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NOと言える三多摩～言泉「やまと」後悔日誌

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2010年10月の記事

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［BON VOYAGE+136］　後日談／スク研2010（後編）と、職場に届いていたモノ。

10月29日（金）。スクーリング講師研修会2010の2日目である。昨日の反省から、少し早めに自宅を出発。三鷹で折り返しの整列乗車に並び、東西線直通の当駅始発に座って早稲田まで移動。08時50分ごろに早稲田奉仕園に到着。まずはグループ討議会の準備ということで、昨日提出してもらった学習活動案に目を通し、コメントを考える。まあ、今日のグループ討議会の進行役は私ではないので、ベテランの先生にほとんどお任せであった。09時30分にグループ討議会を再開。三つの小グループがそれぞれの学習活動案を発表し、あれこれと意見交換。しゃべりだすと止まらなくなってピントがずれそうな参加者を制しながら、こちらのコメントを伝えることになる。議論の中身はさておくとしても、かなり活発なやりとりを展開することができ、10時35分までの予定を15分ほど超過。次の「遠隔学習課程とスクーリングシステム」については昨年度と全く同じ内容で、大半の参加者が既に見ていることもあり、30分の予定を15分に圧縮。一方的に説明するだけで質疑の時間を割愛し、どうにか定刻の11時05分までに収める。ただ・・・昨年度と同じということで、説明する側が油断したらしく、同僚がPowerPointスライドのマウス操作でまごついてしまう場面もあった。私は内心「前もってリハーサルしておけよ！」と苛立ちつつ、ノートPC本体の矢印キーで操作する方法を指導したりした。15分間の休憩・移動を挟み、三つの会場に分かれていた参加者は再び全体会に合流。私はこの2日目の全体会の司会を任されていたので身動きが取れなかったが、手の空いているメンバーはグループ討議会の会場を原状に回復し、そこでの撤収作業を済ませてから全体会に合流。全体会では「二、三世学習者の会話力（コミュニケーション力）を伸ばす指導を考える」というお題の研修会を総括した後で、質疑応答の時間が設けられた。会場からは、・スクーリングの実施回数が半分に減らされてやりにくくなった。・府県や市区町村の担当者がスクーリングシステムを理解していない。・遠隔教材を地域の交流イベントの学習活動に使いたいと思うが、それは可能か。・CDのついていない遠隔教材にもCDをつけてほしい。・CDの操作が苦手な受講者への指導はどのように工夫すればいいか。などの要望や質問が出され、オブザーバー参加の厚生労働省の担当者が回答する出番も見られた。最後に所長による閉会の挨拶があり、アンケートの記入・回収を経て、12時過ぎに2日間の全日程が終了。全体会の会場では撤収作業に入りつつも、全国各地から集まる機会はめったにないため、一部の参加者がここぞとばかりにいろいろな話をしていた。私自身も、昨年12月に出張先でお世話になった先生のみならず、グループ討議会で同じ会場にいた某センターの教務主任の先生からも、「いろいろとありがとうございました。今後もよろしくお願いします」と声をかけられた。私のようなペイペイにまでわざわざ挨拶してくださるとは、単なる社交辞令なのか、それ以上の意図（下心？）があるのか、今一つ判別できずに終わる。現地でお借りしたものをチェックして返却したり、荷物を再び梱包して着払いの宅急便で職場に送り返したりする作業などに従事。会場は13時までに原状回復して明け渡すことになっていたけれども、12時45分には鍵を返して請求書を受領。予想以上にスピーディーな撤収完了であった。まあ、メンバーが人数相応の働きをしたということか。その後、所長を含めたメンバー全員で早稲田駅方面へ移動し、昼食をとることに。職場に居残っている上司からは「昼食代は出すから、打ち上げを兼ねて豪華な食事をしておいで」と言われていた。とはいえ、歩き回って店を探す気力は残っていなかったので、たまたま近くのインド・ネパール料理「カナ」が空いていたこともあり、そこで8人全員が豪華な（？）ミックスグリルセットを注文。中にはランチビールを飲む不届きな（？）メンバーもいたりして。余談であるが、私の隣に座った同僚が、「これは何（ナン）ですか」「はい、そうです」という、日本語教師ならではのギャグを繰り返していた。こうして、早稲田から高田馬場経由で航空公園に凱旋（？）し、15時ごろに職場復帰。まずは来週月曜の授業教案を作成し、担当者に連絡。それから、メール2通と郵便物3通が届いていたので、それらをチェックした。メール2通は、いずれも文化庁から。今週火曜の日本語教育小委員会を踏まえ、WGの「指導方法」の課題についてはひとまず事務局で預かるとのことで、次の「教材例」の課題を新たに提示。端的に言えば「教材例の作成」なのであるが、前回の小委員会に出席されて、すでにお分かりかとは思うのですが、「教材例」という言葉の定義というか、何をイメージするかというところですら、まだ固まっていません。まずは具体的なものから、どういったものを「教材例」と呼ぶかということについて検討したいと思っております。協力者のみなさまに教材例の作成をお願いしておりますが、だれの作成したものを選ぶかということではなしに、具体的なものを見ながら検討をしたい、そのための資料を御作成いただきたいということですので、既存のものがあれば、それで構いませんし、作り込んでいただく必要もありません。というわけで、今までは敷かれていたレールの上を走るだけでよかったけれども、これからは道なき道を進むことになるらしい。やれやれ・・・。また、郵便物3通のうち、2通は文化庁から。11月9日（火）のWGと、11月15日（月）の小委員会の、開催通知である。もう1通は、7月9日（金）に退所した昨期の教え子から。8月3日（火）に敬称略の手紙をもらって以来、これが3通目である。さすがに2通目からは宛名の私の名前に「様」がつくようになったものの、昨期の学生たちにはさんざん苦汁をなめさせられたこともあり、悪夢のような記憶を思い出さないよう、彼らとは極力疎遠にする方針をとってきたのである。しかしながら、この手紙の送り主は空気を読むのが本当に下手で（それゆえにトラブルの中心となったのであるが）、こちらの事情を察することなどできるはずもなかった。以下、原文をそのまま引用する。●●●●せんせい，こんにちわおげんきですか？私は：　せんせいに：　でがみを書きました，せんせい読みましたか？私は：　にほんごがすこしわかります，ですから，でがみが，書きに，へたです。ごめなさい清音と濁音の区別、句読点の使い方、接続詞の用法などは、初級の学習者にはなかなか難しい。それはさておき、語用論的に言えば、「私に返事をください」というメッセージが含まれているのは明白であった。ちなみに、ほかの先生への母語での手紙には、教え子の故国と日本との間で外交問題が緊迫しているせいで返事がもらえないのか、と書いていたそうである。一体この人の精神年齢は何歳なのか・・・と、ぼやいてみても通じないので、報復、いや返事を書くことにした。ハガキに10月1日（金）の池袋実習で私も写っている集合写真とそのキャプション、さらには●●●さん、お元気ですか。お手紙ありがとう。私は毎日忙しくて、返事を書く時間がありません。ごめんなさい。という短いメッセージを添えて印刷し、19時前に所沢郵便局前のポストに投函。語用論的には「研修中ならまだしも修了後は、もうこれ以上、私の仕事を増やさないでください」という意味を込めたが、まあ読み取ってはもらえまい。国立南口駅前のごはん処「大戸屋」で、夕食として「国産大和芋とざく切り長芋の麦とろ丼　鶏竜田と揚げナスの小鉢付き」をいただいてから帰宅。ともあれ、長い長い2日間であった・・・。

