テーマ:今日聴いた音楽(75804)
カテゴリ:音楽
さて、相変わらず賛否の続くSHM-CDですが
盤によっては『変化』が感じられるのも事実 しかし、それが『高音質』なのか?という疑問が出てきまして そんな時、とある方がPCにて検証してくれましたので紹介したいと思います まずは下のグラフを御覧ください 簡単にグラフの説明です。 緑色のグラフ、C1エラーというのは、建前(仕組み)としては幾ら有っても良いエラーです。 エラー訂正用のデータにより完璧に訂正されます。仕様としては。 青色のグラフ、C2エラー(このCDは出ていませんが)はデータCDではC1エラーと同様、 訂正可能なので気にする必要はありません。しかし、オーディオCDでは訂正は効かず 「補正」されることになります。 「補って正しくする」なんてウソです。前後のデータから推測して勝手に穴埋めするだけです。 赤色のグラフは普通はお目にかかれません。訂正不可能なエラーです。 良くて音飛びやプチノイズ、酷いと再生出来ません。 実は、昔流行ったコピーコントロールCDは意図的にこれが入ってました。 で、このCDですが実はSHM-CDではありません。 理想的なプレスCDはこんな感じという見本です。 国内プレスの新譜、SONY、東芝EMI、コロムビアあたりは品質が高くこんな感じです。 再発盤ではマスタースタンパーの保管状態によりますが、品質は低下します。 かなりエラーが増えていますが、SONYならばこの程度の品質は保たれます。 いよいよ真打ちの登場です。SHM-CD、全く違いの分からなかった「Aja / Steely Dan」です え~・・・・凄い勢いでエラーが増えてます。(あまりの多さにグラフの数値スケールを変えてます) 音質向上を実感できた「Stan Getz & Bill Evans」なんてのはエラーが2.7倍以上増えていたそうです。 オーディオ用CDプレーヤーはPC用CDドライブより読み取り性能は低いですから、PCで計測してC1エラーに収まっていても、C2エラーになる可能性が高くなります。 C2エラーは元のデータ通りには再生されませんから音質は変化します。 「Stan Getz & Bill Evans」の場合はこの「変化」が、個人の好みとしては「向上」と感じられたのだと思っています。 オーディオの世界、何か少し替えただけでも音質は変わりますが、ほとんどの場合は上下ではなく水平移動。好みに合うか合わないかの問題。そこに、物によっては通常盤の2倍以上高価な「高音質」CDなんて心理的バイアスが掛かるのですから、変化を向上と受け止めるのが自然だと思われます。 え~・・・ そもそも『良い音』というのは『好みの音』なわけでして SHMを聴いて『アナログっぽい音だ』と感じ、好きだという方もいるようです。それはそれで良いと思います ビクターのK2HDも私はメリハリ効かせすぎの厚化粧に聴こえるので好みではありませんが、そのメリハリがダイナミックに感じ、好きな方もいるでしょう SHMも微妙すぎるのと、変化は感じるものの向上ととらえるには無理がある。この検証は「やっぱりな」という思いです SHMは『音が変化』している盤という事は確かなようですね。例えエラー補正での変化であっても結果として『良い』と感じる物のようです この結果をどうとらえるか 『良く聴こえるんだからいいじゃないか』か 『こんなので高音質なんて煽るなんて詐欺だ』か 私はSHMに疑問(技術的な事でなく、聴いた結果として)を感じSACD導入に至ったので 『中途半端なもので散財しなくて良かったな~』という感想です お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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