100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

1049374
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

NOと言える三多摩～言泉「やまと」後悔日誌

カテゴリ別記事

よく読まれている記事

お気に入りブログ

2010年04月の記事

全9件 (9件中 1-9件目)

1

［BON VOYAGE+80］　後日談／迷走の末に、クラス分割へ。

前回の記事では、私の担任クラスでの「騒動」の、第1日の様子について述べた。今回は、「第2日」以降の展開について述べよう。第2日。4月27日（火）。B家の第1世代の2人が、28日（水）までの2日間、欠席することになった。30日（金）は休講のため、結果として連休明けの5月6日（木）まで授業に出ないことになる。なお、欠席の理由は、持病のある一方が「高血圧・めまい」、もう一方が「その看病」とのことであった。昨日の昼になじられたとき、反論して事を荒立てた自分の配偶者に対しても腹を立てたという報告も聞いている。血圧が上がるのも無理はなかろう。これを受けて、所長と総務課医療班との間で、やりとりがあったらしい。総務課医療班は時として、事実を大げさに誇張して伝える傾向がある。が、着任して間もない所長は（この現場に長年いたにもかかわらず）そうした言動には不慣れで、「高齢者の持病は深刻な状態」という言葉を真に受けてしまったようである。午後になって、所長がついに重い腰を上げ、鶴の一声を発した。持病を抱える高齢者に万一のことがあってはならない。そんなことになれば、たとえ渦中の本人のせいでなくても、彼女が後ろ指を指されることになってしまう。彼女を乙クラスに移すしかあるまい。うーむ、そう来たか・・・。もはやクラス替えを実施してもしなくても、万一のことがあれば彼女の責任にされるのは必至であろう。というより、万一の場合に「何もしなかった」と批判されて首が飛ぶのを恐れた所長が、自己防衛のために決断したのでは・・・と、私は勘ぐってしまった。以前の記事でも述べたように、私の判断としては、彼女は上のクラスに移ってやっていけるほどの実力を有していない。ゆえに個人的には反対であったが、「健康第一」という大義名分には従わざるを得なかった。こうして、あっけなく前言を翻し、方針転換へと動き出す。渦中の本人を乙クラスに移すにあたっては補習体制を組む必要があり、比較的余裕のある先生なども動員することが決まった。全くもって、人使いの荒い職場である。連休明けに気分を一新するためには、連休に入る前に決着を図っておく必要があった。そこで、本人への説得工作は、翌日の早い時間帯から始めることにした。第3日。4月28日（水）。朝、方針転換を伴うため担任ではなく上司＋通訳が、本人（A2b）とその夫（A2a）に説明。しかしながら、その場ですぐには結論が出ず、すべての授業が終わった午後に改めて回答してもらうことになった。そして午後、本人たちが下した結論は「NO」。乙クラスに移ったら学習についていけなくなるし、それを見たB家が笑うに違いない、と。以前の豪語はどこへ？　と疑いたくなるが、この背景には、家族間の根深い対立に加えて、「不満があるなら面と向かって直接言えばいいのに、陰でこそこそ言うのは道義に反する」という怒りがあり、「連中の言いなりにはならない」との強い決意が見え隠れしていた。上司たちは「今のクラスでは居心地が悪いのでは？」と説得工作を続けたらしいが、どのクラスにいても居心地が悪いのは同じで、もはやそんな空疎な言葉で本人の気持ちが動くはずもなかった。とはいえ、本人の夫は「われわれの主張はこうであるが、先生方が全体を見たうえで判断すれば、それに従う」と、一応は下駄を預ける形となった。一方、B家の第1世代の健康状態は、昨日よりは落ち着いてきたらしい。所長もようやく事情が理解できたのか、現場の中間管理職に判断を任せることになった。結局、上司たちは「彼女を動かすのは無理」との結論に達した。振り出しに戻る・・・といった感じであろうか。ただ、そうなった場合、B家やC家は黙っていまい。上司たちは夕方に宿舎に赴き、要望書に記名した5人に対して、「クラス替えはしない」という再度の説明に乗り出した。ところが・・・上司たちが職場に戻ったのは、およそ2時間後。学生たちの説得に失敗し、当面の対応として、予想外の「お土産」を持って帰ってきたのである。1）丙クラスは第1世代と第2世代に分割する。第1世代の学生たちは「彼女が乙クラスに移らないなら、われわれが下の丁クラスに移る」と言い出したのであるが、そうすると進度の遅い丁クラスの学生が萎縮してしまい、授業に支障が出るのは既に実験済みであった。また、第2世代の中には、「彼女と一緒のクラスは疲れるので、自分が上の乙クラスに移ってもいい」という声も出たらしいが、最終的には健康面で不安のある第1世代だけを別の教室に分離することで妥協が図られた。2）日本での生活マナーを授業で叩き込む。宿舎の居室がA家に近い学生によれば、「A家は朝早くから騒々しい。おかげで睡眠不足になっている。また、外実習で道を聞くときには通行人の袖をつかんだりするなど、とても恥ずかしくて見ていられない。彼女にはマナーを教えないとダメ」との指摘であった。いやはや・・・タフな交渉に臨んだ上司たちには頭が下がる。けれども、これはクラス編成の時点で教員の配置をケチったことも一つの遠因であって、ある意味では「自業自得」とも言える。ともあれ、余計な仕事が増えた担任の私としては、「貧乏くじ」以外の何物でもなかろう。来週以降の分割クラスをどう運営していくか。それが問題である。