2010.10.29
［BON VOYAGE+135］　後日談／スクーリング講師研修会2010（前編）。

10月28日（木）。朝からあいにくの雨の中、職場のノートPCなどを背負い、JR中央線快速に乗車。本来なら中野で東京メトロ東西線に乗り換えるつもりであったが、車内の混雑がひどかったので、いったん三鷹で中央・総武線各駅停車に乗り換える。三鷹で折り返しの整列乗車に並んでいる時間的余裕はなかったため、止まっていた電車にそのまま乗り込み、やや空いている車内で立ったまま移動。中野で当駅始発の地下鉄に乗り換えて、ようやく座ることができ、早稲田で下車。09時前に、早稲田奉仕園に到着。ほかのメンバーもおおむね09時前後に集合した。現地で借りる物品や火曜に職場から宅急便で発送した荷物などを受領し、スタッフルームで段取りを再確認するための打ち合わせ。その後、全体会の会場に荷物を運び、会場設営。私自身はスクリーンを準備して、ノートPCとプロジェクターを接続して照射角度を調整し、さらにアンプ付スピーカーにつないで映像と音声の動作を確認。ほかのメンバーは、机や椅子の配置を変更したり、案内表示を貼り付けたりしていた。続いて、三つに分かれるグループ討議会の会場も、同様に準備。参加者に支払う旅費（合計すると100万円近くの大金！）を職場から輸送してきた2人組のメンバーが10時過ぎに合流。そのうちの1人はトンボ返りで職場へと戻る。準備がほぼ整ったところで、11時30分ごろから各自で昼食をとる。冷たい雨が降っていたこともあり、私はすぐ近くの居酒屋「酒食三昧紅梅」で牛たたき丼を頂戴した。以後の公式スケジュールは、次の通りであった。10月28日（木）13:00～13:30　受付（旅費支払い手続き）13:30～13:40　開会の挨拶、本日の日程13:40～14:40　全体会I　「二、三世学習者の会話力（コミュニケーション力）を伸ばす指導を考える」14:40～14:55　休憩・移動14:55～17:00　グループ討議会I　「Iさんの会話力（コミュニケーション力）を伸ばす指導を考える」10月29日（金）09:30～10:35　グループ討議会II　「Iさんの会話力（コミュニケーション力）を伸ばす指導を考える」10:35～11:05　「遠隔学習課程とスクーリングシステム」について11:05～11:20　休憩・移動11:20～12:15　全体会II　研修会総括、質疑応答、閉会の挨拶、アンケート記入・回収8月11日（水）の記事でも触れたように、開催通知は7センターと40府県に出した。7センターからの参加者は各センターで旅費を負担するが、40府県からの参加者は（1府県につき1人までという上限はあるものの、厚生労働省から委託を受けた）我々の職場が旅費を負担することになっている。で、実際に参加すると連絡があったのは、7センターの17人と23府県の23人（さらに、厚生労働省からのオブザーバー参加が1人で計41人）であった。ところが、1週間ほど前になって1県から不参加の連絡があり、さらに当日の朝になって急病のため欠席するとの連絡が1県から入った。ともあれ、北は北海道から南は沖縄県まで全国各地から集まるので、中には飛行機の便の都合などでかなり早い時間帯に到着する参加者も少なくない。そこで、13時から開始する受付を30分ほど繰り上げて、12時30分過ぎから開始した。まあ、これは想定の範囲内であった。なお、昨年度までは総務課が旅費の支払いを担当していたが、総務課も人員体制縮小を余儀なくされているため、今年度は教務部の私が担当することになった。奇跡的に（？）13時30分までに参加者全員がそろい、研修会は定刻通りに始まった。所長による開会の挨拶と、配付資料や日程などの確認に引き続き、まずは全体会である。　今回のお題は「二、三世学習者の会話力（コミュニケーション力）を伸ばす指導を考える」ということで、1）一世帰国者と二、三世帰国者の日本語学習の違い◆一世世代・現在の日本語力の維持・健康と日々の生活の充実のため◆二、三世世代（主に49歳以下）・現在の日本語力を伸ばす・社会生活の充実、ステップアップを目指す2）遠隔受講者の中の二、三世・年代比率（50歳以上56％、49歳以下44％）・49歳以下受講者の帰国区分（公費23％、私費77％）・49歳以下の世代、続柄分布・49歳以下受講者の年令分布・滞日年数分布・滞日年数に見る受講コースの傾向3）二、三世帰国者の学習動機（ニーズ）◆ライフステージや個々の環境による様々な学習動機・基本的な生活場面で必要なやり取りができるようになるため・資格取得や就職のため・近隣や職場での円滑な人間関係のため・仕事上のステップアップのため・子どもの学校等でコミュニケーションを図るため・子どもとのコミュニケーションを図るため　・親戚などとコミュニケーションを図るため　等々4）二、三世帰国者にとって必要な会話力（コミュニケーション力）→　職場や地域等で信頼を得られるような会話力・自分の言いたいことを誤解なく伝えられる力（発話力）・相手とスムーズなやり取りができる力（聞き取り力／コミュニケーションストラテジー等）5）会話力（コミュニケーション力）アップのためのスクーリングの役割・日本語で会話する機会の少ない学習者の貴重なコミュニケーションの場・学習者自身が現在の会話力（コミュニケーション力）の水準や問題を知る場・レベルアップするための目標や方策を考えたり、その方策を実践してみる場（受講コースの学習を通じて）6）会話力（コミュニケーション力）を測る・中国帰国者「コミュニケーション力」水準表・「コミュニケーション力」水準のイメージといった内容が講義形式で説明されていた。それから、15分間の休憩・移動。ここで私は、ノートPC・プロジェクター・アンプ付スピーカーを、全体会の会場から隣接するグループ討議会の会場へと移設する作業に従事。そして、三つの会場に分かれてのグループ討議会である。ここでは、【1日目】●グループ全体で1）Iさんのインタビュービデオを見て会話力の水準を測る2）コースの目標と、スクーリングの学習活動案（例）を見る●小グループで小グループで、Iさんのスクーリングの学習活動案を考える【2日目】●グループ全体で小グループで考えた学習活動案を発表し、意見交換するといった流れで、実在のIさんという具体的な学習者を想定し、このIさんの会話力（コミュニケーション力）を伸ばしていくための学習活動案を、4～5人の小グループで考えてみるというものである。ちなみに私自身は1日目のグループ全体の進行役を仰せ付けられていたけれども、かなりの部分をベテランの先生に任せてしまった・・・。また、参加者が小グループで学習活動案を考えている間に、私はこっそりと全体会の会場に戻り、2日目に使用しないスクリーンを片づけるなどの作業に従事することができた。こうして（？）、1日目の日程は17時にどうにか無事に終了。参加者はそれぞれ解散した。他方、我々は提出してもらった学習活動案をコピーして、ほかのプリント類とともに机にセットしたり、2日目のグループ討議会では使用しないアンプ付スピーカーを全体会の会場に移設したりしてから、スタッフルームに戻る。メンバーはみんな疲れていたのか、打ち合わせは手短に終わり、我々も18時過ぎに解散。冷たい雨の中、早稲田まで歩き、東西線に乗車。ちょうど来たのは中央・総武線各駅停車に直通の三鷹行きで、たまたま高田馬場で空席に座ることができたので、そのまま三鷹へ。三鷹は、私にとって懐かしい場所である。かつての大学の所在地で、20年近く前に湘南の実家から通っていたが、今はすっかり変わってしまったらしい。とりわけエキナカの「Dila三鷹」には目を見張るものがある。ここの4Fにあるアジア創作料理「石焼ごはん倶楽部」で「焼豚とたっぷり青ねぎのヤキメシ」のねぎそばセットを注文。こういう寒い日に改札の外に出ることなく夕食をいただけるとは・・・うれしい限りであった。その後、中央線快速で帰宅の途に就いた次第である。

