笑いの効用(笑いの効能) ノーマン・カズンズ(カリフォルニア大学生物学教授)は、<病気の分析という素晴らしい著書の中で、自分が長期にわたる大病を克服した体験について述べています。 それによると彼は笑いを利用して奇跡的に健康を取り戻したということです。 <笑い>は彼にとって、生きようとする意志、再び元気になって充実した人生を送りたいという意志を強めるjための格好の道具とされたのです。 カズンズは病室での日々の大半を笑える映画やテレビ番組、書物に熱中して過ごしました。闘病生活自体が笑いの連続だったともいえます。そしてこの笑いは、明らかに彼の心理をも変化させました。病状への悲観的な思いは、笑いによって消し飛んでしまいました。 そのため、よく眠れるようになり、痛みも和らぎ、体調もよくなりました。担当医の一人は当初、全快の見込みは500分の1だと話していました。にもかかわらず彼は、最後に完全な健康状態を取り戻したのです。 最近では、笑いの効能を解明し、カズンズの体験を理論的に裏付けてくれるような研究も進んでいます。顔の表情が人間の感じ方にどんな影響を与えるかをテーマにしたそれらの研究では、<人は気分がよいから微笑んだり、機嫌がよいから笑ったりするというより、むしろ笑うから気分がよくなるのだ>との結論に達しています。 ーーあなたはいまの自分と握手できるか アンソニー・ロビンス 三笠書房 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|