2010.04.28
［BON VOYAGE+79］　後日談／仁義なき家族間紛争が表面化。

唐突ではあるが、「危機管理」とは何であろうか。私が思うには、1）危機のあらゆる可能性を事前に予想すること。2）その発生を未然に防止する（芽を摘み取る）こと。3）万一危機が発生した場合に備えて、ダメージを最小限に食い止めるための策（フェイル・セーフ）を用意しておくこと。4）万一危機が発生した場合には、迅速かつ的確に対処すること。の、4段階が考えられる。危機が発生してから手を打つだけでは、もはや「危機管理」とは言えない。発生する前に何らかの手を打っておくことが欠かせないのである。「想像・予測」と「情報把握」と「現状分析」の能力が必要となるのは、言うまでもあるまい。では、今日の本題に入る。昨日の記事でも示唆したように、私の職場の学生たちはいろいろとストレスをため込んでいるようで、さまざまな形で噴出しつつあった。特に混合クラスでは「事件」がいくつか発生していたが、混合クラスではない私の担任クラスでも水面下で問題が進行していたのである。A家B家C家大人甲クラス第3世代・上（A3a）第2世代・妻（B2b）第1世代・夫（C1a）第2世代・夫（C2a）第2世代・妻（C2b）大人乙クラス第2世代・夫（A2a）第2世代・夫（B2a）　大人丙クラス第2世代・妻（A2b）第1世代・夫（B1a）第1世代・妻（B1b）第1世代・妻（C1b）大人丁クラス第1世代（A1）　　子どもクラス第3世代・下（A3b）第3世代（B3）　未就学［保育］　　第3世代（C3）今回の「騒動」にかかわる主な家族のクラス配置を示すと、上の見取り図のようになる。家族名およびクラス名はもちろん仮名であるが、1段目の甲クラスと2段目の乙クラスが例の混合クラス。私が担任をしているのは3段目の丙クラスである。なお、A家はやや南の田舎の出身、B家とC家は同郷でやや北の都会の出身であった。私の担任クラスの問題が一気に表面化したのは、この日の朝、始業前のこと。B家の第2世代・妻（B2b）とC家の第2世代・妻（C2b）が、何やら書面を持って事務室の前をうろうろしていた。その後、母語のできる先生をつかまえて、ひそひそ話し込んでいた。この書面は、所長あての要望書。差し出した本人たちの記名はない。その代わりに、私が担任をしている丙クラスの学生9人のうちの、5人の記名があった。要望の内容は・・・A家の第2世代・妻（A2b）が授業中うるさくて、みんなが迷惑している。とりわけ持病を抱える高齢者にはストレスの原因となっている。このままでは高齢者の健康に支障が出かねないので、彼女を（本人の希望通り）他のクラスに移してほしい。といった趣旨のことが書かれていた。まあ、確かに、授業での発言は積極的で、声量的にも大きいほうである。また、母語での授業ではあまり関係のないことをわあわあ話し、そのたびに他の学生がしかめっ面をするという報告も聞いている。学生たちは4月9日（金）の直訴およびその前日の夫婦喧嘩もよく知っていて、その内容がクラスメートをバカにするもので、彼らにとっては不愉快であることも私には理解できる。とはいえ、この世には、できることとできないことがある。まずは私（担任）と上司（中間管理職）との間で、次に上司と所長（現場トップ）との間で、それぞれ対応を協議した。その結果、次のような結論に達した。渦中の本人（A2b）を教室から取り出した上で、担任＋通訳が丙クラスの学生に以下のような事情を説明する。みなさんの要望書は受け取った。ただ、彼女を他のクラスに移すことはできない。現在、丙クラスは9人、乙クラスは11人。そうでなくても人数に差があるのに、これ以上バランスを崩すわけにはいかない。しかも先方は混合クラスで、担任の負担が大きく、進度の遅い学生を受け入れる余裕はない。今までもいろいろな手を打ってきた。持病のある高齢者に配慮して席替えもしたし、彼女の学習意欲に配慮してテキストも既に配布した。これから彼女とよく話して、最善の方法を考えたいと思っている。しばらく待って、様子を見てほしい。そして、取り出した本人には、クラスの学生たちからこんな声が出ていると説明し、高齢者の持病が悪化しないよう最大限の配慮を求めることになった。2時限目が終わってから、母語のできる副担任が渦中の本人を事務室に連れてきた。3時限目の最初にクラスで説明をするので、本人にはそれまで事務室で待ってもらうつもりでいた。しかし、連れてきた副担任としては、（本人を待たせるのは自分の手を汚すことになり、その責任を回避する意味で）先に説明してもいいか、と担任の私に許可を求めた。私としては、不測の事態に備えるフェイル・セーフ（危険防止）の観点から、本人への説明はクラスでの説明の後のほうが望ましいと思った。が・・・この副担任は一応、私の上司（中間管理職）の一人でもあり、その立場上、私は強く主張することができなかったのである。こうして、本人への説明が先になり、その説明が終わってから、本人をしばらく事務室に待たせたうえで、クラスでの説明を行うことになった。しかし・・・まさに危機管理能力の欠如が露呈する。私のイヤな予感が当たり、本人が勝手に事務室を離れてしまい、クラスでの説明（の後半部分）を廊下で立ち聞きするという事態に発展した。副担任から個別説明を受けている間は神妙に聞いていたとのことであったが、クラスの学生たちの発言をこっそり立ち聞きしたことにより、とうとう本人も不満が爆発してしまったようである。昼休みに乙クラスの夫（A2a）に話し、怒った夫が丙クラスに乗り込んで、「声が大きいのはお前らも一緒だろ」とB家の第1世代をなじったらしい。これに対して、B家の第1世代は「もう、こんなクラスではやってられるか」と捨て台詞を吐き、宿舎へ帰っていったという。このやりとりを報告してくれたのは、またしても丙クラスではない、B家およびC家の第2世代・妻。それぞれ一家の嫁として、家族内の高齢者の健康を本気で心配しているようである。普段は冷静で話の分かるA家の第2世代・夫（A2a）を呼んで、妻からの一方的な情報だけで判断しないよう状況を説明しつつも、事情聴取。話を聞いてみると、どうやらA家とB家の間には、根深い不和があったらしい。対立の理由はいくつかあるものの、最大の要因は第3世代の子どもたち。小学校低学年のA家第3世代・下（A3b）は、幼いがゆえに、小学校高学年のB家第3世代（B3）のあることないこと悪口を言うときがある。それを不快に感じたB家第1世代・妻（B1b）がA家の子ども（A3b）をたしなめたことが、両家の因縁のそもそもの発端であるという。自分の子や孫が可愛いのは当然の感情ではあるが、何事も行き過ぎは禁物であろう。こうした状況を受けて、B家の第1世代をケアする必要から、副担任が夕方に宿舎に赴くことになった。健康面での苦労などをねぎらいつつ、子どもたちのことは父母や祖父母が口出しすべきではないと諭したうえで、事態打開に向けて忍耐強い言動を要請した。ここまでが、「第1日」の出来事である。その後の展開については、明日以降の記事に続く・・・。