2010.10.28
［BON VOYAGE+134］　後日談／凡人社、高島屋、文化庁、「塾」、車内CM。

10月23日（土）。昼過ぎ。JRと東京メトロを乗り継いで半蔵門へ。前回の記事でも触れた日本語教材『にほんごこれだけ！』を入手すべく、麹町の「にほんごの凡人社」に赴いた。実はこの日の14時から15時30分まで、地域の日本語教室で「おしゃべり型活動」を行おう！『にほんごこれだけ！』を使って「にほんごこれだけ！」は、地域在住の外国人と彼らを支援するボランティアのために作られた教材です。初級学習者にとって最低限必要な文法を厳選し、買い物や食事、旅行などのトピックの中にちりばめました。好きな話題を選んで、参加者同士が自然におしゃべりを楽しめる工夫がなされています。今回のイベントでは、この本の実際の使い方と「おしゃべり型活動」のヒケツをお伝えしたいと思います。という店頭イベントが開催された。私もそれに参加しようと思っていたけれども、どういうわけか自宅の出発が遅くなり、凡人社には15分くらい遅れて到着。既に10人前後の聴衆が講師のプレゼンテーションに聞き入っていたので、途中で入り込むのは断念し、遠巻きに眺めながら教材などを調達。滞在時間30分ほどで半蔵門から退却し、帰りに立川の高島屋に立ち寄る。というのも、トリノオリンピック金メダリストの荒川静香氏がデザインしたオリジナルふろしきがタカシマヤ各店で販売されているのを、フィギュアスケートのNHK杯が放送されていて急に思い出したからである。　このふろしきの売上の一部は認定NPO法人「難病のこども支援全国ネットワーク」に寄付され、難病のこどもたちを荒川静香氏がプロデュースしたアイススケートショーに招待し、観覧してもらう・・・という商品コンセプトが悪くなかったので、（実際に使用する場面があるかどうかはさておき）購入してしまった。10月24日（日）。ブログ記事の更新作業などに追われつつも、終日自宅でだららんと過ごす。10月25日（月）。今週木曜から金曜にかけて早稲田奉仕園で開催されるスクーリング講師研修会に向けて、各種準備作業が目白押し。このところ私が多忙で何かと準備不足であったため、当日の私の分担についてはやや軽減される方向で調整が図られた。実にありがたい話ではあるが、そもそも副担任やら文化庁WGやらの業務を抱える私をコキ使おうとした構想自体に無理があったと考えられるだけに、まあ勝手にしやがれ、といった心境であろうか。10月26日（火）。午前は、スクーリング講師研修会で使用する物品資材などを事前に宅急便で発送するための梱包作業などに従事。事務担当に指名されている私が取りまとめをしなければならないのであるが、午後の実際の発送は同僚（昨年度の事務担当）に任せることになる。午後は、霞が関の文化庁へ出張。文化審議会国語分科会日本語教育小委員会である。錚々たる先生方の人数はいつものWGの倍。委員と同列でない我々WG協力者は、後ろの別席に追いやられた。WGとは異なり、小委員会の審議は原則として公開される。それゆえに、事前に登録すれば一般の人も傍聴できる。途中で何度か出入りがあったので正確な人数は不明であるものの、傍聴席には延べ12人程度が座っていたようである。また、配付資料なども文化庁のホームページで見られる。そのおかげで、参考資料の中に私の名前を読み取ることもできたりして・・・。さらに、議事録を作成・公開するための「速記」席が設けられていたのも特徴的。もっとも、会議室の2か所にICレコーダーを置き、後で文字起こしをするのが、現代の「速記」の仕事であるらしい。で、議事そのものは、前回10月18日（月）のWGと同様に、我々の作業に対する直接的な言及は（皆無ではないにせよ）少なかった。むしろ、事務方が担当している部分への注文が多く、彼らの負担が重いことを認識した。同病相哀れむ？？？小委員会は比較的早い時間帯に終わったが、職場に戻ると勤務時間を超過してしまうので、そのまま直帰。特に寄り道もせずに帰宅し、20時ごろに就寝するも、なぜか23時30分に目覚める。「塾」の有志の打ち合わせのための資料作成に専念し、朝を迎える。10月27日（水）。三多摩の府中のアメダスによれば、今日の最低気温は9.2℃。最低気温が10℃を下回ったのは、今年の5月15日（土）以来の出来事らしい。ともあれ、今は体調を崩すことが許されないほど忙しいので、コートを着用して出勤。もちろん、今シーズン初である。いよいよスクーリング講師研修会の前日。なのに・・・最後の会議は妙に長引いた。その会議の最中に、私の携帯電話が振動した。後で簡易留守録を再生すると、「塾」の事務局を務める議員秘書からであった。いわく、次の期の「塾」の人員の充実を図りたいので、いい人がいたら10月30日までに紹介してほしいとのこと。うーむ。募集人員を満たしていないのか（＝量の問題）、それとも応募者の人材が今一つ物足りないのか（＝質の問題）、定かではないけれども・・・。夜。仕事の後で、明日の研修会で使用する職場のノートPCを背負いつつ、新宿へ。「塾」の有志の打ち合わせに参加。緊急出版の企画書（のたたき台）などを検討。また、本来であれば議員秘書の仕事であるが、それが十分にできていない機能（たとえば有権者の思いを汲み取る「マーケティング」）を我々が担っていく必要性を確認。今後は議員秘書との無用な縄張り争いを避けるためにも、今まで利用してきた（議員秘書が管理する）メーリングリストとは別に、我々だけの情報共有手段を持つことが決まった。さて、ここからは余談。最近、JR中央線の車内の液晶ビジョンで、つい見てしまう広告を紹介しておく。まず一つは、ANAの企業CM「羽田を待っていた。」篇。PM10:00 TOKYO　→　AM0:30 HANEDA発　→　AM08:00 BANGKOKという過密スケジュールをこなすサラリーマン氏。商談が成立して握手を交わすシーンは・・・あれっ、前の「きたえた翼は、強い。」篇では、ボーイング787を世界で最初に導入した場面で使われていたはず。単に私の誤解なのであろうが、何か奇妙な印象を受けてしまう。もう一つは、JR東日本の「MY FIRST AOMORI」。第5話の新青森駅篇では、あの泉谷しげる氏が駅長として登場するのが意外で、クスッと笑える。ただ、この第5話の本当の面白さは、第4話の居酒屋篇を見ておかないと、理解できないかもしれない。

