[家族と私と]の記事一覧 | トキヲタメル～老後にむけて５０代にしておくべきこと

早期退職目前　夫の就活

昨年の春ごろから早期退職について夫からほのめかされていましたが、私が正式に聞かされたのは秋頃です。たぶん本人は５年ぐらい前には決意していたのではないかと思いますが、私に伝えるのは本当の本決まりになってから、なのはいつものこと。私もその状況に慣れきっているのでいいけど、親戚にこの先のことを聞かれても『直前にしか教えてもらえないので本人に聞いてください』と答えるしかなく、対応に苦慮させられるのが困りものですが。退職の意向を人事に伝えて、退職セミナーなどに参加したり、次の仕事のオファーを受けて話を聞きに行ったりと私の知らないところで動いていた夫。結局何件かのオファーをお断りして、先輩に誘われたところに行くことを決意したようです。採用試験を受けて採用通知をいただいたとついこの間聞かされてガッツリと就活していたのを知りました。普段はバカがつくほど正直に思ったことを発言して家族から『もう少し状況を把握してから言って』と総攻撃を受ける夫ですが、人生の岐路に立つような真剣モードの時は何も言わずに一人で頑張っちゃうのが面白いな、と。しゃべりだすと不安や弱音が出てしまうのが嫌なのでしょうね。私も以前は大人であろうとして一人で頑張りすぎていた時期があるので気持ちは分かるけどこれからはお互いにもう少し精神的に楽にやっていきたいなと思っています。定年まであと１か月半。だんだんその日に向けての私の準備も忙しくなってきました。気合を入れて有終の美を迎えるようサポートしようと思います。

娘としての大仕事を終えました

最近ブログをお休みしていましたが、その間に集中していろいろなことをこなしていました。多忙な妹のスケジュールに余裕ができるまでの約１か月間、久しぶりに私はゆっくりできたのですが、やらなければいけないことをため込んでしまってて。で、車検、庭仕事、大物洗い、衣替え、実家と我が家の粗大ゴミ処分、フリマ出店、メルカリなどなどを１日の休みもなく詰め込んでがんばりました。そして先日、大仕事中の大仕事、父と母の納骨を無事に終えることができました。母は自分のできることの範囲がとても狭い人で、分からないことはやらない性格。なので、父の骨はずっと手元に置いたままで私たちに「私のと一緒に納骨してー。」と言っていました。私は母の生前からそのお願いを託され、重い荷物を持ち続けたままで過ごしていたのです。だから納骨を終えてやっとその重い荷を下ろすことができた・・と思ったのですが、実はあまり楽になった感じがしていません。　大仕事を終えても体が軽くなったと感じないほどに背負っているものが多くなってしまったのだと実感しています。さて、ここからは気持ちも新たに一歩一歩がんばっていきます。しばらくは実家のものの処分手段を広げたいのでフリマ出店以外にメルカリ、ラクマの出品作業を本格化させるつもりです。

母の一周忌を終えて

母の一周忌を終えました。昨年の秋からその日を意識して実家の片付けやら物の処分をすすめてきたのですが、３月の中旬になってもまだゴミが大量に出てくる状態で。３月下旬には犬連れで２回実家に泊まって作業をしてやっと納得する感じになって、その後はお掃除をして準備をして、と前日までバタバタと動いて当日を迎えました。やることがいっぱいでもしかしたらとんでもない見落としがあるかも、と不安でしたが大きなトラブルもなく終えられてホッと胸をなで下ろしています。来ていただいた方には形見分けもしました。こちらの準備も大変で。でも無事にお渡しでき、あとは何人かに形見分けの品を送るだけになりました。振り返れば本当に忙しく大変な一年でした。実家の片付けについてはまた機会をみてゆっくり報告できればと思いますが片付けた中で母について初めて知ったことがたくさんありました。自分の人生についても考えさせられる一年にもなりました。私はこれで喪が明けた形になります。実家の片付けと物の処分はまだ続きますが、もう少しゆとりを持って自分自身のことも大切にして過ごそうかなと思っております。まずは今日から。洗濯を早めに終わらせて（今日は黄砂が来るのでなる早で乾かしたい！）久しぶりに読書をします。