2010.04.26
［BON VOYAGE+78］　後日談／対岸の火事、しのび寄る炎。

今日の記事は、正直なところ余談ではあるが、ここ1週間くらいの私の職場の学生たちの動向などについて述べたい。というのも、学生たちが展開していく明日以降の「騒動」を記すためには、その周辺の前歴を説明する必要があると思われたからである。まずは基礎的な情報から。私の職場の学生たちは2か国から来ている。一方は漢字圏で、もう一方は非漢字圏。その人数比は、期によってかなり異なるものの、今期は34対9となっている。で、学生の学習適性などに応じて、今期は大人が5クラス、子どもが2クラスに分かれている。そのうち大人の2クラスが、漢字圏の学生と非漢字圏の学生が一緒に学習する「混合クラス」である（もちろん、母語で授業を行う際は、その限りではない）。また、年齢などの要件により、午前・午後の両方とも授業がある学生もいれば、午前だけの学生、さらには（本人の日本語能力や健康状態などを理由として）週1日しかない学生など、さまざまな学習形態がある。さて、話は4月19日（月）に遡る。この日は、高校生以下の子どもがいる5組の若い夫婦を対象として、「弁当詰め替え実習」が行われた。弁当というのは、ある意味では日本的な食文化なのかもしれない。冷めたご飯を食べる習慣のない学生たちにとって、普段食べている給食センターの昼食弁当は「まずい」以外の何物でもないらしい。とはいえ、日本の学校では時として弁当を持参させることがあり、自分の子どもが学校で不愉快な思いをしないためにも、弁当の食材（ふさわしいもの／ふさわしくないもの）や盛り付け（小分け用のシリコンカップなど）についての知識を学びつつ、実際に弁当箱に詰めてみるという体験が必要である。そのための実習であった。もっとも、最初から全部作ると時間がかかってしまうので、給食センターの昼食弁当の食材を市販の弁当箱に詰め替える程度である。従来は昼食弁当を余分に発注し、学生が詰め替えた後は教員の誰かが余計に食べていた。が、経費削減のご時世のため、今回は当初、学生自身の昼食弁当を詰め替え実習に用い、それを自分たちで食べてもらうという案が浮上した。しかし、学生の昼食弁当はみな同じで1種類しかないため、食材のバリエーションに乏しく、練習としては物足りない。そこで、教員が注文した3種類の昼食弁当を実習に使ってもらい、その成果物を教員が食べることになった。上の写真は、私の昼食弁当にプチトマトやイチゴを加えながら、弁当箱に詰め替えたもの。工夫の跡がうかがわれる。ところが・・・一部の学生たちが、弁当の詰め替えを拒否したのである。いわく、既にきちんと詰めてあるのに、なぜわざわざ詰め替えるのか。ビニールの手袋がなく、衛生的でない。自分が食べるならともかく、先生が食べるものをそんな不衛生な方法で詰め替えるのは申し訳ない。など。結局、他の学生が詰め替えるのを傍観していたらしい。この数日後に、子どもクラスで外実習があった。日本の学校の模擬体験であるため、当然ながら弁当持参である。が、弁当の詰め替えを拒否した夫婦の子どもは・・・なんと、菓子パンを持参していたという。うーむ、日本の学校でも、そういう食文化はあるけれども・・・。次は4月22日（木）。この日は交流実習（日本語交流会）があり、近隣に住む日本語母語話者（ボランティア）をゲストとしてお招きし、日本語や日本語以外のさまざまな手段を活用して交流を楽しむことになっていた。しかし、1対1でゲストと交流すると知らされた学生が「できません」と涙を流し、直前になって早退するというハプニングがあった。2か国のうちの少数派（マイノリティ）に属するこの学生は、夫婦そろって同じ混合クラスに配属されているが、この日は配偶者が病気で欠席したため、クラスメートの中に母語が通じる学生は皆無であった。そうしたことが影響したものと考えられるけれども・・・夫婦ともどもナーバスになっているのは明らかであった。さらには、その翌日の4月23日（金）。もう一つの混合クラスで、中間テストに向けての模擬テストが行われた。が・・・「こんな問題、できっこない。やってられるか！」と言わんばかりに、テスト用紙を放り投げた学生がいたらしい。一般論になるが、「細かいことは気にせず、とにかくやってみよう。やってみて、ダメならダメで仕方ない」というチャレンジ精神が旺盛な人もいれば、プロセスにこだわって一歩一歩着実に積み上げていきたい人もいる。仮に前者をチャレンジ型、後者をプロセス型と名付けておく。単純な二分法は成立しないとしても、世の中の学生を大別すればチャレンジ型とプロセス型に分かれるに違いない。他方、教師もチャレンジ型とプロセス型がいるはずである。で、チャレンジ型の教師とプロセス型の学生を組み合わせると、どうなるか。テスト放り投げ事件の背景には、こういう事情があったりするのでは？私自身はプロセス型（であることが多い）。ゆえに、チャレンジ型の教師が作成した教案には、きめ細かい段取り（ステップ）が足りないなぁ・・・と感じることも時折ある。反対に、チャレンジ型の教師から見れば、私の教案はまどろっこしく見えるのかもしれない。以上、これらはすべて、混合クラスにいるマイノリティ学生の「反乱」であった。マジョリティ側よりもマイノリティ側にストレスが蓄積されやすいのは世の常ではあるが、私の担任クラスにとっては対岸の火事、つまり他人事であると思っていた。しかしながら、学生たちのストレスは、もっと別のところにも潜んでいたのである。その「大爆発」については、明日以降の記事で触れることになろう・・・。

