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子どもたちから見て、「幸福な大人」は側にいると思いますか?
こんなにモノは豊かなのに、ほとんどの大人は幸福な顔をしていません。不況だけでなく、価値観の多様化と転換なども影響しているでしょう。 いつも子どもたちの周りにいる、親、教師、バイト先の店長なども冴えない顔つきです。 自分の生き方に確信がもてない大人。 刹那的な快楽にと逃避する大人。 極端な現実主義に走る大人。 いずれにしても、子どもたちから見て、「幸福な大人」 ではありません。 そんな大人に、「将来のために勉強しろ」と言われているのです。 勉強した末が、ああいう表情の人間なのですよ。 もし、学校の先生が、苦虫をかみつぶした表情なら、 少なくとも、学校は幸せを教えるところではない、 ということは、子どもたちにも、はっきりと判ります。 こういう状態で子どもたちは、夢が描けるでしょうか? 反面教師のためにやってるんですか? 勉強しないと私のようになるって? 少なくとも、その大人は幸せになる智慧は伝えられないわけです。 かたや、メディアに現れるスターは、才能ある特別な大人たちです。イチローはいい。中田選手はいい。松井もいい。 でも、特別な才能を持たない自分たちはどう生きればいいんだろう。 今、子どもたちは、大人になった自分の幸福がイメージできすにいます。 年をとる前に、楽しむだけ楽しもうという、刹那主義がはびこっています。 子どもたちが「人生を楽しむ、幸福な大人」像を描けないことが 教育の現場において、最大の問題だと思います。 一昔前は、世の中の指標がシンプルでした。 経済成長が人間の幸福そのものでした。 給料の高い会社に入ることが絶対正しいと信じられました。 そのための受験勉強なら、辛くても致し方ないとあきらめもつきました。 しかし、もうそんな単純な価値はありません。 かつて人間教育をしてくれた地域共同体も崩壊しています。 まず、大人のわれわれが自分を振りかえて反省することからはじめなければならないと思います。 受験のための勉強しかしてこなかったこと。自分のメンタリティを 企業に預けてしまったこと。 人生の主役の座を取り戻すのです。 「幸せな顔」を取り戻すのです。 これからの子どもたちに、どんな大人になってもらいたいか、 明快なイメージをもちましょう。 これを自分で考えるのです。 人に考えてもらう依存性こそ問題です。 そのためには、これからの社会をどうイメージするかが ポイントになるでしょう。 ちなみに、実力主義になればなるほど、社会は、試験のできる人よりも、即戦力や、自己実現へのモチベーションの高い人、人間性豊かなグッドパーソンを必要とするはずです。 私はどうも、親を教育した方が、最も即効性が高いように 思えて仕方がありません。 はてなクラブでも大勢の市民の方に、先生になっていただきましたが、学歴や華々しさよりも、自分の仕事に誇りをもって、「いい 顔」をされている方をリクルートしてお願いしてきたつもりです。 また、私自身、いつも点検を迫られるのですが、子どもと接することによって、自分の精神状態がフルイにかけられるという効果もあります。 大人にとって、子どもの前に立つってことは、とっても厳しくかつスバラシイ修行であると思います。 一度、足を入れると、麻薬になるのは、これがあるからですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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