2010.10.27
［BON VOYAGE+133］　後日談／役所的なチーフとの小競り合いなど。

10月19日（火）。今日は私自身が担当する授業コマはなかったが、とある先生が体調不良で休むとの連絡があり、急遽その先生の1限を私が代講することになった。横浜市から1日3回配信されている天気予報のうち英語版が、昨日の午後にリニューアルされた。従前は横浜市（総務局危機管理対策室→安全管理局危機管理室→）消防局危機管理室が直接運営していたけれども、4年前に移行した日本語版と同様に、どうやら日本気象協会かどこかの民間に委託したようである。その結果、何が変わったかと言えば・・・まずは下の比較表をご覧いただこう。2010年10月17日～18日2010年10月18日～19日日本語版yokohama@bousai-mail.jp旧英語版bousai2@city.yokohama.jp新英語版e-yokohama@bousai-mail.jp17時■17日17時発表横浜の天気今夜:曇のち晴明日:晴明日の気温最高: 23°C 最低: 18°C降水確率 18～ 0時:10% 0～ 6時:10%【Weather forecast】update at Oct 17 17:00yokohama▼Tonightcloudy▼TomorrowclearMIN 18℃/MAX 23℃rain 0%▼Day after tomorrowcloudy[Weather forecast] updated at Oct 18 17:00 yokohama▼Tonight　sunny,later cloudy▼Tomorrow　cloudy　Min 16°C/Max 21°C　rain 20%05時■18日05時発表横浜の天気今日:晴のち曇明日:曇今日の気温最高: 23°C 最低:降水確率 6～12時:0% 12～18時:0%【Weather forecast】update at Oct 18 05:00yokohama▼TodaysunnyMAX 23℃rain 0%▼Tomorrowcloudy[Weather forecast] updated at Oct 19 05:00 yokohama▼Today　cloudy,later rain　Max 20°C　rain 20%▼Tomorrow　cloudy11時■18日11時発表横浜の天気今日:晴のち曇明日:曇今日の気温最高: 23°C降水確率 12～18時:0% 18～ 0時:10%【Weather forecast】update at Oct 18 11:00yokohama▼TodaysunnyMAX 23℃rain 0%▼TomorrowcloudyMIN 16℃/MAX 21℃rain 20%[Weather forecast] updated at Oct 19 11:00 yokohama▼Today　cloudy,later rain　Max 21°C　rain 30%▼Tomorrow　cloudy　Min 16°C/Max 21°C　rain 40%「のち」「時々」「一時」のような時間経過を表すようになったのはプラスであるが、17時の配信で明後日の情報がなくなったのはマイナスである。旧英語版にはこの明後日の情報があったからこそ、私は今まで日本語版と英語版を併用してきたのであるが・・・さて、どうしたものであろうか。夜。自宅で使っていた柿渋石鹸がそろそろ残り少なくなってきたので、あれこれ検索した上で、2個セットで安く売られていたものを注文。10月20日（水）。夜。仕事の後で、先週水曜以来となる「塾」の有志の打ち合わせに参加すべく、都内某所へ。その途中、池袋のジュンク堂書店に立ち寄る。というのも、前回の記事でも示唆したように、今後は文化庁のWGで「教材例」を作成することになるので、先日の神戸大学での日本語教育学会で知人らが話題にし、なおかつWG協力者も引き合いに出していた、『にほんごこれだけ！』という日本語教材を参考資料として入手するためであった。しかし・・・日本最大の売り場面積を誇るジュンク堂書店池袋本店をもってしても、この本を見つけることができなかった。15分くらい売り場をウロウロした挙句、私の探し方が悪いのかと思って端末機で検索してみると、全くヒットしなかったのである！　どうやら一般の書店では取り扱っていない（取り寄せなら可能？）ということらしい。10月21日（木）。スクーリング講師研修会の開催まであと1週間。また、文化庁の「宿題」の2回目の締め切りが明日正午。かなりバタバタしてきたが、私自身は脳内の処理スピードが高速化してきたようで、ほかの人に割り振ったはずの未処理の仕事を先取りしてやってしまうほどの余裕ぶり。夜。2日前に注文した柿渋石鹸が、早々と自宅に届く。10月22日（金）。スクーリング講師研修会の準備作業をめぐって、チーフと小競り合い。構図としては、チーフ　→　私（事務担当）　→　リハビリ中の講師またはアルバイトという形で「仕事を投げる（発注する）」わけであるが、私自身は文化庁WGやら副担任業務やらで忙しくて今日は余裕がないので、チーフから直接アルバイトなどに指示を出せばいいはず。なのに、チーフは「それはアナタの仕事でしょ」と言わんばかりに、私経由で発注することに固執したのである。役所的な上意下達＆縄張り主義が大嫌いな私は反発の姿勢を示すために一部を私自身が処理していたところ、チーフからは「それはアルバイトにやらせればいいことで、アナタがやる必要はないでしょ」と何度も突っ込みが入った。私は内心「イチイチうるさいんだよ。箸の上げ下ろしにまで口を出すな」と不快に感じつつ、適当にやり過ごすことにした。予算圧縮に伴う人員体制縮小が実施されたこの4月以降、半年間の初期研修を担当する我々は、より少ない人数で運営することに苦心してきた。が、通信教育を担当するチーフは、その苦心の状況が全く見えていないらしく、人を湯水のように（？）使うのが自分の仕事であると考えているのかもしれない。私がチーフの言動にムカついた原因は、このような背景があるものと思われた。なお、文化庁の「宿題」については、昼前にどうにか提出。