2010.04.25
［BON VOYAGE+77］　後日談／ボスキャラ現るVS九人の侍。

4月（の、特に後半）に入ってからは仕事に追われ、休みの日に映画などを見に行く余裕もないらしい。私が念頭に置いているのは4月17日（土）から公開されている『のだめカンタービレ最終楽章後編』であるが、批評家の採点が非常に低く、見に行くべきかどうかちょっと迷ってしまう・・・。ところで、4月12日（月）および19日（月）には、NHK総合の『鶴瓶の家族に乾杯』で、上野樹里氏が福岡県大川市を訪れていたが・・・内容そのものは問題ないとしても、放送のタイミングが実に不快であった。要するに、出演する側としては映画の公開に合わせた「販促」であり、放送する側としても視聴率アップを狙ったものであって、まさに共犯関係以外の何物でもあるまい。これが民放なら文句を言うつもりはないけれども、われわれの受信料収入で成り立つ（がゆえに、建前上は広告をしないことになっている）公共放送では「反則」と言わざるを得ない。結局、私としては、NHKに限らず民放も含め、既存のマスメディアのビジネスモデルは今一つ好きになれないのである。さて、職場ネタで書いておきたいことは少なからずあるが、ひとまず保留。今日は、［BON VOYAGE+74］などでも軽く紹介した、例の「入塾式」について述べておこう。開始時刻の19:00までに永田町近辺に到着するためには、遅くとも18:00には航空公園を出発しなければならない。とりわけ今回は、両面印刷のメモを15部用意することになっていた（さすがに職場のコピー機を私用で使うのは良心がとがめた）ので、コンビニに立ち寄ってコピーをとる時間も加味すれば、ほぼ定時に退勤する必要があった。結局、退勤定時（17:15）の10分後に、職場を脱出。近くのコンビニで両面コピーをしようと思ったら・・・わずか2枚半を印刷したところで紙詰まり。「店員をお呼びください」とのメッセージが表示されたので呼ぶと、店長が不在とのことで、店員はアルバイトさんばかりであった。で、彼らは右往左往しながら、紙詰まりには関係のなさそうな個所を開けたり閉めたり、挙げ句の果てには用紙で指を切ったりトナーの蓋が外れて中身をばらまいたり・・・と、コピー機の取り扱いには不慣れであることを全身で示していた。しばらくは対処できそうにもなかった（し、そもそも急いでいた）ので、コピー機に吸い込まれた残額を返金してもらったうえで、バスで駅に向かい、駅前のコンビニで素早く用を済ませた。最初からこっちに来ればよかったのに・・・。それから電車と地下鉄を乗り継いで、18:55ごろ永田町に到着。事前に地図をチェックしておいたおかげで、どうにかギリギリの時刻に会場の建物を発見。で、会館の中に入ろうとしたら・・・数名の紳士が先に、私の目の前を通り過ぎていった。よく見ると、ボスキャラ（議員本人）と、そのSPらしい。うわあっ、ついに生で見てしまった・・・という感慨とともに、さすが国務の重要な一角を担っているだけのことはある、とSPの存在に思わず注目してしまった。ともあれ、議員の後に続いて私も会議室に入り、間もなくして「塾」が始まった。事務局および相談役が簡単に挨拶した後、最初はゲストスピーカー（外部講師）のお話であった。今回のゲストは参議院の比例代表選出の議員。どういう経緯で議員になったのか、また、議員になるために大切なことは何か、といった内容を10分ほどで語ってくださった。次に、塾生の自己紹介スピーチ。当初の案内では5分間とのことであったが、スケジュールの都合から1人1分でやることになった。仕事の都合で遅刻した人を含めて計9人。今期は男性ばかりで、女性はいないらしい・・・。特例で認められた40代が1人いるほかは、全員が30代。プロフィールを拝見すると、いずれも錚々たる職歴の持ち主で、社会の最前線で活躍中の面々であった。私自身の経歴は本当に大したことがないように思え、「どうしてここに来ちゃったのか」と気おくれを感じてしまい、思わず冗長に自己紹介をして事務局から「手短にお願いします」とたしなめられたほどである。そして、真打ち登場。塾長の挨拶である。その内容をかいつまんで紹介しておこう。今の日本では「決断すべき時に決断する」ということができない。決断しないで先送りにする（という決断を無意識に下す）ことで最悪の選択肢しか残らなくなるとか、よく考えないで思いつきの決断をして周囲からいろいろ言われてグチャグチャになるとか、そんなのばかり。塾長自身は政治家への転職を決断するまで1年以上かかった。最後のころは部屋に引きこもり、食事がのどを通らなくなるほど悩んだ。でも、そうして一人で沈思黙考したおかげで踏ん切りがつき、その後どんなに苦しい場面があっても乗り越えることができた。決断には作法がある。テクニックやパターンを知ることが重要である。土台としての思考力を養ったうえで、世間の「常識」を疑い、とにかく現状・実態を把握すること。それができれば（おのずと方向が決まるので）その案件は片づいたも同然である。この後、塾長は「何か私に聞きたいことはありますか」と、塾生の興味本位の質問に答えることになった。とっさのことであったため、私自身は質問を考えつかなかったが、私が興味深かったのは以下のようなやりとりであった。塾生「今、一番やりたいことは何ですか？」塾長「●●●改革。（中略）ああ、これはオフレコね。ブログとかには書かないで。」なるほど・・・確かに過激な（？）内容である。思わずニヤッとしてしまった。ここで塾長は退席。部下が書類を抱えてレクチャーするのを待っている、霞が関の職場へとお戻りになった。こうして、かれこれ1時間ほど、塾長から直接お話を伺うことができた。話を聞いていて、議員本人のキャラクターや考え方が理解できたような気がした。決してネアカなタイプではなく、派手な振る舞いは得意でないかもしれない。が、まじめというか実直というか、納得するまでトコトン考えて、一度決断したら絶対にブレない。そんな印象を受けた。続いて、議員を支えてきた2名の相談役が、改めて自己紹介。面接の際には、単に「初老の紳士」にしか見えなかったが・・・なかなかどうして、立派な職歴をお持ちである。議員本人とのかかわりなどについて説明してくださった。それから、事務局から次回のアナウンスなどがあり、閉会となった。今回は初回なので、その後は近くの居酒屋で「懇親会」が催された。事務局（＝秘書）や相談役を交えて、ざっくばらんなやりとりがあった。今回の塾の応募者は10数人いたとのことで、その中からこの9人が選ばれたらしい。塾長は忙しいので毎回出席するわけではなく、今までは入塾式もそんなに長くはいなかったが、今回1時間も話したのは異例で、それだけ今期の塾生に期待しているのであろう・・・という解説であった。で、この懇親会は、議員の政治理念（？）に基づいて「割り勘」主義が採用されているとのことであったが・・・私の分の精算は次回にお願いすることにした。というのも、私の自宅は都心からちょっと離れているので、先に23時ごろに退出してしまったからである。いずれにせよ、少し興奮しつつも、心地よい疲れとともに帰宅した次第であった。

