科学実験教室は、ほんの1時間半とか2時間のショートドラマです。
しかし、その中には、子どもの成長していく姿が詰め込まれています。
最初は、ヌルヌルして手でさわれなかったスライムも、講座の後半では、
さまざまなものを、混ぜ込んで、新しいスライムを作り出そうと、実験に没頭します。
最近やっている、電子レンジに入れてはいけないものを入れる電波の実験でも、
最初は、こわがって逃げる姿勢だったのに、(逃げるのもあくまで正しい判断ですが)
怖がりながらも、新しいモノを投入して、次をみてやろうという態度に変わっていきます。
ほんのちょっとの変化かもしれませんが、私は彼らにとって、人生という
わけのわからないリスクの世界に向き合うにあたって、
大きな転機になっていると思います。
現実の人生においては、子どもはゆっくり変化しながら成長していくものです。
三年経ってみたら、「この頃しっかりしてきたねえ」ということはあるでしょう。
毎日一緒に暮らしている親や先生には、なかなか認識しにくい微妙な変化を、
科学の探検話は短いストーリーの中に、明確な決断のドラマとして、
子どもたちを、新しい世界へと誘っていると思います。
科学は勉強の一環として、何か意味があるに違いないと思われがちです。
確かにそういう側面もありますが、
子どもにとっては、自分が主人公の冒険物語として、成長する機会なのだと思っています。
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Last updated
2016.10.07 10:21:55
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