2010.10.22
［BON VOYAGE+132］　後日談／カエサル、結石、小委員会WGなど。

10月16日（土）。ブログ記事の更新作業などを処理しつつも、自宅でだららんと無為に過ごす。10月17日（日）。立川の「はなまるうどん」で朝食をとってから、JRと東京メトロを乗り継いで日比谷へ。　舞台「カエサル」を見る。第一幕は65分（12:00～13:05）、第二幕は70分（13:25～14:35）。まず、主役のカエサルを演じる松本幸四郎氏が、何とも「熱い」のである。彼が「ローマ」と発音するとき語頭の「R」が必ず巻き舌になっていたのはさておくとしても、言葉が実に巧みで、自分は、自分自身に忠実に生きてきた。だから他の人もそうであって当然だと思う。のような歴史上のセリフを要所要所の場面に挿入。まさにカリスマ的なリーダーで、劇中の登場人物のみならず観客さえも乗せられてしまう感じであった。その一方で、ポンペイウスに嫁がせた自らの娘ユリアが死んだ際には人知れず涙を流すなど、人間的な一面をも見せていた。そのほかのキャストでは、キケロを演じた渡辺いっけい氏と、アリスを演じた水野美紀氏。この2人が「お笑い担当」で、緊迫しがちな展開にコミカルな要素を加え、場を和ませていた。ただ、時として、やや浮いているような印象もあった。私自身は、映画に関しては見慣れていて目が肥えてきたものの、演劇に関してはほとんどゼロ初級に等しい。ゆえに、どうこう批評できるような立場にはなく、ただ単に個人的な感想を述べたまでであるが・・・舞台芸術では映像的な手法が使えないため史実を長々と説明するようなセリフがどうしても増えてしまうので、めちゃめちゃ楽しいというほどではないにせよ、まあ、そこそこ面白く感じられた。　この舞台を見た後は、徒歩で有楽町を通り過ぎ、八重洲ブックセンターの店内をブラブラしてから、八重洲地下街の「游亀亭」で味噌ラーメンを食べて、東京駅からJRで帰宅の途に就いた。10月18日（月）。昼休みが終わる直前、職場のトイレで小用を足していたときに、「ん！　尿と一緒に、何か通り抜けた？」と、（筒先の）触覚と（上からの）視覚で異物の排出を感じ取った。小用の後でよく見ると、2006年12月18日にお目にかかって以来の、シュウ酸カルシウム96％とリン酸カルシウム4％で構成されると思われる物体が、転がり落ちていた。［BON VOYAGE+108］が今期の最初の記事であったが、7月26日（月）、8月17日（火）、8月27日（金）、8月28日（土）と私を苦しめてきた、例の結石である。　左の画像が4年前、右の画像が今日のもの。大きさは前回とほぼ同じで、長さは約6mm。で、午後は30分ほど職場で雑務をこなしてから、霞が関の文化庁へ出張。文化審議会国語分科会日本語教育小委員会WGである。今回は「指導方法」の協力者2人に加えて、次の「教材例」の協力者2人（重複する私を含めれば3人）も出席していた。10月14日（木）の18時過ぎまでに私らが提出した「指導方法」の成果物をめぐって、錚々たる先生方や事務方から何らかの「沙汰」があるはずであった。ところが、コンセプト（方向性）としてこれでいいかという議論が中心で、私らが記入に迷った部分に関しては多少やりとりがあったものの、細かい内容そのものにはほとんど触れなかった。ちょっと肩透かしを食らったような気分である。会議はいったん終わり、先生方と事務方はまだ何かあるらしく残っていたが、4人の協力者だけが外に追い出される形となった。そこでの協力者たちの会話は、意外な展開に。あの場では言えなかったけど、そもそもの前提が違うのよね。プレゼンテーションができるくらいなら、（わざわざ地域の日本語教室で学習しなくても）野に放って大丈夫よ！と、異論が噴出。学習者のレベルの想定が、文化庁と協力者の間で、大きくズレていることが判明した。なるほど、地域の現場では、そういう学習者を相手にしているのかもしれない。私の職場の教え方がある意味では「過保護」に見えてしまう。協力者の発言は確かに一理あるとは思うが、（出稼ぎの一見さんではなく）定住・永住を前提とした学習者の場合には、より自立的・自律的な生活を目指すためにも、サバイバルのレベルで化石化するのを防ぐような（持続可能な）日本語学習が求められるのではないか。もちろん、まずは言語教育を受ける権利（や固有の言語を使用する権利）の制度的な保障が不可欠ではあるけれども。この後、3か月ぶりに、そば処「出羽香庵」で夕食として大板そばをいただく。ちょうど新そばの季節を迎えたとのことで、いつになくプリプリとして弾力性のある麺が美味しかった。さらに、それから銀座に出て、伊東屋で来年の手帳を物色。しかし、今使っているものが見当たらなかったので、買わずに有楽町から帰宅。後でメーカーのサイトを調べてみると、どうやらモデルチェンジしてしまったらしい。残念。

2010.10.18
［BON VOYAGE+131］　後日談／「乾いた笑い」の意味と、久々の音楽ネタ。

10月11日（月）。体育の日。終日、自宅でだららんと過ごす。不規則な時間に起きたり寝たりしながら、一昨日から昨日までの行動記録を整理すること（つまり、このブログ記事の更新と、写真のアップロード）に時間を費やしてしまった。10月12日（火）。今日は私自身が担当する授業コマはなく、文化庁の「宿題」などに専念するつもりでいた。が、とある先生が体調不良のため遅れて出勤するとの電話連絡が入り、急遽その先生の1限を私が代講することになった。出端をくじかれた上に、ほかの雑務にも追われ、「宿題」はほとんどできずに終わってしまう。夜。自宅で寝ようとしていたときに、携帯電話に着信アリ。見ると、「塾」の分科会のリーダーからである。いつもならプロジェクトの進め方などについてマメにメールで連絡してくれるのに、ここ1週間ほどは音信不通の状態が続き、珍しいなぁと思っていたところであった。電話に出ると、やや興奮気味の様子で、「結論から先に言いますと、●●●●党になっちゃいました！」とのこと。「塾」の議員とは違う政党名であった。まあ、その予兆は十分にあったので、私としてはさほど驚かなかった。何かと活動的な彼は、実際の選挙を間近に見ておきたいとの思いから先の山陰線じゃなくて参院選で、とある党の若手候補のボランティアスタッフをやっていた。その候補は見事に初当選を果たし議員となったのであるが、「私設秘書が辞めるので代わりを探している」ということで、彼に白羽の矢が立ったらしい。彼はいろいろと考えた末に、このチャンスを生かすことに決めたようである。別の政党に所属することになったので、我々に仁義を切るために、わざわざ電話してきたのであろう。ともあれ、「塾」の同期生としては、政界入り第1号である。今後のますますの活躍を祈りたい。10月13日（水）。夕方。仕事の後で、新宿へ。先週水曜に引き続き、「塾」の有志の打ち合わせに参加。先週は分科会の残務処理を中心に議論したが、今日は「塾」の相談役もいらしていたので、議員の近況に関して情報を共有しつつ、卒塾後の短期的・中期的・長期的な活動をどうするかについて検討した。議員がとあるポストを退任して以来、ネガティブな報道が増えているため、マスメディアへの反撃が必要との認識で一致。ポスト在任中のエピソードを暴露する本を緊急出版する方向で、議員との間で調整を図ることになった。ところで、議員は相変わらずスピーチライターを所望しているらしい。うーむ、私としても期待に応えたいのは山々であるが、今はまだ無理・・・。10月14日（木）。今日の18時が、文化庁の「宿題」の1回目の締め切りであった。できたところまでメールで提出すればいいとはいうものの、今朝の時点で完成しているのはまだ半分にも至っていなかった。そこで、この日に2コマ分も占めているスクーリング講師研修会の打ち合わせで“内職”をしてもいいか、と担当の上司に直訴してみたところ、「ダメ」との回答を得た。まあ、予想通りの反応である。私としては、私自身の忙しさをアピールし、これ以上の雑務が降りてこないよう予防線を張っておくことができれば十分であったので、打ち合わせにはしぶしぶフル出場。「宿題」はどうにか半分だけ無理やり仕上げて、18時過ぎにメールで送信した。このフィードバックは、来週月曜に開催される日本語教育小委員会WGで、例の錚々たる先生方から受けることになる。追って沙汰を待つべし、といった気分であろうか。10月15日（金）。今月末のスクーリング講師研修会の会場となる「早稲田奉仕園」の下見ということで、朝は直行で都内へ出張。昨夜のうちに職場のノートPCやらプロジェクターやらを自宅へ持ち帰り、再びそれらを持ってラッシュアワーの電車に乗り込み、都心に向かうという苦行であった。昨年度は大教室でビデオが見にくかったとの反省から、プロジェクターを三脚に乗せるという方法を考案し、その映り具合などを確認。当日お借りする予定の大型スクリーンなど多くの機材を試させてもらったりして、結局1時間半ほど滞在することに。スタッフの方にはいろいろと無理をお願いし、心苦しい限りであった。その帰りに職場へと向かう途中、私と同僚との間で、こんな会話があった。同僚：　「文化庁の仕事は、どうですか？」私：　「ははは・・・」同僚：　「何ですか、その乾いた笑いは？」思わず出てしまったこの笑い方、実は数日前に私自身が聞かされたものであった。私：　「明日の発表、頑張ってくださいね。4人もいれば大したことはないでしょう？」知人：　「ははは・・・いや、発表するのは●●さんです。私はニコニコ立っているだけですから」私：　「えっ、そうなの」自分で発してみて、この笑い方の意味が分かったような気もした。やることはやったけれども、まだ完璧な状態には程遠く、評価が下されるのを待っている段階。今はあまり突っ込んでほしくない・・・といった気持ちの表れなのかもしれない。さて、ここ数日間にまたがる出来事について、最後に別枠で述べておきたい。それは・・・おそらく［BON VOYAGE+82］以来となる、音楽ネタである。最近購入したCDを、発売日の新しい順に並べてみよう。A）佐藤直紀：NHK大河ドラマオリジナル・サウンドトラック龍馬伝 Vol.3遠藤真理（チェロ）／Yucca（ヴォーカル）2010年09月08日発売　ワーナーミュージック・ジャパン　WPCL-10854B）スメタナ：『わが祖国』全曲ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮／スイス・ロマンド管弦楽団（1977）2010年09月07日発売　Sony Classical　88697771452C）チャイコフスキー：『くるみ割り人形』全曲リベラ（合唱）／サイモン・ラトル指揮／ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団（2009）2010年08月04日発売　EMI ミュージックジャパン　TOCE-90150・51D）メンデルスゾーン：交響曲第3番《スコットランド》・交響曲第4番《イタリア》・序曲《フィンガルの洞窟》クラウディオ・アバド指揮／ロンドン交響楽団（1984、1985）2007年09月05日発売　ユニバーサルミュージック　UCCG-70079これらの購入のきっかけは、10月10日（日）にミント神戸7Fで夕食をとった後、その6Fにあるタワーレコードに立ち寄ったこと。いろいろと特売品が並ぶ中で、輸入盤のB）が990円で売られていた。「名盤かどうかは分からないが、1000円でお釣りがくるなら何でもいいか」と、旅先にもかかわらず思わず買ってしまったのである。それにしても、神戸海軍操練所跡を訪れた直後に『わが祖国』を選ぶとは・・・いつから私は軍国ナショナリストになったのか？違う！海江田の目的は日本の右傾化などではない！もっと大きなことだ！（かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』VOYAGE-65「第2次沖縄沖海戦II」）それはさておき、文化庁の「課題」などで目を酷使する機会が多くなっていたので、目を使わずにストレスを発散する方法として、iPodに収納したアルバムの入れ替えを図ることにした。で、A）はAmazonでの注文。C）とD）は、本当なら10月13日（水）に「塾」の打ち合わせで新宿へ出た際に、タワーレコードで調達するつもりであった。が、そのときはどれが名盤なのか判断できず、選択を先送りしてしまった。10月15日（金）の職場からの帰りに再び新宿まで出て、ようやく入手したわけである。

