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2013年10月24日
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厚生労働省への質問 【その2】 からのつづき


途中での追加質問下矢印です。



 【質問追加】 油症研究班はどのような法律に基づいているんですか?

 【お答え】 厚生労働省の研究で多いのは厚生労働科学研究費という補助金という形で、国の行政的研究が多いです。 がんの研究であれば何のがんの治療研究とか、生活習慣病対策であれば生活習慣病の実態把握と課題とか、その時々でいろいろな課題があります。 それを公募したり、研究者が限られている場合には指定という形にして、研究の評価委員会というのを設けて、この研究が公募の内容としてふさわしいかどうか、申請してきている金額や研究計画が妥当であるかどうかとか評価してもらいます。 その評価の結果に応じて金額も変ってきて、計画に対して国が補助金という形で研究にかかった経費を、研究者の申請に基づいて支払う。 この仕組みを深く説明してもあまり意味がないようには思いますが。

 【質問追加】  でも、これは単なる研究ではなくて、45年前に、食中毒の菌とは違う 『中毒』 ですよね。

 【お答え】 もちろん、食中毒の届出と研究とは違う部分もあります。 食中毒の届出があった場合には、自治体が調査するんですね。 基本的に住民の健康を守るのは自治体が責任を持っていますので。 自治体が調査をして、何をどれくらい食べたのかとか、本当に食べているのかどうかとか、症状がある人はどんなのかとか、全部を検査して、その中で患者さんというのを特定して、患者数というのを厚生労働省に報告してくるという仕組みになっています。 ただもう何十年も前の事件ですから、当初1万4千人くらいの届出があった、その中で実際に食べている人が何人いるかとか、どういう症状なのかとか、そのときに診断基準をつくったりとか、特異的な症状が分かりましたので、食べて症状が出ている方はどんな症状が出るんだろうかということで患者さんを見つけていきます。 それぞれは、福岡県とか長崎県とか、自治体でやったことなんですね、認定しながら。 そのあともまだ症状のある方もいらっしゃったり、でもその時は分からなかったので、どういう物質なのかとか、その物質がどういう悪さをしているのかとか、それをどうやったら治療できるのかとか、そういういうことが分からなかったので、当初から厚生労働省からも研究費という形で九大とかにお願いして、治療法の研究とか、患者さんの症状がどのように変っていくのかという研究をやっていただいています。

 【質問追加】  食中毒届けがされていないという・・・

 【お答え】 食中毒届けはされています。

 【質問追加】  被害者が届け出たわけですよね。

 【お答え】 食中毒届けは被害者を見つけた医者がするものなんです。

 【質問追加】  医者がしているんですか? 届出を。 食中毒の場合は、原因物質がわからない場合でも届出をすることになっているけれど、これまで医療機関からはされていないですよね。

 【お答え】 保健所長も医者なので。 だいたいが分かってきたら、誰が届け出たかはあまり意味がありません。

 【質問追加】  カネミ油症の場合は医師ではなく、ひとりの被害者が保健所に届け出たとなっていますよね。

 【お答え】 保健所に届け出た時には、まだどんな病気か分からないですよね。 そのあと保健所の方で探して、食べていた人とか、症状が出ていた人とかがいないかどうかを探して、最終的に届出という制度に乗せたのが1万4千人だと思うんですけど。

 【質問追加】 食中毒の後処理というか、それは保健所の責任なんですか?

