おすすめ絵本と育児書
絵本を選ぶときは、親が読んで、自分でも心にぐっとくるものを選ぶのがコツです。
「うちの子の心にぐっとくるかな」と思って選ぶよりも、自分の中にある「子どもの心」に響くものを選びましょう。
本屋の子育てコーナーに行くと「頭の良い子にする子育て」などのような、まるで親が子どもの能力を伸ばすのが当然であるかのような表現が目につきます。
この本は、そういう考えに明確にNoを示しています。
子どもは自分から今よりも色んなことを上手になりたいと思っています。
だから子どもが失敗したとしてもかける言葉は「そのままがいい」になるんです。
失敗したあなたのまま「が」いいんだと伝えられるところに、子どもに備わる成長力を信じるというこの本の揺るぎない信念を感じます。
親が焦って子どもの成長を促さなくても、子どもは自分から成長しようとすします。
だからこそ、今の子どもといられる時間を目いっぱい幸せなものにしようとしましょう。
きっと「今の自分」としっかりと過ごしてもらう体験は、子どもにとって記憶には残らなくても、身体に確かに刻まれる幸せな感覚になるのだろうと思います。
前著の「子どもを信じること」も素晴らしかったですが、本書ではより具体的な「ことば」で示してあるので自分が子どもと接するときの言葉を振り返ることができます。
自分の言葉を振り返ることで、自分の内にある子どもへの要求や期待などが見えやすくなりました。
親だけでなく、子どもと接する全ての方に読んでもらいたいと思います。