2010.10.15
［BON VOYAGE+130］　後日談／神戸海軍操練所跡に行ったがぜよ！

6月に関西大学千里山キャンパスで開催された日本言語政策学会に参加した際の帰りは新幹線。切符の変更は容易にできたので、予定よりも早く帰ることが可能であった。ところが、今日は飛行機。おトクな運賃（旅割）のため、予約の変更は認められない。仮に変更が認められたとしても、東京羽田へは1日に2便しか就航していない大阪神戸空港では、選択の余地がない。したがって、仕事がどんなにタイトな状況であろうと、夜までは神戸市内に滞在することになる。結局、今日のスケジュールは、以下の通りであった。2010年10月10日（日）ホテル（朝食）三ノ宮08:59→（JR東海道本線普通、松井山手行き）→六甲道09:04／JR六甲道09:19→（神戸市バス16系統、六甲ケーブル下行き）→神大国際文化学部前09:28神戸大学鶴甲第1キャンパス（日本語教育学会秋季大会・第2日）神戸大学生活協同組合国際文化学部食堂（昼食）神大国際文化学部前15:50→（神戸市バス16系統、阪神御影行き）→JR六甲道16:02／六甲道16:08→（JR東海道本線普通、西明石行き）→三ノ宮16:13神戸海軍操練所跡碑（見学）神戸海軍操練所記念碑（見学）メリケンパーク・神戸港震災メモリアルパーク（見学）うどんのうミント神戸店（夕食）タワーレコード神戸店（買い物）三宮19:00→（神戸新交通ポートライナー普通、神戸空港行き）→神戸空港19:18／21:05→（ANA416）→羽田空港22:20／22:40→（京浜急行空港線・本線エアポート快特、印旛日本医大行き）→品川22:58／23:08→（JR東海道本線普通、東京行き）→東京23:16／23:24→（JR中央線快速、大月行き）→国立24:09昨夜は21時ごろに就寝し、今朝は02時ごろに起床。各種作業に従事してからシャワーと朝食を済ませ、ホテルをチェックアウト。再び神戸大学へ。　JR六甲道から神大国際文化学部前までのバスは、かなり混雑していた。本当ならもう1本早い便に乗れたのであるが、私の前に並んでいた大学生と思しき5～6人の女性が「どうする？　乗る？」「どうしようか？」などとマゴついている間に、関西ならでは（？）のイラチな運転手が「発車しま～す！」とドアを閉めて走り去ってしまった。女性ばかりの集団は（単独ではそうでもないのに）しばしば決断がトロくてユルい・・・と感じてしまうのは私の偏見であろうか。それはさておき、2日目は口頭発表・ポスター発表・デモンストレーションなど。その中で私自身は口頭発表の会場に足を運んだ。とはいえ、教室の最後列に陣取ったのは、ノートPCで「宿題」などの作業をこなす必要があったからである・・・。　昼休みは、知人らと合流して、学食へ。昼食をとりながら、それぞれの現況などについて情報交換。最近の大学は祝日でも授業があるため、多忙な知人は午後の発表を見ずに帰るとのこと。いやはや、ご苦労なことである。うーむ、それにしても。学術的な研究発表は確かに興味深いけれども、私自身がやりたいかと言えば、否である。もろもろの制度が社会の現場で機能していない状況を見れば、やはり政策的な問題解決が不可欠であると思わざるを得ない。今の私は明らかに、そちらの方面（天下泰平・萬民豊楽を実現する政治）へと関心が向かっているらしい。そんなことを自覚させられた2日間であった。　さて、三ノ宮駅に戻ってみると、まだ16時台の前半じゃった（←岩崎弥太郎か？）。であれば、夜まで時間をつぶす意味からも、訪れておくべき場所に行くしかあるまい。　NTTドコモ神戸ビルの西側にある「神戸海軍操練所跡碑」と、みなと公園（神戸水上警察署の西側）にある「神戸海軍操練所記念碑」である。　　その後、すぐ近くのメリケンパークまで移動し、神戸港震災メモリアルパークなどを見てから、再び三ノ宮駅まで歩いた。どうせならそう遠くない南京町で中華料理でも食べればよかったのであるが、歩いている間は南京町の位置を誤解して距離感を認識できなかった。三ノ宮駅に到着してレストランを探し始めたときには、もはや後の祭りであった。　やむを得ず、駅の近くのさほど混雑していない店で夕食をとって、いよいよ神戸空港へ。　　手荷物を預けてから、神戸・兵庫・関西みやげのショップや展望デッキを見て回る。その後、検査場を通過し、早々と待合室に入る。言うまでもなく大河ドラマ『龍馬伝』を見るためであった。ところで、「心配御無用！」というアクションつきのあのセリフは、1996年の大河ドラマ『秀吉』で羽柴秀吉役を演じた竹中直人氏が多用していたものであろう。2002年の大河ドラマ『利家とまつ』で羽柴秀吉役を演じた香川照之氏が今回の岩崎弥太郎役でそれを再現しようとは・・・苦笑。そして、空路で東京へと帰還。羽田空港からは京急蒲田に停車しない（品川までノンストップの）エアポート快特に乗車。地元住民からは反発の声が上がっているらしいが、遠距離の空港利用者にしてみればノンストップは実にありがたい。要は自分たちのエゴを満たすだけではなく、多様な選択肢の提供が求められる時代なのである。

