カテゴリ:先生に対して
前からの続きです。 授業への応用です。
とにもかくにも、安心感です。 自分が批判される心配はない。 恥をかく不安がないと、安心させることが最も重要です。 いつ、指名されるかわからない緊張感で引っ張るのは、 私は反対です。
その上で、みんなの関心を一点に引き込まなくてはなりません。 ここが最も難しいところで、最大に智恵と汗が必要なところです。 逆に言えば、ここさえクリアできれば、80%成功したようなもんです。
これは、常識を少しは覆すものでありたいし、 また、それでいて、誰でも見ただけで、すぐに意味がわかるものでありたい。 できれば、子どものイタズラ心をくすぐるものでありたい。
それを提示したら、教師は、それについての問題意識を説明した上で、 生徒の考えや思いをどんどん引き出します。 ここで、ふざけた発言をする子や、態度で反抗する子がいると思いますが、 まず、発言については、どんなにアホな発言でも 丁寧に受け止めて、板書していくことをオススメします。 自分の思いを受け止めてくれるか、試しているんですから。 それから、態度で表現してくる子に対しては、 こちらも、アクションや表情で、返事をしてやりましょう。 もちろん、明るいリアクションで。 向こうが指鉄砲を撃ってきたら、撃たれましょう。
こちらから、逆襲して撃つ必要はありませんが、 投げてきたものは、受け止めるべきです。
私は、ここでの、多くの先生方の反応ヘタさに、地団駄を踏みます。 無反応なんです。 ふざけを押し殺そうとします。 ふざけこそ、授業を作るお宝のエネルギーなのに。 え?どんどん、つけあがる? つけあがらせればいいのです。 ただし、生徒の思いを必ず、黒板に表現していくこと。 目の前に、自分たちがどのようにふざけているのか、 何がおかしいのかを、はっきり見えるように描き出すことです。 そうすると、不思議なことに、落ち着いてきます。
そして、その勢いで、肝心のテーマについて 意見をどんどん出させるのです。 あんな、ふざけたことでもいいんだから、 ボクのバカな意見だって、いいのかもしれない、と思わせるのです。 バカな意見、アホな意見こそ、授業の本質なのです。 それを引き出せれば、バンザイです。 実は、そこで、どの子もひっかかってるんです。 それを心の中で押し殺してるんです。 押し殺したままで、さらに新しい情報が入るわけがありません。
教師が意見を言う必要はありません。 子どもたちは、自分で意見を言っているうちに 自分で気づいていくのです。
新たな情報というのは、 意見を出し尽くした後でないと、入っていきません。 「もう、言うだけ言ったなあ」、 その上でわからないとき、はじめて受け入れられるのです。
その意味で、子どもたちのサンドバッグとなるテーマこそ 一番の主役です。 それは、モノであり、ただのイメージであるかもしれません。 あるときは、ケーススタディかもしれません。
そうして、先生の技量は、出てきたメッセージを どう受け止めて、板書に表すか?です。 できるだけ図解がいいでしょう。 イラストもいいでしょう。 どんな子のちょっとした意見も取り入れてやってください。 これが腕の見せどころです。
だから、先生は、七転八倒です。 生徒に転がされてる感じです。
あえて、何も教える必要がない場合が多いです。 それでいて、「いっぱいいいことを教えてもらった」と 生徒は必ず思っています。
また、普段から、子どもたちと、 イメージ遊びをしているのは、と~っても有効です。 学問って、もともとイメージ遊びなんですから。 このやり方も後ほど、私の知ってる範囲ですが ご案内します。
パソコンの側にティッシュの山ができました。 本当に休みます。
今日の話しは、子どもの心をつかんでいる先生は、 とっくの昔に使っている技術だと思います。失礼いたしました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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絵を描くワークをする時、“僕描けない”、“僕嫌い”、“僕下手だから嫌”という子がいっぱいいます。それは大人でも同じです。
でも、そんな時、下手でもいいんだよ、デタラメでもいいんだよ、丸だけでも、点々だけでもいいんだよ、というと、“ほんと?”と返ってきます。 それで“ほんと ほんと 何でもOKだよ”というと喜んで描き始めます。ほんとはみんな描くのが好きなんです。 (2008.02.18 18:26:34)
森の声さん
>それで“ほんと ほんと 何でもOKだよ”というと喜んで描き始めます。ほんとはみんな描くのが好きなんです。 ----- そうなんだよねえ。 どうして嫌いにしちゃうんでしょう? (2008.02.19 07:02:14) |
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