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2013年07月25日
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カテゴリ:カネミ油症のこと



7月21日付、東京新聞の記事から、一部を

省略(・・・)して載せさせていただきました。


家


星 カネミ油症45年 
日本最大級食中毒事件の今


四十五年前、西日本を中心に発生した国内
最大級の食中毒のカネミ油症事件で、原因
となった食用油を 直接食べていない
若い世代が、健康被害に苦しんでいる。

油に含まれた猛毒のダイオキシン類が母体を
通じて伝わって 影響しているとみられるが、

国は次世代への実態を調べようとしない。

「若者の被害を知って」 と
当事者が声を上げ始めた。

(出田阿生)



特有の症状、子や孫 『認定』 却下

長崎県諌早市のカネミ油症認定患者、
SJさん(52)は、こう振り返る。 

四年前、長女のMさんの腕のおできが腫れた。
何げなく指で押すと、白い塊が突然出てきた。

ダイオキシン類が 体を蝕むカネミ油症では、体が毒を
排出しようと、こうした皮膚症状が出ることが知られる。

・・・・・

『Mが生まれた時、肌が巨峰みたいな黒紫色だった。
私がカネミ油症になったのは、20年以上も前・・・』

油症患者に多くみられたのが 『黒い赤ちゃん』 だ。

赤ん坊のMさんの頭皮には黄色い脂肪の膜が張り、
取っても出続けた。 幼少から体が弱く、医者に
『普通の子と違う』 と 言われた。

Mさんは今も、頭痛や原因不明の腹痛に
襲われ、強い倦怠感が消えない。 

介護福祉士をしながら通院生活を送るが、勤務
先で倒れることもあり、将来に不安が募る。

『お母さんの油症の影響があると思う・・・』

Mさんは 高校生の時、こう伝えられた。

・・・・・

『親から教えられなければ、自分が油症とは分からない。

知らずに苦しむ若い人は、他にも 大勢 いるはずだ 』

Mさんは最近、若い被害者同士で連帯
したいと、実名を公表して訴え始めた。

Mさんの前に立ちはだかる壁は、油症の認定制度だ。

次世代が患者に認定されることは近年、皆無となっている。

たとえば長崎県では、2世が認定されたのは1985年が最後。

Mさんはこれまで五回申請したが、いずれも
具体的な理由の説明がないまま却下された。


花


油症認定制度は、九州大などでつくる 油症治療
  研究班の医師が中心となり、診定会議で判断する。

だが五島市出身の認定患者、MYさんは
『審査がずさんとしか思えない』 と憤る。

MYさんの長女(34)の血液から 高濃度の
ダイオキシン類が検出されていたのに、一昨年に
未認定とされた。 長女は 子宮筋腫が二つあり、

爪の変形や倦怠感、皮膚の再生が遅い…と
いった油症患者に多発する症状に苦しむ。

MYさんは三回流産しており、長男(32)や
  次女(28)にもさまざまな健康被害が出ている。


長女について、油症治療研究班の

古江増隆 班長 は、

『血液中のダイオキシン類の数値が高いので、
却下ではなく保留の扱い。 翌年また受診して
もらって認定の方向で…と思っていたが、診定
会議の中で 横の連絡がうまくいかなかった 』

と 話す。

MYさんは、

『数値が低くても 高くても認定されない。
なぜ、すぐ再検査をしないのか。
一体 どうなっているのか 』

・・・・・

検診も 会議も 年一回だけで、その年に認定
 されなければ、次の申請は翌年になってしまう。


星なお続くダイオキシン禍
胎児への影響10倍以上


ダイオキシン類の人体への影響は未解明だが、
時間の経過とともにある程度は排出される。

なぜ、次世代に影響するのか。

長年、油症の研究を続けてきた
宮田秀明・摂南大名誉教授(環境科学)は

『体の組織が完成した大人と違い、
子どもは、微量でも影響を受ける。 

特に、母親の胎内で受精卵が細胞分裂して、
体の器官が作られる時の影響は甚大。

胎児への影響は大人の十倍以上
という研究がある』 と説明する。



星全員救済の台湾油症
国は早く実態調査を


1979年に起きた台湾油症事件では、

黒い赤ちゃんなどの日本の先例が参考にされ、
次世代の実態調査や対策が取られた。

被害者の母親から生まれた子は、
申請すれば患者として認定されて
医療費が免除される制度が整った。

一方、日本では、多くの被害者の訴えがあるのに、
国は次世代への影響を詳しく調査しようとしない。

カネミ油症被害者支援センター(東京)が、厚生労働省の
2008年度 油症被害調査を分析した報告書では、

認定・未認定を問わず、被害者の子や孫、ひ孫まで
さまざまな類似の症状がみられた。

へその緒からダイオキシン類を検出する研究をした
長山淳哉福岡工大客員研究員(環境分子疫学)は

『科学的にダイオキシン類に暴露された証拠があっても
認定しない。 現行の認定制度はめちゃくちゃだ』
と 批判する。

昨年9月施行のカネミ油症被害者救済法では、
認定患者の同居家族は認定することになった。

だが、長山氏の調査で、へその緒からダイオキシン類が
検出されたある患者は、当時、母親のおなかの中だったため、
『胎児は同居家族ではない』として、認定されなかった。

岡山大学院の津田敏秀教授(疫学)は、『今の認定制度
は、よくわかっていないことを≪総合的に検討≫という
言葉を使って、被害者を切り捨てている』 と断言する。

さらに 『水俣病も同じだが、カネミ油症事件は食中毒事件。

食品衛生法では、原因の食べ物を口にして症状が
でれば患者となり、本来、認定制度など必要ない。

まずは油を食べて症状が出ている未認定患者を、すべて
食中毒患者として認定しなくてはいけない』と指摘。

そして次世代への影響については、
国による実態調査が急務だと説く。


前出のMさんは、こう訴えた。

私の体に起きていることは、何なのか!?

次世代の被害を、ないことにしないでほしい。




カネミ油症事件

1968年、北九州市のカネミ倉庫が製造した米ぬか油を食べた約1万4000人が健康被害を訴えた。 油の製造過程でダイオキシン類が混入。 全身の吹き出物や色素沈着、頭痛、免疫力低下など、さまざまな症状が出た。 厚生省(当時)が対策本部を設置したのは、10月と対応が大幅に遅れ、被害者の大半が油症と認定されずに放置された。 2012年8月、被害者救済法が成立。 認定患者と同じ油を食べた同居家族も患者と認定し、カネミ倉庫は医療費を負担するほか、年5万円を支払い、健康実態調査名目で国からは年19万円が支給される。 しかし、新法で増えた認定患者は228人。 今年5月末で認定患者は2210人にとどまる。


家


以上、7月21日付 東京新聞の記事からでした。





【カネミ油症のこと】

国のパンフレットに、カネミ油症被害者の実態を!

 







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最終更新日  2013年07月27日 22時53分21秒
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