2010.04.23
［BON VOYAGE+76］　後日談／ADSLから光VDSLへ。

書きたいことはいろいろと山積しているが、なかなか書く暇がない。ゆえに、今回の記事の前半部分では、出来事を「つまみ食い」程度に紹介するのみである。4月15日（木）。今月に入ってから自宅付近のバス時刻表が改正され、朝はどういうわけか運転間隔が微妙に長くなっている。そうした事情に加えて、この日は朝から雨が降っていたので、いつもより乗客が多く、車内混雑のため私はバスを2本見送ることになった。しかし・・・乗客はバス前方の出口付近から中ほどの入口付近にかけて密集しているものの、後方はまだ乗客の入る余地があるように見えた。もっと奥まで詰め合わせてくれれば乗車できるはずなのに、入口付近の乗客が動こうとはしないのである。後方は降りるときに待たされるので、それを嫌っての行動であると思われるが・・・自分さえよければいいというものではあるまい。ちょっと残念であった。夕方、職場で常勤講師が集まり、職場を取り巻く現況と今後の見通しなどについて、所長から説明してもらう機会があった。これは、職場の同僚が雇用のあり方について納得のいく説明を求める申し入れをしたことから実現したもので、当初は財団法人本体（要するに、会議室）の常務理事が直々に来る予定であったが、高天原出身者がノコノコ来ても事態収拾どころか「火に油を注ぐ」結果になると判断したようで、現場トップの所長が説明することになった。うーむ。手ぐすね引いて待っていたのに（？）、不発に終わってしまった。4月16日（金）。担任クラスで池袋実習に行ってきた。コースとしては、新所沢駅→（所沢駅乗り換え）→池袋駅→東急ハンズ→台北夜市（昼食）→サンシャイン国際水族館→池袋駅→（所沢駅乗り換え）→新所沢駅、という流れである。新所沢を最後に出発したはずの3班（女性3人組）がなぜか最初に東急ハンズに姿を現すなど、各班が池袋に来るまでには小さなエピソードがいくつかあったらしいが、ここでは割愛する。体質的に肉が食べられない学生は出発時に「行きたくない」と漏らしたそうであるが、食べ放題バイキング形式の昼食後には私に向かって満足そうに親指を突き出していた。「ご飯食べた？」という挨拶表現があるほど食事へのこだわりがある国から来た学生のクラスを運営するには、実習での食べ物が大きなカギを握っているともいえよう。4月17日（土）。昨日からの雨が雪に変わったらしく、今朝にはうっすらと積もっていた。一体、今は何月なのであろうか。桜の開花以後も気温の上がらない日が多く、例年になく長く花が保たれているけれども・・・アイスランドでの火山活動を見るにつけても、「水の神様」と「火の神様」の力比べが続いていることを暗示するような気がした。さて、ここからが今日の本題である。私の自宅のADSL（50Mbps）が実質的には50Kbps程度でしかないことについては［BON VOYAGE+43］でも触れているが、ついに今日、光回線の開通工事が終わり、利用できるようになった。以下、そのいきさつをまとめてみたい。きっかけは、3月24日（水）に遡る。東京都が4月1日から住宅用火災警報器の設置を義務付けたため、この日に（私は留守であるが）マンションの大家さんが立ち会って、設置してくれることになっていたのである。早朝から掃除をする羽目になったが・・・居室はともかく、少なくとも玄関から台所までの部分はきれいに片づけた。な～んだ、やればできるじゃん（？）。というわけで、室内工事に対する抵抗感がなくなったことから、光回線の情報をあれこれ集めることにした。私のマンションにはNTT東日本のBフレッツが導入済みであった。そこで、Bフレッツに対応している安いプロバイダを価格.comで調べてみると・・・次の三つが候補として挙がった。1）BIGLOBE光パックNeo with フレッツ「フレッツ光」コースマンション【初期費用】　2,940円【月額費用】　4,358円【料金割引】　BIGLOBE月額料金最大2か月 945円/月無料　＋　NTT東日本月額料金2か月3,413円無料【さらにもらえる！割引キャンペーン】　38,000円キャッシュバック【1年間の実質費用】　710円 /月2）So-net 光 with フレッツ S　マンション【初期費用】　2,940円【月額費用】　4,358円【料金割引】　NTT東日本月額料（3,413円）2か月無料　＋　So-net月額料(945円)3か月無料【さらにもらえる！割引キャンペーン】　31,000円キャッシュバック【1年間の実質費用】　1,215円 /月3）DTI 光 with フレッツマンションタイプ【初期費用】　2,940円【月額費用】　4,127円【料金割引】　DTI月額料4か月714円無料　＋　フレッツ光利用料最大2か月3,045円無料　＋　接続機器レンタル料（368円）2か月無料【さらにもらえる！割引キャンペーン】　26,000円キャッシュバック【1年間の実質費用】　1,399円 /月私自身が今のマンションにいつまで住み続けるのかは、全く分からない。ゆえに、短期的に安いよりも、長期的に安いほうがいいと思ったので、3）を選んだ。こうして、4月1日（木）に価格.com経由でプロバイダを申し込み、4月4日（日）に工事日案内の電話があって、今日を迎えた次第である。他方、ADSLの解約手続きについては、イー・アクセスに電話しようと思ってウェブサイトを検索してみたら、■ADSLサービスの解約方法を教えてください。イー・アクセスのADSLサービスは、対応プロバイダ各社のADSLメニュー（イー・アクセスコース）*に加入して利用する形態です。ADSLメニュー（イー･アクセスコース）のご解約はご契約プロバイダまで原則として、解約希望日の1ヶ月前までにご利用のプロバイダへご連絡ください。*サービス名称はプロバイダごとに異なります。レンタルでADSLモデムを利用されていた場合、ADSLモデムを返却していただく必要があります。詳細は関連FAQの「レンタルモデムの返却先を教えてください。」をご確認ください。とのことであった。そこで、AOLメンバーサポートセンターに電話してみると、・解約はこの電話により即日で可能。・光回線が安定するまでは多少の時間を要する場合があるので、しばらくは保険をかける意味で、ADSLを残しておくことを推奨している。解約申し出のあった翌月（つまり5月末まで）は無料にするので、そのままお使いください。・ただし、5月末までに改めて解約の申し出がない場合には、自動的に更新してしまうので注意してほしい。という、利用者のためというよりは単に「実績作り」としか思えないようなサービスを示してくれた。で、工事の後で光回線を試してみると・・・「最大100Mbps」とのことであったが、実際にはその半分の50Mbps前後。VDSL方式にしては、まずまずのスピードであろうか。

