パラダイムを変えよう、と大上段に構えなくても、私たちの心を縛り付けているものに、すぐ出会えます。
それは
習慣です。
毎日、決まった時間に家を出る。
同じ道を通る。
いつも同じ店で食事をする。
どうして毎日、
習慣どおり行動するのでしょうか?
実は、習慣を守っていると、なにごとも簡単で、安易で、安全で、怠惰でいられるからなのです。
いちいち考える必要がありません。
文科省がすすめる新教育の常識は、ある意味、
常識をできるだけ無視すること、だとも言えるでしょう。
それが
自分の頭で考え、
主体性を持つということなのですから。
たとえば、雨傘。イギリスでは、200年ほど前までは、雨ごときを避けるなどは、紳士にあるまじき行為でした。
帽子とフロックコートで雨をしのぐのが常識だったのです。
雨傘を最初に発明したのは、ハンウェイという青年でしたが、彼は、ロンドン中の笑い者になりました。