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若き女性数学者ソフィーと 天才ガウスの文通ですが、 その中で、さまざまな研究成果が書簡の中で発表されていきます。 最高に幸せな時だったでしょう。 しかし、天才の気持ちは移ろいやすく、その後、ガウスは、興味の対象が、 ソフィーのやっている分野とは違う方面に移ってしまうのです。 その結果、手紙の返事を全然書かなくなってしまいます。
なんとショックのあまり数学をやめてしまうのです。 何も、そこまでしなくても。 数学者になるため、どんな絶望的な状況でも 乗り越えてきたじゃありませんか! と私が叫んでも、私には女心はわかりません。 彼女の中で、ガウスがどれだけ大きな存在になっていたか、 想像ができるというものです。 失意に沈んで数学をやめてしまったソフィーが、 その後どうなったかと言えば、心機一転して、物理学者の道へと進んでいます。 す、すごい! 何という才能でしょう。
科学界が、名誉を持って報いたかといえば、そうでもありませんでした。 当時の物理学の世界も、女性への差別と偏見が 満ち溢れた場所だったから。 粗雑に扱ってきたことは、後世の人から、 科学史における「汚点」「恥」とまで言われています。 とはいうものの…、 彼女のことを認めていた人が、 当時、誰もいなかったわけではありません。 それに見合う名誉が送られていないと気づき、 彼女に名誉博士号を送るようゲッティンゲン大学に 働きかけた人物がいました。 何で今頃、出てくるんだよ! 乳ガンで、この世を去ってしまいます。 ガウスからの贈り物を、ソフィーは、どれだけ喜んだことか。
ところで、数学法則にしろ、物理法則にしろ、 法則にどうして学者は固執するのでしょう。
どんな疑問も、最初は、特殊な具体的な問題だったわけです。 しかし、それをどんな時にも当てはまる一般化にまで高めると、 人間の視野や想像の限界を飛び越えた、 無限の彼方まで、予想ができてしまうのです。 そう、数学は無限を扱えるのです。 無限を封筒に折り畳み、ポケットに持ち歩くことさえできるのです。
たとえば、ソフィーが取り組んだ整数論は、 物理学の周波数の問題につながります。 この宇宙は、完全な連続的な世界ではなく、 量子という飛び飛びのエネルギーの塊が活躍する世界だったのです。 ある意味、整数の飛び回る世界で、そこから、調和のとれた メロディーやハーモニーが生まれています。 美の秘密も整数にあります。 私たちの運勢も、この干渉作用から来ているのかもしれません。 と考えると、ゆめゆめ、1・2・3を疎かにできませんね。
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Last updated
2016.04.14 13:15:51
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