2010.04.17
［BON VOYAGE+75］　後日談／4枚の音楽CDを衝動買い。

このところ、どういうわけか、通勤の際にはピアノ協奏曲を聴くことが多かった。私のiPod nano 16GBには何曲か入れてあるが、最近よく聴いているのは、ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第5番変ホ長調作品73「皇帝」＆ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第3番ハ短調作品37マレイ・ペライア（p）／ベルナルト・ハイティンク指揮／ロイヤル・コンセルトヘボウ交響楽団1996年10月21日発売　ソニー・ミュージックレコーズ　SRCR-2044チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番変ロ短調作品23＆ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18中村紘子（p）／エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮／ソヴィエト国立交響楽団1996年10月21日発売　ソニー・ミュージックレコーズ　SRCR-2050の2枚であった。しかし、レパートリー（？）をもう少し増やしたいと思い、あれこれ物色を始めていた。候補曲としては、次のようなものがあった。1）2007年4月に公開された映画『神童』の中で、主人公の成瀬うた［←成海璃子］がリヒテンシュタインの代わりに演奏したモーツァルトの「ピアノ協奏曲第20番」。2）2008年1月に放送されたテレビドラマ『のだめカンタービレinヨーロッパ』第二夜の中で、急病のミルヒーことフランツ・シュトレーゼマンに代わって千秋真一が指揮者デビューを果たし、ピアノの孫ルイ［←山田優］と共演したラフマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」。3）2009年7月にミューザ川崎シンフォニーホールで菊池洋子氏の生演奏を拝聴したモーツァルトの「ピアノ協奏曲第27番」。それで、カスタマーレビューなどを参考にしながら、いろいろと検討した結果、実際に購入したのは以下の4枚である。A）モーツァルト：ピアノ協奏曲第20番＆第25番フリードリヒ・グルダ（p）／クラウディオ・アバド指揮／ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団2006年11月08日発売　ユニバーサルミュージッククラシック　UCCG-5016B）モーツァルト：ピアノ協奏曲第21番＆第27番フリードリヒ・グルダ（p）／クラウディオ・アバド指揮／ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団2005年12月14日発売　ユニバーサルミュージッククラシック　UCCG-6015C）ラフマニノフ：ピアノ協奏曲第3番＆チャイコフスキー：ピアノ協奏曲第1番マルタ・アルゲリッチ（p）／リッカルド・シャイー指揮／ベルリン放送交響楽団マルタ・アルゲリッチ（p）／キリル・コンドラシン指揮／バイエルン放送管弦楽団2005年06月22日発売　ユニバーサルミュージッククラシック　UCCP-7003D）征服者～ロッキーのテーマメイナード・ファーガソン2003年11月19日発売　ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル　SICP-5062これらはすべてAmazonでの注文。A）とB）は一昨日10日（土）にコンビニ受け取りで、C）とD）は昨日11日（日）に自宅到着のお急ぎ便で、それぞれ入手した次第である。あれっ、ドサクサに紛れて、関係のないアルバムが入っている？？？いやいや、これがまた・・・Amazonの「おすすめ商品」に表示されていたのである。このD）の3曲目は、「スター・トレックのテーマ」。「ニューヨークへ行きたいかーっ！」というフレーズでおなじみの、あの『アメリカ横断ウルトラクイズ』のテーマ曲である。「注文履歴」や「最近チェックした商品」から私の好みを巧みに割り出したらしいが、私自身も最近「前世はアメリカ」などと言われたために、脳内スイッチが入っていたようである。おすすめ商品を見た瞬間に、さほど迷うことなく、カートに入れていた。うーむ。まさに音源そのもの。クイズに熱中していた青春時代の記憶が蘇ってくる。通勤途中のバス車内でこの曲を聴いていたら、降車ボタンが「早押しボタン」に思えてしまい、コンマ何秒で押しそうになっていた。もはや「パブロフの犬」状態である・・・。

