いろんな人がいていい。これまたタカタンさんからの借用メッセージです。------------------------------------------------------------ 犬の研究で有名なフォックス博士の著書の中に,キツネの子とオオカミの子の比較があります。 同じ母親から生まれたキツネの子はみんな同じ性格で,すべて攻撃的,自己主張的,探索的だそうです。 ところがオオカミの子は,同じ母親から産まれても性格が違って,ある子は攻撃的であり,別の子は臆病なのだそうです。 キツネもオオカミも同じイヌ科の動物なのに,どうしてこんなに違うのでしょう。博士の説明によると,キツネは群を作らずに一頭で生きていくので,どれもが攻撃的でなければならないが,オオカミは群で生きるためにいろいろな性格が必要となる,というのです。獲物を殺す攻撃的なもの,休息中の群の見張り番を する臆病で用心深いもの・・・・・・・こういう違ったいろいろなオオカミがいてこそ,群が維持されていくわけです。 それでは,私たち人間はどうでしょう。いうまでもなく,複雑な群を作って生きています。ですから,社会に生まれてくる一人一人は,みな異なった個性を持っているわけです。 そして,このいろいろの個性を持った一人一人は,社会の役に立っているわけです。洋服作りのうまい人,野菜作りのうまい人,料理のうまい人,家を建てるのがうまい人,個性的な人であればあるほど,社会にとって貴重な存在だと言えます。 それなのに,みんな同じでなければ安心できない人が多いようです。たとえば,どんなテストでも他の人と同じような点数でないと,自分はダメな人間だと思ってしまうような・・・・・・ これでは,せっかく個性を持って生まれてきたのに,その大事な個性を自分の手で押しつぶしていることになります。個性を伸ばすにはどうしたらよいか。それは,自分を他人と比較しないことです。自分の思った通り,精一杯生きることです。 同じ花でも,菊は菊らしく,チューリップはチューリップらしく,それぞれ個性的な花を咲かせます。この美しさは,花がみな違うところにあります。他人は,自分の代わりができないということです。 給食を残さずに平らげる人,授業中変なことをいって笑いをとる人(これは迷惑だな),細かいことにうるさい人,いつも笑顔でいる人,いろんな人がいてこそまとまりのある学級になります。 一人一人の個性が伸びていくと,集団も成長します。人と違って変なところがあっていいと思います。ありのままの自分を好きになって,自分の使い道を考えてください。 ジャンル別一覧
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