母の携帯を解約した日

先日、数ヶ月ぶりに妹とふたりで実家の片付け作業をしました。休憩中に母の携帯をいつまで維持するかを相談。他界してからはドコモショップから１件電話があっただけ。母が結婚前に勤めていた会社のＯＢ会からの連絡をいつも気にしていたので料金を払い続けていましたが、地元に母の兄弟がいるので人づてに伝わっている可能性が高いし、伝わっていない場合はＯＢ会のお知らせがハガキで来るからその時に幹事さんに連絡を入れてみようと話がまとまり、解約をすることにしました。ドコモショップへ解約の手続きをしに行く朝。母の携帯の充電をした後、ふと思いついて私のスマホから電話をかけてみました。ラプソディ・イン・ブルーが流れてきて、あーそうそう着信音これだったわ、ってずっとずっと鳴ることのなかった持ち主のなき携帯を見つめました。　　　今年の１月　リハビリ病院に転院する日、１か月ぶりに会った母に「リハビリ終えて退院したらすぐらくらくスマホを買いに行こう。」と言ったら嬉しそうに「そうしよう！」って言っていたっけ。もったいないからとなかなか換えたがらなかったけど実は憧れていたんだな・・もっと早く動いていたら母はもっと幸せと思えたのだろうか？と考えるもやっぱり母は自分のことは自分で決めたいだろうし、モノよりも人との繋がりが大切だったのだろう、と思う。携帯の最後の着信履歴に私の名前。これでいいよね、と画面を見つめてからバッグにしまって手続きに向かいました。

母の遺産相続のはなし

４月に他界した母の遺産相続手続きが終了しました。経験のないことばかりで不安でしたが一つ一つ勉強しながら進めていきまして何の知識もない私たちでも終えられたことに安堵しています。（不動産の名義変更は司法書士に依頼して手続きしてもらいました）母は遺言状を用意していませんでしたが、日頃たくさんの言葉を伝えていました。１　母所有の２件の不動産は私と妹で１件ずつ相続する。妹から先に選択させる。２　妹が受取人になっている母の終身保険を葬儀代に充てる。３　宝石類（わずかな量ですが）は女性の孫たちで分ける。４　孫４人への結婚祝いを１０万円ずつ渡せるように遺産から取り分けて保管しておく。そのほかにもこまごまと私や妹に伝えていたこと、孫たちに伝えていたこと。その言葉を集めては私たち家族への愛を感じて涙し、できる限りその希望に沿った形にしようと努力をしたつもりです。今後相続手続きを経験される方への参考までにこれまでの遺産相続手続きの経緯をしたためておきます。死去する前　　終身保険の証書や現金の保管場所の把握　　　　　　　＜妹＞保険（医療特約分（入院費））の請求手続き　　　　　　　＜私＞これまでに各自が負担している費用（入院費用など）を　　　　　　　　ノートにまとめる葬儀２日後　　実家で打ち合わせ　　　　　　　不動産のどちらを相続したいか妹に意思確認して決定　　　　　　　通帳・印鑑、現金の確認　　　　　　　各種手続き用の書類集めと役割分担　　　　１週間後　　　実家にて不動産登記書類集め　　　　　　　＜妹＞終身保険の請求手続き　　　　　　　＜私＞葬儀費用支払い３週間後　　　終身保険と医療特約の保険金受取り　　　　　　　２人が費用負担していたお金の精算四十九日法要後　　　　　　　　＜私＞財産目録作成　　　　　　　財産目録を２人で確認　　　　　　　（この時点で遺産は相続税の基礎控除額を超えないことが分かったので　　　　　　　　相続税の申告が不要に）　　　　　　　預貯金と現金の相続分割を決定２か月後～　　＜私＞母の出生から死亡までの戸籍謄本集め　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜私＞遺産分割協議書作成　　　　　　　遺産分割協議書の推敲、決定、捺印３か月後～　　手続きに必要な証明など集める　　　　　　　宝石類見つかる（捜索し続けてようやく発見）　　　　　　　＜私＞司法書士さんに不動産の名義変更手続きを依頼　　　　　　　司法書士さんと契約、費用支払い　　　　　　　＜妹＞金融機関で解約手続き４か月後～　　不動産の名義変更終了　　　　　　　＜私＞金融機関で解約手続き初盆　　　　　宝石類の形見分け終了その後　　　　全金融機関解約完了相続において何より母が望んでいたのは『もめないこと』。両親はそれぞれの親の相続の際に大小のいざこざや兄弟間の感情のもつれを経験しており、大きいいざこざでは裁判所で判決となったりもあったので自分たちの財産の相続で私たち姉妹の関係が壊れてしまうことを恐れていました。それでも日頃の関係性を見て大丈夫だろうと判断しているのは感じていたのでその信頼に応えたいと思い、ステップステップでお互いの意思を確かめながら納得した上で次に進むように心がけました。最後の金融機関の解約を終えたことを妹にＬＩＮＥしたら、妹から今までの感謝の言葉が綴られた返信が届いてジーンとしました。私からも感謝の言葉を返してやっと長女としての大きな大きなお仕事が終わったことを実感しました。今まで長女だからちゃんとやらなければとずっと気を張っていたけれどこれで少し肩の荷を下ろせそうです。手続きの必要な遺産の分割は５か月で終えることができましたが、実家と実家にある全ての家財を受け継いだ私の仕事は実家をスッキリさせるまで続きます。でも今はすこーし休んで。１年以上前からずっと続いていた緊張を十分にほぐしてから次に向かいます。