2010.04.12
［BON VOYAGE+74］　後日談／入塾案内、ツバメ、外実習、学生たち、バス共通カード。

ブログの記事を書く余裕が乏しかったため、数日分をまとめて公開したい。4月3日（土）。昼前、自宅でのんびりしていたら、携帯電話が鳴った。表示を見ると、例の某議員事務所からの着信であった。用件は、第1回（入塾式）の日時・場所・内容および事前課題の案内。概要をまず口頭で説明し、詳細は後でメールで伝える・・・との事務連絡であった。で、届いたメールには、次のような内容が記載されていた。ところどころ「★」で伏せ字にしてあるのは、個人および団体の特定を避けるためである。ご容赦願う。★★★★塾第★期生の皆様お世話様になります。★★★★塾第★期、第一回入塾式のご案内です。◆日時：４月２３日(金)　　 19：00～21：00◆場所：★★会館会議室Ｅ◆内容：塾長挨拶・塾生自己紹介・5分間スピーチ　　　　・塾生同士のアイスブレイク　　　・塾生による『メモ』を用いて各自5分間演説◆事前課題メモの作成。・メモはA4判で両面印刷。・片面に『プロフィールと自己PR』を記載。・片面に『政治家★★★★★と★★党に期待すること』を記載。入塾式用に5分間スピーチを考えてきて下さい。※4月21日(水)までに、上記メモを事務局★★(******@****.**)宛てにメールにて送付してください。当日は、メモを、15部ご用意お願いいたします。出欠につきましては、4月23日正午までにメールにて★★まで連絡お願いいたします。以上です。「演説」って、大げさな・・・。まあ、主宰者（塾長）は、そういうこともできる人材を養成したいのかもしれない。4月4日（日）。この日の出来事は、後日（4月17日？）の記事に掲載する予定。しばし、お待ちを。4月6日（火）。朝、通勤途中の国立駅南口で、空を高速で舞うツバメを見た。ツバメは毎年、駅に巣を作る。その子育ては見ていて微笑ましいものがある。どうやらそういう季節が近づいてきたらしい。4月7日（水）。時折小雨がぱらつく中、担任クラスで小手指実習に行ってきた。今回の行程は、班ごとに研修施設を出発し、バスと電車を乗り継ぎ小手指駅で私に会ってから、近くの人に道を聞いて家具＆ホームセンターの「島忠　所沢店」に集合。その後は桜の並木道を通って小手指駅に戻り、「ぎょうざの満洲　小手指南口店」で昼ご飯を食べて、班ごとに研修施設に帰る・・・という流れであった。所沢での乗り換えに多少手間取ったり、帰りにカン違いで秋津まで行ってしまったりした班があったものの、さほど大きなトラブルはなく、おおむね順調に行動できたようである。実習でうまく撮影できた写真は、いつもなら職場のカラープリンタを使って、A4サイズで出力する。しかし、最近は「経費削減」のスローガンが叫ばれることもあり、教材でないものをカラー印刷するのは差し控えなければならなくなっている。そこで、自腹で写真を現像すべく、仕事からの帰りにビックカメラ立川店に立ち寄り、2Lサイズで出力した。が・・・うーむ、画像サイズが小さい・・・。自宅に帰る前後から、のどの痛みを覚えた。鏡で見ると、扁桃腺が腫れていたので、早めに就寝。4月9日（金）。職場の小学校低学年の子が、朝から泣きじゃくっていた。その理由は、「ノートの升目が大きくてすぐにノートがなくなってしまうので、高学年の子が使っているのと同じノートがほしい」とのこと。担任はやさしく諭しながらも、要望を却下。子どもクラスの経験が豊富なベテランの先生をして、「こんな子は初めてだ」と言わしめていた・・・。同じ日に、今度はその母が「相談したいことがある」と事務室に来た。担任は私であるが、母語のできる先生が対応した。いわく「家族全員の宿題を比べてみたが、うちのクラスは宿題が少ない。テキストもないし、高齢者も混在するクラスなので同じ内容の繰り返しばかり。上のクラスから降りたいという学生がいたはずなので、トレードで私が上のクラスに移ってもっと勉強したい」とのことであった。退所後に少しでも早く仕事に就きたいため、日本語の勉強が遅いことに焦りを覚えているのは理解できる。また、昨日はそうした不満への無理解から、夫婦喧嘩があった・・・という情報も得ている。うーむ。彼女は確かに私のクラスではできるほうではあるが、かといって、上のクラスに移ってやっていけるほどではない。要するに、クラス内の格差が拡大しているのである。クラスの数を増やし、私のクラスの上層部と上のクラスの下層部をまとめれば、クラス内の学生は均質化するに違いない。しかし・・・単にやる気がないだけであるが、人員不足というか予算不足を言い訳として、上司たちがそんな案を認めるはずはない。結局のところ、テキストをどうにかしよう、という結論に達した。それにしても、母も娘も、他人と比較したがるという点においては、似た者同士である・・・。他方、私のクラスには、こんな学生もいる。こちらも、私のクラスの中では、よくできるほうである。日本に来る前の趣味は「熱帯魚の飼育」で、その写真を見せてもらったという同僚の先生によると「部屋の壁一面に大きな水槽がいくつもあって、ろ過装置とか水草とかもハンパじゃない。あれはもうブリーダーですよ」との評価であった。その学生が、『レッドビーシュリンプを殖やすために読む本』なるムックを持っていた。見ると、BOOK・OFFの「600円」の値札シールがついている。そこで買い物をしたという事実にまず驚きを禁じ得ないが、本の写真を示しながら「これがほしい」と言っていた。それは・・・ブラックダイヤモンドシュリンプ。検索すればお分かりになるであろうが、とんでもなく高価なエビである。故郷では一体どれだけの道楽をしてきたのか・・・。で、本の広告に出ていた「アクアペットかねだい　所沢店」の所在地を知りたいとのことであったので、ネットで調べた情報を教えた。好きこそ物の上手なれ、であろうか。4月10日（土）。ふと思い立って、ダイエー立川店でジャケットとカジュアルシャツを新調。その帰りに、バス共通カードをついに使い果たしてしまう。先月末で販売が終了し、7月末で使用できなくなるが・・・ひと足早く「さよなら」である。

