音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

2021/06/06(日)17:29

Kilil Petrenko Mahler:Symphony No.7

クラシック音楽(1135)

​ バイエルン国立歌劇場の自主レーベルBayerische Staatsoper Recordings(BSOrec)の第一弾は2013-2020シーズンの音楽総監督のキリル・ペトレンコとのマーラーの第7交響曲。 いつものprostudioMastersから、C$10.17、手数料を入れても900円台前半で入手した。 演奏時間が72分ほど、とかなり速い。 スケールはそれほど感じないが、引き締まっていて、意外なところでの決然とした表情が刺激的だ。 見通しがよく、この曲の従来の印象とはかなり異なる。 第1楽章も暗いという感じはしない。 夜の音楽といわれる2楽章、4楽章もためを作らずドライな表現。 個人的にはグダグダと進むよりはよっぽどいい。 二つの楽章でフィーチャーされているカウベル(第2楽章)とマンドリン、ギター(第4楽章)もはっきり聞こえる スケルツォはダイナミックな表現で、中間部の木管の細かい動きもよく分かる。 第5楽章もダイナミックで、エンディングまでパワーが落ちないのはさすがだ。 おもわず、ジャーマン・ブラスの馬並みのスタミナを思い出してしまった。 総じて弦、管ともよく鳴っている。 特に、コントラバスの分厚い響きと金管のドイツらしい重量感のある輝かしいサウンドは素晴らしい。 192kHzにアップ・コンバートして聴いたが、アップ・コンバートのためか少し音が固い。 演奏のせいもあるが、低音が豊かだ。 ホール・ノイズが盛大に出ているのも今どき珍しい。 それも、「サー」ではなく「ザー」という感じ。 今どきの季節の雨(驟雨)のような音だ。 もっとも演奏が始まれば、弱音時以外は気にならなくなるが。。。 ということで、個人的には、ペトレンコの演奏で、初めて納得した気がする。 ところで、BSOrecのリリース予定を見ると、オペラを中心に興味深いプログラムが並んでいる。 ペトレンコの指揮したコルンゴルトの「死の都」(映像)も7月発売予定で、これは期待したい。 出来れば音だけでのリリースもお願いしたいところだ。 Kilill Petrenko Mahler:Symphony No.7(BSOrec0001)24bit 44.1kHz Flac Kilil Petrenko Bayerische Staatsorchester Recorded 28-29 May 2018,National Theatre in Munich

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