カテゴリ:その他
本日は「深海のカンパネルラ」で主役の『ジョバンニ/りく』を演じてくれた、演劇集団キャラメルボックスの多田直人くんについて書こうかと。
(ちなみに顔合わせの時に「僕は君のことを『直人くん』と呼ぶ」と宣言したのですが、稽古開始三日目にして気恥ずかしくなり、『直人くん』が『多田くん』に変わり、最終的には『ただっち』で落ち着きました) 実は多田くんは、5年くらい前からずっと空想組曲に出て欲しいと思っていたのです。 今回念願叶ってついに出演してくれることになりました。 そんな長年の思いもあって、やってほしいと考えていたことを、これでもかと言わんばかりに全部やっていただきました。 遊ぶ多田くん。戦う多田くん。悩む多田くん。残酷な多田くん。キラキラの多田くん。ボロボロの多田くん。 多田くん多田くん多田くんでございました。 ご覧になった方はお分かりかと思いますが、多田くんが演じたりくという役は体力的にも精神的にも相当しんどいです。 走り回って動き回って感情ぐちゃぐちゃにされながらえっらい量の台詞を言わなければならない。 水も飲まず、トイレも行かず、暗転なしの舞台で2時間10分出ずっぱり。はけたのはラスト間近の5秒くらい。 つまり、どこのシーンの稽古をしていても必ず多田くんはいるわけです。ろくにオフもなければ休憩もない。 でもまぁ、やっちゃうわけです。多田直人という役者は。 どんどんアイデアを盛り込むし、挑戦的に様々なスタイルを試してくるしで目が離せない。 無意識レベルで役を作り上げる天才肌の役者はたくさん見てきましたが、多田くんはきちんと有意識。見え方や表現を工夫できる器用さがあり、客観的な視点で舞台を作れる人。つまりは「ちゃんとうまい役者」なのです。 稽古中にも書いたけど、彼に主役をお願いして本当に良かった。 客席の最後列から本番を見ながら何度もそう思いました。 ホームであるキャラメルボックスでも5月の「無伴奏ソナタ」、7月の「アルジャーノンに花束を」と、大変な主役が続くみたいです。 今後ますます目が離せない役者なのです。ただっち。 写真はラスト近く。 相方の『カンパネルラ/けんじ』と一緒にプラネタリウムを見ているシーン。 二人ともほんとキラキラしてました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.04.28 01:02:27
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