はた0730のブログ

2021/07/31(土)19:52

「別に予算をケチってるわけじゃなく」(笑)

クラシック(61)

「別に予算をケチってるわけじゃなく」 フェスタサマーミューザ 7.28N響室内合奏団は、マロさんのプレトークで始まった。 喋りが苦手なものでと言ってたけど、何を仰る! 手慣れたものでしょ タイトルは、今日のメインに据えた  マーラー4番の事。 大曲を室内楽にアレンジするのは、かなり前から盛んにされていた。会場の規模の関係で制約を余儀なくされる事情もあるけど、  編成がコンパクトになる事で、曲の骨格が解る、楽器毎の繋がりが見えてくる、オリジナルの大曲を聴く足掛かりにも成りうる。   編曲者はオリジナルにはなかったホルンを取り入れた。更に今回は、ハーモニウムを導入。 足踏みオルガンによく似た、柔らかい音色。余りパンチは無いが、穏やかで懐かしい響きがする。  使用曲の一例として、ドボルザークの曲を。 ドボルザークの人柄が見える感じ。 バックステージでは、何人かがカメラに気付き、何これ配信のヤツ? ふざけてぐーっと近づくマロ氏。盛んに手を振るvc市さん。笑い声。 4番。鈴の音に導かれるのは同じ、 ハーモニウムが、金属的な和音を出す。 この曲の、二重三重に複雑怪奇な表情筋の一端を形成。 ピアノが、驚くほど存在感が薄い。 弱音で、しゃらん、、と弾く場面の多い事。まるでチェンバロだ。 パーカッションが、色んな楽器を持ち替えてたのがおもしろかった。 鈴は、ただ振るだけでなく、撥で叩く場面もあるのか、、  3楽章ラスト近くになって、もう一人の主役、ソプラノ盛田麻央さんが、静しずと登場。天上の暮しを清楚な声で歌った。 彼女は初めて聴いた。曇りのない、あたたかい声が辺りをぱあっと照らす。スーブレットとスピントの中間辺り。淡い桜色のドレス。裾が長いフリルで、18cの貴族みたいな優雅さ。 しかしどことなく、ネジが一本外れてる感が付きまとう。天上世界って案外せわしなく、喧騒が絶えないとこみたいだな、とも。そういうとこも含めて、大好きな曲。

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