死んだ愛犬がよみがえる?
アメリカで、ある夫婦が1,400万円をかけて、死んだ愛犬のクローン犬を迎えました。どうしても死んだ子のことが忘れられなくて、そういう会社にお願いしたのだそうです。実際は会社は仲介しているだけで、クローンを作っている施設は韓国にあります。なので、会社のオーナーは「楽しいビジネス」と言い、「不幸な人に喜びを与えられるのに、何がいけないんだ?」と言っています。たしかに、夫婦には嬉しいことでしょう。家にきた子犬は、かつての愛犬そっくりだと目を細めています。しかし韓国の研究所では、そのために実験台にされている犬たちが、卵子を提供するために腹を何度も割かれる犬たちが、檻の中で暮らしているのです。クローン犬を作りだす過程というのは、まずメス犬を開腹手術して卵子を取り出し、その卵子から核だけを抜くんです。するとその卵子には、遺伝子情報が何もない状態になります。そこへ愛犬の皮膚からとった核を植えつけ、また別のメス犬の子宮へ移すんだそうです。やっぱり、おかしいんじゃないでしょうか。生命をこんな風にコントロールするものじゃないんではないでしょうか。"死"の意味。そしてその厳粛さ。こんなことをしてエゴを満たしても、私にはそれが飼い主にとって"黒い喜び"にしかならないとしか思えません。死んだ子は、天国でそれを喜んでいるでしょうか。もともとあった卵子の核は抹殺される。そして人間のエゴを満たすために、つらい目に遭い檻の中で使い捨てにされる犬たちがいる。安易な飼い主だけでなく、それで金儲けを企む人間の醜いエゴに、またしても純粋な犬たちが犠牲にされるのです。ちょっと話は違いますが、ブリーダーの実態のことも書いておきます。下記のリンク、できれば見てください。別に流血写真ではなくケージが並んでいるだけなのですが、私にはかなり残酷な写真のように見えました。★ブリーダーの実態動物の命をお金に換える「ブリーダー」という職種に、反対します。地球上からの完全廃止を求めます。無料もしくはせいぜい出産費用程度の金額で、純粋に親子の幸せを願って縁組をするイギリスのブリーダーみたいだったら許すけど。こういう仕事の半分はヤクザが絡んでるらしいです。結局金になるんでしょうね。動物たちが一日も早く正当な命の権利を得られるように、そういう政治を考えてほしい。失業者の問題とは並行してやってほしい。私たち人間の責任。もっともっと、これからまだ何年も何十年も、ペットたちの声が届かないのは悲しすぎる。