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2006年03月19日
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カテゴリ:演劇
空想力学公演『法王庁の避妊法』を観て来ました。
実はタイトル名から「ローマのお話?」と思ってた私。雫
本当の内容は「オギノ式」と呼ばれる月経周期のお話。

コミカルに始まった舞台は、荻野久作医師を中心に産婦人科に訪れる患者や周りの医療従事者のエピソードを巻き込みながら進みました。
個人的には産婦人科のムードメーカーだった患者のキヨさんを死に追いやった病名が知りたかった・・・。
最初、自殺かと思ってしまいました。クスリを飲んで子供をおろす方法もあるみたいなので。

いつも観劇したらあらすじを紹介したりしてるのですが、今回は伏線それぞれが深い内容なので紹介するだけで大変そうなので省きますね(^^;)
とりあえず感想のみ。

今回、荻野先生を演じていた石原さんは抑えた演技が役にはまっていて、逆に心に残りました。以前、空力さんの公演で観たのは「破壊ランナー」でのおかま社長だったのでその差にびっくり。
あれもインパクトあったけど、その場のインパクトって感じで、今回はじわっと染み入る印象の強さでした。
シアター参加者でもあるので面識があり、「どうだったー?」と聞かれたとき「よかったよ~!」としか言えない自分のボキャブラリーの低さに幻滅。
違うんだ~!もっと言いたいことがあったのよ~!
研究者として女性の妊娠・出産を研究材料にしているけれど、本当に女性を救いたいと思っている荻野先生のあたたかさも伝わってきたし、妻であるトメの不安が男性であり、研究者である荻野に伝わりにくい気持ちも分かるし、医者としてか、それとも人間としてかで堕胎したい患者へのアドバイスに悩む姿も共感できました。
でも公演直後には言葉にならなかったのよ~!
で「よかったです~!」としか言えなかった・・・。
しかし、この言葉の引き出しの無さ、人にどうこう言ってる場合じゃないな。

登場人物の中でもっとも共感したのはオハナさん。
まわりの環境に影響されて「産まなければいけない」とか「産まれてこなければいい」とか思うけど、選択基準はたったひとつ。
産みたいか産みたくないか。
世間的にどうとか、そんなのは後回しでいいんだろうな。
「こんな経済状況で産まれてきたらこの子がかわいそう」って理由で堕ろす人もいるけど、それって赤ちゃんのせいにして自分のキズを深くしないための自己暗示なんだよね。
でも状況によっては仕方ないんだろうけど。

実際の産婦人科もこんなに人情的なエピソードが繰り返されているんだろうか。
病院を舞台にしたドラマはけっこうあるけど、産婦人科ってあまり見ないから新鮮でした。
たまにはこんな現代劇のストレート芝居を観るのもいいな♪って思いました。





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Last updated  2006年03月22日 11時22分05秒
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