2010.10.10
［BON VOYAGE+129］　後日談／6月19～20日（日本言語政策学会＠関西大学）の二の舞？

文化庁からの「宿題」を抱える私としては、神戸とかに行っている場合ではないのであるが・・・運賃の約50％もの取消手数料を支払ってまで予定をキャンセルするのは悔しい。うーむ、どうしたものか。さて、今日の記事を書き進めるにあたっては、過去の記事をいくつかご参照いただくほうが早いかもしれない。最初にそのリンクを示してみよう。2009年10月10日［BON VOYAGE+19］：日本語教育学会秋季大会＠九州大学箱崎キャンパス2010年01月31日［BON VOYAGE+52］：航空機を利用して屋久島へ2010年05月22日［BON VOYAGE+87］：日本語教育学会春季大会＠早稲田大学早稲田キャンパス2010年06月19日［BON VOYAGE+96］：日本言語政策学会第12回大会＠関西大学千里山キャンパス 2010年07月17日［BON VOYAGE+102］：新幹線を利用して鶴岡へ 2010年08月31日［BON VOYAGE+119］：航空券と神戸三ノ宮の宿を確保リンク切れの写真の収蔵スペースというわけで（？）、10月3連休初日の今日は、次のような行程になった。2010年10月9日（土）国立04:57→（JR中央線普通、東京行き）→新宿05:32／05:35→（JR山手線、内回り渋谷方面行き）→品川05:54／05:59→（京浜急行本線特急、三崎口行き）→京急蒲田06:08／06:13→（京浜急行空港線特急、羽田空港行き）→羽田空港06:24／07:00→（ANA013［機内朝食］）→大阪空港08:05／08:33→（大阪モノレール普通、門真市行き）→蛍池08:36／08:39→（阪急宝塚本線急行、梅田行き）→十三08:50／08:53→（阪急神戸本線特急、新開地行き）→三宮09:17三ノ宮09:36→（JR東海道本線普通、四条畷行き）→六甲道09:40ドトールコーヒーショップ JR六甲道店（喫茶）JR六甲道11:37→（神戸市バス16系統、六甲ケーブル下行き）→神大国際文化学部前11:46神戸大学鶴甲第1キャンパス（日本語教育学会秋季大会・第1日）神大国際文化学部前15:38→（神戸市バス16系統、阪神御影行き）→JR六甲道15:49ケンタッキーフライドチキン JR六甲道店（昼食）六甲道16:08→（JR東海道本線普通、西明石行き）→三ノ宮16:13ポムの樹三宮ダイエー店（夕食）ホテル（宿泊）まずは、以前の記事で紹介した京急線品川駅における多言語の行き先表示をようやく撮影できたので、ここに掲げておく。　共通の文字が多い中国語は見れば大体分かるけれども、韓国・朝鮮語（ハングル）は完全に読解不能。それにしても、しばらく見ない間に、京急蒲田付近の立体化や天空橋～羽田空港間の国際線ターミナル駅の新設など、京急線沿線の景観はすっかり変貌してしまったようである。今朝はもう20分早い始発電車に乗るつもりであったが、どういうわけか自宅を出発するのが遅くなった。その結果、羽田空港に到着してから「3連休初日の大渋滞」に巻き込まれ、手荷物を預けて検査場を通過するのに必要以上の時間を要してしまった。羽田空港の第2旅客ターミナルでは、こんなものが展示されていた。『Z』にハマった世代の私としては、『ファースト』のRX-78にはそれほど興味がないけれども、このカラーリングなら許せるかも。私にとって定番の「北島メンチカツサンド」が売店で見当たらない。やむを得ず代替品を購入し、搭乗口へと向かう。　自宅を出発するときは小雨がぱらついていたものの、羽田ではまだ降り出していなかった。東京羽田から大阪伊丹までの空路はほとんど雲の中。気がつくと生駒山地の上空を飛んでいた。途中飛行機は南北に延びる寒冷前線を東から西へと突っ切ったので多少揺れた区間もあったが、そのおかげで着陸後の大阪・兵庫では激しい雨のピークを過ぎていた。　　　とはいえ、神戸三宮に到着した時点ではまだ小雨が降り続いていたため、市内散策は断念。三ノ宮のコインロッカーに大きな荷物を預け、雨宿りを兼ねて六甲道の喫茶店で「宿題」などをこなすことに決める。ちょっと早めに神戸大学へ移動し、非会員としての手続きを済ませ、まずは開会式を見る。この前後に、かつて在籍した大学院の関係者やら、つい最近霞が関でお会いした人やら、いろいろな人にお目にかかった。次にパネルセッションを一つだけ見る。どうしようか迷ったが、多くの「宿題」を抱える私としてはその作業や休息などに時間を割きたかったので、二つ目のパネルセッションは見ずに撤収。まさに2010年6月19日（土）の再現であった。　　六甲道に戻って昼食をとり、三ノ宮のホテルにチェックインして、各種作業に専念。夕食をとるためにいったん外出しつつも、「プチ缶詰め」状態を過ごすことになった。

