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はてなのゆりさん

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2017年09月22日
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カテゴリ:お話、お話


9月27日、お話の会 発表会 に 向けて
私は 『耳なし芳一』 を 覚えています。

決めるのに10か月かかって、いよいよ
覚えなければ・・・と、一大決心をして
  今月に入って懸命に覚えているところです。

0277.JPG

子どもが小さい頃、読み聞かせていた本
講談社発行の『日本昔ばなし100選』
の【2】巻に載っている お話・・・
多少、変更しましたが、ほぼ全文を
載せさせていただきます下矢印




   耳なし芳一   山口県のお話

むかしむかしのこと。今の下関が
赤間が関と呼ばれていたころのお話です。

阿弥陀寺というお寺がありました。
その寺に、芳一という琵琶弾きがおりました。
芳一は、幼いころから目が不自由だったため、
琵琶の弾き語りをしこまれ、まだ若いのに、
その芸は、お師匠をしのぐほどになっていました。
阿弥陀寺の和尚さんは、そんな芳一の芸を
見込んで、寺にひきとったのでした。

芳一は、源平の物語を語るのが得意でした。
とりわけ、壇の浦の合戦のくだりでは、その真に
せまった語りに、誰もが涙をさそわれました。
その昔、壇の浦では、源氏と平家、最後の決戦があり、
戦いにやぶれた平家一門は、女や子どもに
いたるまで、幼い安徳天皇ともろともに、
ことごとく海に沈んでしまいました。
この、かなしい平家最後の戦いを語ったのが
壇の浦のくだりなのです。

ある、むし暑い夏の夜のこと。
和尚さんが法事で出かけてしまったので、
芳一は、ひとりお寺に残って、
琵琶の稽古をしていました。

すると、『芳一、芳一』
と、呼ぶ声がするのです。
『どなたさまでしょう。私は
 目が不自由なものですので。』
すると、声の主が答えました。
『わしは、この近くにおられる、さる
 身分の高いお方の使いのものじゃ。
 殿が、そなたの語りを聞いてみたいと
 お望みじゃ。さっそく館へ案内するに
 よって、ついてまいれ』
芳一は、身分の高いお方が自分の琵琶を
聞きたがっていると聞いて、すっかり
興奮してついていきました。
使いの者が歩くたび、がしゃがしゃと
よろいのすれる音がします。
きっと、よろいに身をかためた、
りっぱな武者なのでしょう。

やがて、大きな門をくぐり、広い庭を通って
・・・、大きな館につきました。
そこには、おおぜいの人が集まっているらしく
さらさらという絹ずれの音や、よろいの
ふれ合うが聞こえていました。
女の人が近づいてきて、言いました。
『芳一、さっそく平家の物語を語ってくだされ』
『かしこまりました』
芳一は、琵琶を鳴らして語りはじめました。
舟にあたって砕ける波、弓鳴りの音、
兵士たちのおたけびの声、息たえて
海に落ちる武者たちの音・・・
それらをたくみに表わす、芳一の琵琶の音に
大広間はたちまちのうちに、壇の浦の
合戦上になってしまったかのようでした。
そして、平家のかなしい最期のくだりになると
広間のあちこちにむせび泣きがおこり、
芳一の琵琶が終わっても、しばらくは
口をきく人もなく、しいんと
静まりかえっていました。

やがて、さきほどの女の人が言いました。
『そなたの琵琶のうでは、聞きしにまさるもの。
 殿もたいそう喜んでおられます』
『ありがとうございます』
芳一がお礼を言うと、女の人はつづけました。
『殿が、なんぞふさわしいお礼を下さるそうじゃ。
 なれど、今夜より6日間、毎夜そなたの琵琶を
 聞きたいとの仰せ。よって、あすの夜も
 この館にまいられるように。それから、
 寺に戻っても、このことは、誰にも
 話してはなりませぬ。よろしいな』

