本音の授業を
中学校の先生は、まず、生徒が授業にのってこないので苦労しますよね。 どんなに良い授業プランを考えても、話を聞いてくれないのでは、致し方がありません。まず、授業を機能しなければ。 そこで、私は素朴に思うのです。一旦、教科書や学習指導要領を、離れてみては? 学校の先生にとって、教科書を離れるということは、不可能に思えるかもしれませんが、意外と可能なものだと、しばしば、実例で教えられます。 結局、どのようにでも、つじつまは合わせられるんじゃないでしょうか? で、何を教えるか?先生が、本音で教えたいことです。 教師になるにあたって、何を教えたいと思ったでしょう?その原点に立ち戻ってみるのです。 学習意欲の無い子を嘆きますが、一般の大人は、日常、どのくらい教科書の内容を覚えて社会生活を送っているでしょうか? 他教科の先生はどうでしょうか?国語の先生は、数学の公式をどのくらい覚えているでしょうか?社会の先生は、理科をどのくらい理解しているでしょうか? すっかり忘れていても、結構、生きていける証拠じゃないでしょうか? だったら、他教科の先生が、なるほど、これは知っておきたい。ぜひ、私も授業を受けてみたい、という内容にしたらどうでしょう? 今の先生は、自分で教える内容を考える習慣が、あまりありませんから、自分で考えるとなるとたいへんかもしれません。 しかし、大人にとっても本音は、実は、子どもにとっても本音のことが多いと思います。 「いいわねえ、今の中学生は、こんな面白いことまで教えられて。私も、中学生のとき、こんな授業を受けてみたかった。」と言われる授業を創ってみましょう。 今の教科書準拠の授業で、十分、集中されていれば何もいいのです。でも、もしも、限界にぶつかっているなら、思い切って、他教科の先生にも喜ばれる授業を創ってみましょうよ。