 【お答え】 今も各地の保健所から、毎日のように食中毒の報告があるんですね。 被害が大きいものとか、O157とか、患者数が50人以上ある場合とか、重症な方がおられる場合とか、すぐ厚労省にも連絡が来たりします。 その中には食中毒ではなかったりすることもあります。 各自治体は、食中毒だと思ってとりあえず届け出るんですが、違ったということもあるんです。 食品を食べていないと食中毒にはならないので、ノロウイルスなんかだと、食中毒かと思ったら、そうではなかったとかいうこともあるんですね。 それで自治体は調査をして、最終的に患者さんは何人だとか、原因食材は何かとかを調査するんですね。 カネミ油症の場合は、そのあとも見つかってる患者さんもいらっしゃるので、そういう方には自治体から、自治体の調査として認定も行っているので、新しく認定されました、見つかりましたという形で報告をもらっています。

 【質問追加】  国の認定基準に疑問を持ってしまったのですが。

 【お答え】 これは大きな事件でした。 国が関与するときは、原因がわからないとき、まさに当初、原因が分からなかったんですね。 かつ被害もとても大きかった。 1万4千人の方が食べられて、たくさんの方が症状が出ていらっしゃるということ。 今でも、去年あった漬物の事件とか、岐阜県で広域に広がって国がガイドラインを作ったり、それがきっかけで法律が変った部分もあるんですね。 どこが変ったとか言えないですけど。 食品衛生とは、実はいろいろなことが決まっているんですね。 食品添加物とか。 森永ヒ素ミルク事件を受けて牛乳を作るとき、どんな工場でどんな材料を使って、どんなものを中に入れるかとか、全部届け出ないといけないようになっています。 そういうのに対応して、穴がないような大きな仕組みを作るのが国の役割です。 どこの自治体でも同じようにやってもらえるように、仕組みに反映させたりする必要があります。 カネミ油症の場合、治療法がなかなか自治体でできるようなものではない、珍しい『病気』ですし、そういうものの研究を進めたりしています。 カネミ油症については治療法とかも全然まだ分かってないわけですので,研究をしたりしているわけです。


 【質問追加】  九大の油症治療研究班の方たちは被害者の方たちにどれくらい会っていらっしゃるのでしょう?

 【お答え】 よく会っていらっしゃると思うんですよ。
 検診とか、油症外来というのを開いていらっしゃいますので。
 油症の方々の受診というのも外来で受けていらっしゃいますし。


 【質問追加】  マスコミ報道されてまもなくから九大の方々にお願いしているわけですよね、油症治療研究班に。

 【お答え】 ええ、そうです。 九大もそうですし、長崎も。 各自治体で・・・

 【質問追加】  なぜ、ここの人たちなのかということなんです。 だって、いろいろなこと、私たちが初めて知って、はっきり分からないことだらけじゃないですか?

 【お答え】 まあ、ダイオキシンは最近出来てきた物質ですし・・・

 【質問追加】  2004年から認定基準に加えられて・・・ですが、国が原因物質として認める前からも分かっていたんですよね。 そういうことも含めて油症治療ということにしても、どういう症状かということも、2世・3世にどのように影響するかということも。 やっぱり子どもの頃、ミルクに混ぜて飲んでですよ、今年になって悪性腫瘍、悪性リンパ腫、白血病・・・白血病の中でもかなり珍しい白血病にかかったわけですから、どういう作用をするか分かっていないということだと思うんですよ。
 やっぱり、もっと大勢の方々に研究していただきたいと思うんです。 油症治療研究班って、45年もやってきて、はっきりしたこと、私たちの質問に、『まだそれも研究中です』 『それも解明の途上です』 『もちろん、まだ分かっていません』 というようなことですから。 もっと他の研究者にも加わっていただいたり、あと市民の中でも大勢に聞き取り調査をしてまとめている人たちもいるみたいですし、被害者自身にも入っていただいて、油症治療研究班をつくっていただきたいです。 ダイオキシンの研究者だってどれだけ入っているんですかね?と思ったりしてしまうんですが。