３か月なんてあっという間

母が旅立ってから３か月が経ちました。３か月は手続き上の一つの節目となります。相続を放棄をする場合は３か月以内にすることが定められているからです。今のところ、常識的な支払い以外に負の遺産は発覚していない母ですが、妹とリスクを確認し合って今後母に借金が発覚しても二人で何とかしていこうという方針を固めました。葬儀の後のたくさんの手続き、各種支払いとお金の管理。実家への弔問客の対応、四十九日法要。それぞれの合間にとにかく片づけ、片づけ、片づけ。そして大量のゴミ出し。財産の洗い出し。財産目録作成。遺産分割協議書作成。実家も妹の家も県内だし、ここまで妹と役割分担しながら順調に進めてこられたと思っていたのですが初めて経験することも多くて３か月はあっという間でした。なのに相続放棄をする場合はそれ以上のスピーディーさを求められるなんてどれだけ大変なんだか。経験した者として見直しの必要があると強く主張したいです。でないと今の制度においては故人の供養よりも借金を含めた財産の把握が最優先となってしまう。（悲しむ暇もないという過酷さ・・・）そして先に口座解約を進めたり、大きな家具・家電を処分してしまうと相続の意思を示したとみなされることも今回初めて知ったことの一つ。遺産の取り扱いと着手する順番には慎重さが求められることを学びました。次（があるかどうか分からないけれど）の時にはもっと要領よくできそうです。３か月の間に母は父と繋がりを感じる法名を付けてもらい、白い仮の祭壇から仏壇に移りました。仏壇の中ですが２７年ぶりに夫婦で一緒になってほっと一息ついていることでしょう。おしゃべりで賑やかな母の話をちょっと迷惑げに聞いている父の顔が思い浮かんで一人でくすっとしながら手を合わせている今日この頃です。

母を見送った日のこと

母を見送りました。自称晴れ女の母らしく青空が眩しい日に母は静かに旅立ちました。ひとりだけ入ることを許された病室で私は母の手を握りながら命が消えていく瞬間に立ち会うことができました。悲しみにくれている暇などなく長女の私はその瞬間から喪主となり、つつがなく式を終えることに必死の日々を過ごし・・・母がお骨になって４か月ぶりに帰宅し、その祭壇にひとりでろうそくを灯した瞬間にホッと力が抜けて子どもみたいに泣いてしまいました。２７年前に父を送り、そして母を送って、私と妹は５０代で親を亡くしたことになります。ちょっと早いよね、と妹と言いながらも私たちが元気でいる間に闘病を支え見送ることができたのはよかったと思います。後悔がないわけではないけれど娘としては精一杯やりきりました。そしてこれから続く様々なことも両親に恥じない後始末をつけていくつもりです。