そのつぎの夜も、芳一は、迎えにきた武者に
したがい、館へ行くと、昨夜と同じように
琵琶を弾きました。
ところが、明け方近く寺に戻った芳一は、
和尚さんに見つかってしまったのです。
和尚さんは、夜通し、どこへ行っていたのかと
たずねましたが、芳一は、館で言われたことを
守って、一言も話しませんでした。
和尚さんは、芳一が何も言わないので、
何か深いわけがあるにちがいないと思い、
もし、芳一が出かけるようなことがあれば、
あとをつけるようにと、寺男たちに
言っておいたのでした。

つぎの日の夜、芳一が雨の中、寺を出たので
寺男たちは そっと あとをつけて行きました。
ところが、目の不自由なはずの芳一の足は
意外に早く、闇夜にかき消されるように、
姿が見えなくなってしまったのです。
『いったい、どこへ行ったんだ』と
あちこち、さがしまわり、寺男たちは
墓地へやってきました。
その時、突然、ぴかっ!という稲光に
雨にぬれた墓石が浮きあがりました。
その稲光に、寺男たちは
芳一の姿を見つけたのです。
『あっ! あそこ!』
『芳一さんだ!』
寺男たちは、驚きのあまり立ちすくみました。
安徳天皇の墓の前で、ずぶぬれになって
琵琶を弾く芳一。そして、その芳一の
まわりを飛びかう無数の鬼火・・・
寺男たちは、芳一が亡霊にとりつかれて
いるに違いない、と、力まかせに
芳一を寺に連れ戻しました。
そのとおり、芳一は亡霊にとりつかれて
いたのです。無念の涙をのんで海に
沈んでいった平家一族の亡霊に。

その出来事を聞いた和尚さんは、
魔よけのまじないをして、芳一を
亡霊から守ることにしました。
つぎの夜、和尚さんは、芳一の体中に
経文を書いてから言いました。
『芳一、お前の人並みはずれた芸が
亡霊を呼ぶことになってしまったようじゃ。
よく聞けよ、芳一。今夜もわしは、
村のお通夜に出かけるが、誰が来ても
決して口をきいてはならんぞ。亡霊に
従ったものは命をとられる。しっかり
座禅を組んで、身じろぎひとつせぬことじゃ。
怖れて返事をしたりすれば、お前は今度こそ
殺されてしまうじゃろう。わかったな』
『はい』

和尚さんが出かけ、芳一が座禅を
組んでいると、いつものように
武者の声がしてきました。
『芳一、芳一!』
しかし、芳一の姿はありません。
経文を書いた芳一の体は、亡霊の目には
見えないのです。芳一をさがして、部屋の
中へ入ってきた武者は、宙に浮いている
二つの耳を見つけました。そう、和尚さんは
耳にだけ経文を書き忘れてしまったのでした。
亡霊は言いました。
『この耳だけでも持ち帰って、芳一を
 呼びに行った証とせねばなるまい』
そして、芳一の耳に手をかけると、
その耳をもぎとって、帰っていったのです。
芳一は、その間もずっと、座禅を組んだまま
身じろぎ一つしませんでした。

夜明け前、急いで寺に戻った和尚さんは、
芳一のいる座敷にかけこみました。
『芳一! 芳一! 無事か?』
芳一は、じっと座禅を組んでいました。
しかし、その両の耳はなく、耳のあった
ところからは、血が流れていました。
それを見た和尚さんには、
すべてのことが分かりました。
『そうであったか・・・耳に経文を
 書き忘れるとは。かわいそうなことを
 してしもうたのう。いい医者を頼んで
 手厚く手当てをしてもらうとしよう』

芳一は両の耳をとられてしまいましたが、
それからはもう、亡霊につきまとわれることもなく
医者の手当てのおかげで傷もよくなりました。
やがて、この話は、口から口へと伝わり、
芳一の琵琶は、ますます評判になっていきました。
そして芳一は、いつしか≪耳なし芳一≫と
呼ばれるようになり、その名を知らぬ人はいないほど
有名な琵琶法師になったということです。
             (おしまい)






【お話、お話】

9月27日、お話の会 発表会♪







最終更新日  2017年09月22日 09時22分24秒
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