衛を斬り雪姫であることを証明する品を奪い去ります。吉兵衛は息を引き取る前に雪姫を扇山藩へ返してほしいと又之丞に頼みます。そして、扇山藩の千代姫を救うために、又之丞と女になった吉三と子分の金八の三人旅が始まるのです。 花魁道中が繰り出している吉原は大変な人出です。大勢の新造や禿を従えた花魁達が男衆の肩に手をおいて仲之町を練ってやって来ています。道の両側は群衆でいっぱい。その群衆の中に、白鞘組の面々が陣取り、酒を飲みながら花魁道中を見ているところへ、群衆に押され町家の娘のさしていた絵日傘が白鞘組の淡路雷太郎の面体を傷つけたと言いがかりをつけてきます。 娘が謝りますが、蔵前の足袋問屋梶田屋の娘お町と聞くと顔色を変え、付き添っていた女中を突き飛ばし連れて行こうとした時、淡路の腕をはらい、威勢のいい啖呵をきる若者、江戸家吉三郎がお町を助けます。白鞘組に喧嘩を売る気かと言う淡路に、売られた喧嘩は買うが、人に喧嘩を売るほど酔狂ではないと言う吉三に白鞘組が斬りかかってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年08月02日 01時07分15秒
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