コミュニティカフェの作り方 by みみお@はぴくす

2007/05/06(日)18:28

床にまつわる小さな物語

ビジネス・起業(196)

お店作りをするうえで、小さなこと一つ一つにも 意味があり、物語があります。 例えば、「床」。 これもどうするかで結構悩みました。 一番最初は、乳児連れスペースのみ「下足」にし、 その他は靴のまま過ごしてもらうようにしようと思っていました。 ところが、こうするとスタッフの導線が面倒くさくなるのです。 なぜ、その他の席を土足のままにしようと思ったかと言えば、 「面倒くさくないから」。 でも、うちのお店は「コミュニティカフェ」。 「短時間だけ、ランチを食べて慌しく帰る」というような方ではなく、 ゆっくりくつろいでいただく方がメインのお客様。 なので、いっそ皆さん全員靴を脱いで上がって頂くようにと考えました。 そうすると、どの席に座っても 子供さんがゴロゴロしても安心。 全員が靴を脱ぐときまると、今度は床の材質を決めないといけません。 じゅうたんやカーペットにするか? フローリングにするか? はたまた、ビニール系の材質にするか? いっそコルクにしてしまうか? 最初に考えたのは、温もりでした。 それを考えると、じゅうたんやカーペットの布系がいいなとずっと思っていました。 ところが、食器を選ぶ際に 事態が急変しました。 元々、食器は割れづらいものと考えていろいろと選んでいたのですが、 その中で、「コレール」という割れづらいという食器が候補に挙がりました。 一見、磁器のように見えるこの器、実はガラス系だったのです。 3月の展示会で、「強化磁器」を中心に 食器をいろいろと見て回っている際に、 とあるブースで「コレール」の事を聞きました。 「割れづらい」という面で、どうなんでしょう?と質問をぶつけてみると、 予想外の回答が。 前にも書いたかもしれませんが、 この「コレール」、「強化磁器」ではなく、割れづらいガラスの食器で なかなか割れづらい反面、割れると粉々に飛び散るというのです。 それを聞いた時、あることを思い出しました。 前にバイトをしていたヌースでの出来事。 お水などを出す、小さなタンブラー。 これって、強化ガラスでできていて結構丈夫なのですが、 ある時手が滑って、コンクリートの床に落としてしまったら、 なんと、粉々になってあたり一面に飛び散ったのでした。 そんなことで、いざ食器が割れたことを考えると じゅうたんやカーペットといった布系は、掃除が厳しい。 子供などは、素足で歩くことを想定すると、 100%の安心は難しく思えました。 次に候補になったのが、コルク材。 これは素材が面白いということもあり、いいかなと思っていました。 ところが、これは結構値が張るのです。 今回は、全体的にかなりの予算オーバー。 止む無く、コルクは断念。 そして、その次に候補に挙がったのが、 フローリング。 こちらは、安価でできるというがいいところ。 しかし、条件によるのかもしれませんが、 結構冷たかったりします。 「ゆっくりしていってください。」といいながらも寒いというのは微妙です。 床暖房を入れるなんて話も考えましたが、 もちろん、これも予算オーバーなのでNG。 ということで、結局はビニール系。 と言っても、見た目はフローリングで しかも、やや弾力性のあるもの。 若干お高目と言っても、コルクに比べれば全然安い。 お手入れも楽そうで、しかも布系に比べて安心できます。 なので、時間は掛かってしまいましたが 結構納得のいく床になったと思います。 来店いただいた際は、 「なるほど、これがその床か。」と思ってみてください。 そこに温かみを感じていただければ、光栄です。^^

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