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卵は立つでしょうか? もちろんインチキなしで。
コロンブスの卵という話はご存じでしょう。 あれは、卵は立つはずがない、ということを前提にして コロンブスの意表を突いたインチキをほめている話です。 実は、教科書にも昭和22年度あたりまで、載っていました。 「もとより立とうはずがございません」と書いてあります。 当時の文部相も、学校の先生も、生徒たちも、みんな立たないと 信じてあの教科書を学んだのです。 ところがです。卵は立つのです。 中国に「立春の卵」と言って、立春には卵が立つという言い伝えが ありました。それで挑戦した日本人がいるんですね。 そしたら立ったのです。 でも、待てよ? 本当に立春には不思議な力があるのか? 他の日には本当に立たないのかな?とさらに考えた人がいるんですね。 で、やってみたら、これが立つんです。もちろん、 全くのインチキなしですよ。そりゃ少し集中力が必要です。 慣れるまでに時間がかかるかもしれません。 でも、私がボランティアをしている小学校では、 科学サークルの10人中、8人が15分以内に立てられました。 3度も立てた子もいます。中には、私も信じられなかったのですが、逆さまに立てたのです!! その時の子どもたちのピース写真は、子どもたちにとっても 貴重なステップだったと思います。 最初は、本当かなあ?と疑いで見ていた子も、 友達が立てて歓声を上げていると、「うわ、できるんだ!」となって、急に集中力が増すんですね。その熱気はスゴイものになります。 考えてみれば、自転車乗りもそうですよね。 最初に二輪車を見た人は、「そんなものに乗れるわけがない」と思ったことでしょう。そして、乗ってデモンストレーションしている姿を、あれはスゴイ軽業だと思いますよね。 しかし、好奇心ある友達がトライしてみて、成功すると、そこで 「おれにもできそうだな」と思い始めるんです。 だれかの実験の成功をきいて、それをマネて成功するのにも、 単なる勇気だけが必要ではないですよね。 それだけだと、さすがに命がいくつあっても足りなくなります。「自分にもできる」という自信を支えるには、 それまでの幅広い知識・能力の蓄積も不可欠です。 それがあって、「イケルんじゃないか」という判断になるからです。 卵を立てたからって、何の得になるものでもありません。が、 こういうのって、妙に自信になるから不思議ですね。 (参照 「科学的とはどういうことか」 板倉聖宣言) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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