 【お答え】 研究班の構成については、研究という、税金ですので、基本的に研究IDを持っていないと補助金を受けられなかったりするんですね。 研究機関に所属して、研究者番号を申請できたりとか、研究者の資質とかあったりするので、今やっている形は妥当だと思っているんですね。
 やっぱり九大で、地元の先生というのがキーパーソンですし、ダイオキシンについて専門家が足りないのではないかというご意見について言えば、先生方は、何年もダイオキシンを研究してこられていますし、必要に応じて、ダイオキシンのそれぞれの専門家という方を加えたりされていると理解しています。 ただ患者さんからも、患者さんの意見をもっと聞いてほしいというご意見は、三者協議もできて、やるようになって仰ってるんですね。 
 あと、油症治療研究班にもっと反映してほしいというご意見はいただいていて、先生方も患者さんの意見を聞くことがいちばんだと思っていらっしゃるんですね。 で、何かと患者さんの意見を聞く機会を、ダイオキシンの基礎的な研究をしている中でも、もっと患者さんの症状を診て、声を聞こうという意見も出ています。 そして、できるだけ科学的に聞ける範囲であとは説明をしたり、ご質問にお答えしたり、分かりやすい形で取り組んでいるんですけど、まだ、そういうご意見があるというのが現状なんですね。 先生方としては分かりやすく一生懸命に説明していらっしゃるつもりではあると思うんですけども。 そういうご意見があるというのはまだまだ分かりにくい、説明が足りない部分なんだとは思います。 もっと皆さんに分かりやすく伝わるようにというのは課題かなと思います。


家


ずい分と生意気な質問をさせていただきましたが

丁重にお答えいただき、ありがとうございました。


これからも どうぞ よろしくお願いいたします。





【カネミ油症 国の考え方】

ダイオキシン等については専門家に聞いて下さい

 







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最終更新日  2013年10月24日 16時26分56秒
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Re:油症治療研究班 と 国との関係は?(10/24)   みかぴょん さん
はてなのゆりさん 報告くださってありがとうございました。
よくよく読むと、厚労省の方も誠実に答えてくださっていることがわかります。
油症研究班で患者さんを直接診ていらっしゃる先生方も誠実に一生懸命患者さんにむきあってらっしゃるんだろうと思います。
現場で診察や研究に当たられている方はみなさん頑張ってるんだと思いますが、それなのにまだ救われない人たちがすごくたくさんいらっしゃるというのは「カネミ油症」の全体を見てきちんと方策を立てるということがないからなんじゃないでしょうか。
九大の先生方も頑張っているし、厚労省の担当者も頑張っているけれども「制度のはざま」に落っこちて まったく救われない人たちがたくさんいる。
根本的な部分で何かがずれていて、そのずれが先に行くほど大きなひずみになって取りこぼしがいっぱいできてしまっているのではないかしら、とそんな風に感じました。
その元の方にあるずれを修正するような知恵を絞ることが 国の役目なんじゃないでしょうか。
厚労省や油症研究班の最前線で働いている人ではなくて、この事件全体を大きくとらえなおして、制度全体を考え直せるのは国しかないと思ったりします。 (2013年10月25日 18時00分22秒)

Re[1]:油症治療研究班 と 国との関係は?(10/24)   はてなのゆり さん
★今回、厚労省に行って、『国』って、どこに居る誰なんだろうと考えてしまいました。国会?、国会を構成する国会議員? 
昨年の夏にできたカネミ油症の救済法は議員立法で成立したとのこと。国会議員に立法化の働きかけをされたのが、各地の被害者や支援者の方々。支援センターの方々も連日、国会議員さんたちへの働きかけをされたとのことです。
そのようにして、40数年後、ようやくの思いで出来た救済法ですが、家族に認定者がいない未認定者の方々が置き去りにされたようになってしまいました。でも、この救済法が不十分であることを知っておられた方たちによって、三年後に見直しを行うという条文を入れて下さったそうです。
その見直しまで、あと二年となりましたが、その見直しに向けて世論が盛り上がれば、より多くの人が救済される法律に変えられるのかもしれませんね。『国』って、どこに居る誰かもよく分かりませんが、その『国』を動かせるのが国民なのでしょう。
二年後の見直しに向けて世論が盛り上がるか? そして多くの未認定の被害者が救われる法案に見直しができるのかどうか?
大勢の人たちの力で、より良い法律にしていかれるといいな~と思います。 (2013年10月25日 21時14分54秒)


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