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数学を教えていて、いろいろ空想してしまいます。 ちょうど、微積分をやっている子が多かったので、微積分、とくに微分方程式について 思いめぐらしてしまいました。 微分というのは、瞬間の科学です。 または、ごく微量の世界のことです。 それに対して、積分は永遠の総体のことです。 または、下世話ですが、毎月の給料と生涯設計みたいな関係です。
この哲学は、「部分を見れば全体がわかる」というものです。 これは、シミュレーションにつながります。 これからの予測をするとき、私たちは無意識に微積分をしています。
微分・積分はそもそも、天与の真理ではありません。 人間が必要に応じて作ったものです。 具体的には、ニュートンさんとライプニッツさんですが、 人間は、必要性と、そのための制約条件がわかれば、 その解決策を導き出すことができると、私は信じています。
そして、数学の理論は、純粋にイメージだけのものですから、 現実と全然接点をもっていなくても、構わないものですが、 数学は特に抽象性が高いものだからこそ、 とても応用範囲が広いわけです。 それで、ものすごく役に立っているわけです。
マクスウェルの方程式で有名なマクスェルと当時の財務大臣 グラッドストーンとの会話が有名です。 「この方程式はいったい何の役にたつのかね?」 「何の役に立つかはわかりませんが、将来、閣下はこの発見に 税金を課すことになるでしょう。」 そうです。この方程式こそは、モーターと発電機の原理だったのです。 そして、この方程式を少しいじくると、 空間を波として伝わる「電磁波」を表す部分が出てくるのです。 そして、その予言の通りに電磁波が発見され、電波通信が生み出されるわけです。 この経済効果は天文学的数字です。
このマクスウェルの方程式も、偏微分方程式と言われているものです。
この関係は、私は、現実とイメージは同じという証拠の一つではないか、と思っています。 私たちに起こっていることのすべては、脳の中で起こっています。 物質的なものが現実ではありません。 ホログラフィックの原理が宇宙にかかわっているとすれば、 私たちの心にもかかわっているはずです。 ということは、現実も心の中のイメージも、 全く同じということになります。
ですから、人間の幸せと数学の研究は、つながっているのです。 なんて言いながら、学生に数学をおすすめしています。 ま、こんな言葉で、やる気になるななら苦労しないか。
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Last updated
2016.06.06 13:45:15
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