2010.04.10
［BON VOYAGE+73］　後日談／報道写真はこうして創作される。

今日は金曜日ながら、通常の授業がなかった。職場の総務課と地域の支援者団体との共催で、「研修生を励ます集い」が開かれたからである。この「研修生を励ます集い」は、春であれば「お花見」、夏から秋にかけてであれば「納涼盆踊り」となる。今までは支援者団体の主催であったが、ボランティアの高齢化が進み、「励ます集い」の開催が年々困難になってきた。現に半年前には、諸般の事情も重なって、「納涼盆踊り」を開催できなかったのである。そうした事情から、この支援者団体は、今期限りで解散する、という苦渋の決断を下したらしい。そのため、この団体にとっては、今日の「お花見」が最後の大仕事となった。当初計画されていた今日のプログラムは、以下の通りである。【第1部】センター所長挨拶友の会会長挨拶来賓代表ご挨拶来賓ご芳名紹介乾杯【第2部】少林寺拳法太極拳恵美会の踊り・若松太鼓演奏「磯浜盆踊」「銚子大漁節」昼食研修生による表演パン食い競争みんなで踊ろう！「炭坑節」「花笠音頭」「ヤンガー踊り」ほかプレゼント贈呈研修生代表挨拶閉会の言葉天気が良ければ、研修生たちは広々とした屋外にシートを敷いて、ボランティアらが披露してくれる歌や踊りを楽しんだり、あるいは自ら歌や踊りを披露したりすることができる（に違いない）。ところが、今日の昼前は、時折小雨がぱらつくという、あいにくの空模様であった。気象庁の予報でも、また気象予報士である私自身の読みでも、寒冷前線が通過する昼ごろは風雨が強まり、通過後は気温が下がって寒くなる・・・と、予想された。しかも、敷地内の桜は、まだ3～5分咲きといったところ。踏んだり蹴ったりではあるが、やむを得ず、屋内の大教室での開催となった。修了式と同様に、お花見は「絵」になるので、いつもならNHKさいたま放送局が取材に来る。が、屋外での開催ではなかったせいか、今日は来ていなかった。その代わり（？）に、毎日新聞の記者とカメラマンが来ていた。どうやら支援者団体が解散するという情報を事前に把握していたらしく、そちらに焦点を当てた記事が新聞に掲載された。中国帰国者：支援者と「最後の花見会」　市民団体の解散で（毎日ｊｐ　2010年4月2日 12時29分）この新聞記事の中には「大教室の窓越しに満開の桜を楽しんだ。」とあり、その様子を収めた写真もある。しかし・・・事実はこうである。大教室といえども、研修生全員を収容すればかなり手狭で、容易に移動はできない。そこで、研修生の大多数が飲み物を各自の教室に置いてきたこともあり、第1部の最後に予定されていた「乾杯」はカットされた。その代わりに、「夕刊に間に合わせたい」という事情から急遽プログラムが差し替えられ、窓越しに桜を楽しむ光景を外から撮影することになった。つまり、この写真は、完全にヤラセ（あるいは、サクラ？）なのである。取材する側とされる側の共犯関係（？）によって、「絵」になるストーリーが創作された、とも言えよう。メディアの報道（このブログを含む？）には、常に「眉唾」で接する必要があるのかもしれない。リテラシーを身につけることの重要さを思わずにはいられない今日この頃であった。

2010.04.02
［BON VOYAGE+72］　後日談／波乱含みの新年度開幕。

何かとあわただしい日々を送っているうちに、いつの間にか4月を迎えてしまった。この2010年も、4分の1が早くも過ぎ去ってしまったわけである・・・。上の写真は、国立駅南口で撮影した、今日の夜桜。さて、4月1日ということで、新年度が始まった。職場では、現場のトップが変わった。従来ならば高天原から降臨するはずであるが、今回は「生え抜き」の教務部長がそのままスライドしてトップの座に就いた。予算的に厳しい事情もあって、部長のポストは当面空席となり、幹部職員が▲1となるらしい。まあ、その分、いろいろな仕事がトコロテン式に部下に降りてくるのであろう・・・。で、われわれ常勤講師の雇用期間は半年間であることから、半年ごとに辞令交付を受けて「採用」される形をとっている。こうした雇用慣行が法律的に問題のないものかどうかは知らないが、とにかく今日は辞令交付があった。今回から手当基準額の記載がなくなったとのことで、別紙の基準額表も手渡された。どう変わったのかよく分からなかったので、自宅に帰ってから過去の辞令と見比べてみると・・・衝撃（？）の事実に気づいた。以下、私が受け取ってきた辞令の表記（の一部）を並べてみよう。2008年4月1日および同年10月1日　就業条件は臨時職員等就業規則による　常勤指導員等手当基準第7号　日額11,860円を給する2009年4月1日および同年10月1日　就業条件は臨時職員等就業規則による　常勤指導員等手当基準第8号　日額12,250円を給する2010年4月1日　就業条件は臨時職員等就業規則による　臨時職員等手当基準第9号俸を給する◎臨時職員等基本手当別表（2010年4月1日～）　第9号俸　→　日額12,040円1日当たり210円の減俸ではないか。それを隠すための表記変更であったのか？　姑息な・・・。

2010.04.01

全9件 (9件中 1-9件目)

1

ジャンル別一覧

人気のクチコミテーマ

ビジネス・起業に関すること。

信頼される人になろう

(2025-04-30 06:59:50)
母の日プレゼント

💝 ポイント2倍まだ間に合う母の日 …

(2025-04-30 11:50:06)
自分らしい生き方・お仕事

第一印象の極意

(2025-04-30 22:21:14)

© Rakuten Group, Inc.