2010.10.09
［BON VOYAGE+128］　後日談／「三つ葉葵」の紋所（？）を獲得。

10月2日（土）。夕方までは、だららんと無為に過ごす。夜になってからは、湘南の実家へ。姉の誕生日に帰って以来なので、12週間ぶりということになろうか。10月3日（日）。昼前に実家を出発。図書館に立ち寄って本を返したり借りたりした後で、三多摩の自宅に戻る。1週間前の記事ではツクツクボウシの鳴き声について触れたが、湘南の図書館の近くの公園で耳を澄ますと・・・なんと、（1匹だけではあるが）アブラゼミがまだ鳴いていた。しかし、三多摩の自宅の近くの並木でもよ～く耳を澄ましてみると、ここでも遠くのほうからアブラゼミの鳴き声が聞こえた。夏はまだ終わっていない？？？10月4日（月）。朝は所沢・航空公園の職場ではなく、東京・霞が関の文化庁へ直行。先週火曜からの続きで、文化審議会国語分科会日本語教育小委員会WGの「協力者との打ち合わせ」で呼び出しを食らったわけである。出席者は小委員会の主査と副主査、文化庁文化部国語課の事務方3人、そして協力者候補の私ともう1人、の計7人であった。いろいろと説明を受けたけれども、結局どんな作業に協力することになるかと言えば・・・「指導方法」に関しては、以下の二つであるらしい。作業1　「具体的な日本語教育プログラム例」の作成「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案はそのままでは使えない。学習者の状況や地域の実情に応じて工夫を加える必要があるが、どのような工夫がありうるかを例示する、“ガイドブック”のようなものを作成する。より具体的には、例1　Aさん　日系人就労者　外国人コミュニティーで生活例2　Bさん　国際結婚で来日　農村地域例3　Cさん　技能実習生　地域社会との接点が限られているの3モデルを想定。その上で彼らの生活面の課題を検討し、1）切迫度の高いこと、2）今できるようになりたいこと、3）できればできるようになりたいこと、4）今後できるようになりたいこと、のように優先順位の高い分野を洗い出す。その分野を中心に日本語教育プログラムを組み立てていくと、こんな風になるかも・・・という、活用方法を大まかに例示していく。作業2　「教室活動の方法の例の具体的内容」の作成標準的なカリキュラム案をすぐさま教室活動で使う場合にどんな方法がありうるかを例示する、“ガイドブック”のようなものを作成する。より具体的には、1．タスク　1）実体験　2）施設見学　3）シミュレーション　4）プロジェクトワーク　5）インタビュー、アンケート　6）プレゼンテーション　7）ロールプレイ　8）ランキング　9）フォトランゲージ　10）ディベート2．エクササイズ　11）ショウアンドテル　12）スキミング　13）スキャニング　14）シャドウイングの14種類の活動を、標準的なカリキュラム案を使用してやろうとするとき、どういう流れがありうるか、どんな点に留意すべきか・・・といったことをまとめていく。これらの作業は協力者2人で分担し、個別に進める。出来上がった成果物は事務方が取りまとめてWGおよび小委員会に諮り、必要があれば適宜修正していくことになる。というわけで、私には「宿題」がたっぷりと与えられた。今後は作業で集まることはないものの、期限までに成果物をメールで提出するだけでなく、WGおよび小委員会への出席も求められた次第であった。それにしても、こういう場では、やはり名刺交換が必要になるらしい。いつまで現職に留まるか分からないため、私の名刺は「品薄」状態に近づきつつあるが、そろそろ増産発注したほうがいいかもしれない。打ち合わせの後、新宿で昼食をとってから、職場に復帰。状況を上司に報告。また、来週の予定に関して、1日につき1コマ分の作業時間確保を要求。作業時間が実際にどのくらい必要なのかはまだ不明であるが、吹っかけて要求してみた。仕事からの帰りに、オリオン書房所沢店に立ち寄る。すっかり忘れていた塩野七生氏の『ローマ人の物語』（文庫版38・39・40巻「キリストの勝利」）を購入。また、コンビニで舞台「カエサル」のチケットを確保。10月5日（火）。職場では、授業→会議→授業→会議のような展開。自宅に帰ると、ドアの新聞受けに、国勢調査の調査票が入っていた。ようやく「不在差し置き」である。翌朝、オンラインで回答した。10月6日（水）。夕方。仕事が終わった後で、「塾」有志の打ち合わせに参加。「塾」そのものは終わったものの、我々の分科会の成果物（本）の完成に向けて執筆の継続を確認し、かつ今後の活動の方向性について意見を交換した。10年構想（？）のうちの最初の1年は、メンバーで勉強会を開いて次のような事項を取り上げるべきとのアイディアが出た。■日本を取り巻く「環境」の把握・日本の政治の歴史・世界の政治状況■他国の事例研究・先進国：英国ブレア／米国オバマ・新興国：BRICs／韓国／シンガポールの政治■日本が打つべき政策・公務員改革・地方分権／市民自治・新しい公共・財務・教育・治安・医療・雇用労働・国土交通うーむ。私個人のみならず、日本社会全体もまた、課題が多すぎるようである。10月7日（木）。今期2回目となる交流実習（日本語交流会）を実施。外出して近くのマクドナルドでお茶をしながら1対1で会話を楽しむクラスもあれば、教室にとどまって通常の1対1の会話に加えてジェスチャーゲームや擬音語クイズをやるクラスなどもあって、それなりに盛り上がった。10月8日（金）。職場の学生たちは所沢市の東部クリーンセンター（要するに、ごみ処理施設）の見学などに出かけたため、通常の授業はなく、我々は雑務に追われるのみ。しかし・・・文化庁の作業を抱える私に上司が遠慮しているのか、ここ数日は、私への仕事の発注がかなり抑制されている。そして、ついには、［BON VOYAGE+122］で掲げた各種課題のうち、6）　8月5日（木）から始まった、教材開発プロジェクトBのメンバーから、私は外されることが決まった。お役御免（無罪放免？）である。私の代わりには、子育て経験のある非常勤の先生が週1回、入るとのこと。まあ、今までの予算抑制効果により、非常勤の先生を再登用する余裕が出てきた・・・という裏の事情もあるらしい。とはいえ、上司が「お上」（文化庁）の威光にひれ伏している感があるのも否定できまい。もはや格さん助さんの世界とも言えようか。

2010.10.08
［BON VOYAGE+127］　後日談／緊急地震速報、国勢調査、池袋実習など。

9月29日（水）。朝イチの私の担当授業は、上のクラスで、明後日の池袋実習に関する注意事項確認と会話練習。その際に写真を見せながら昨日のレストラン実地調査の結果を発表。大半の学生は喜んでいたが、和食を第1希望としたDさん1人だけが浮かない顔をしていた。学生D　「先生、このレストラン、寿司はありますか？」私　「いいえ、ありません」学生D　「・・・」そうか、第1希望の和食って、寿司を意味していたのか。寿司（生の魚介類）は学生によって好き嫌いがあるし、そもそも我々の実習費では満腹になるまで食べられるとは限らない。なので、今回の実習では諦めてもらうしかなかった。17時00分。職場で私の携帯電話が振動した。見ると、10/09/29 17:00:13緊急地震速報福島県で地震発生強い揺れに備えてください。（気象庁）と、（2009年8月25日（火）06時37分の千葉県東方沖の「誤報」はたまたまシャワーを浴びていて気がつかなかったので）私個人にとっては2009年8月11日（火）05時07分の静岡沖以来の緊急地震速報であった。思わずメッセージを読み上げてすぐに身構えたものの、揺れは全く感じなかった。震源地は福島県中通りで震源の深さは約20km、地震の規模はM5.8。まあ最大震度が4程度なら、当地への影響はほとんどあるまい。しかし、問題は・・・携帯電話が鳴った人と鳴らなかった人に分かれたことである。緊急地震速報にびっくり　届くかどうかは機種や会社次第asahi.com（朝日新聞社）　2010年9月29日緊急地震速報鳴った人、鳴らない人…意外や人気機種が“仲間はずれ”MSN産経ニュース　2010.9.30 22:25私の職場で鳴ったのは、むしろ少数派であった。「どうして届いたの？」「auはCメールで届くんですよ」という話に始まり、そこから「CメールのCって何の略？」という話題に発展。そのときは分からなかったが、au同士ならば電話番号でメールが送れるCメール。50文字まで、ちょこっとメールを送れるから、こういう名前なの?　いえいえ、cdmaOneという通信の方式を全国でスタートしたときに、同時に始まったサービスだから、こういう名前なんです。KDDI株式会社ということらしい。cdmaOneって、もはや死語であろう。織田裕二氏がNTTドコモからIDOへ乗り換えたころの「遺物」が、今なお名前の一部として残っているわけである。毎週水曜は定時退勤日であるが、仕事が終わってからは、プロジェクトAの完了を祝う「打ち上げ」が日本料理の店で催された。この飲み会を提案したのは、プロジェクトメンバーの一員であった、かつての部長（つまり、現在の所長）。8月に都内の通信教育スクーリング施設に異動した1人はさすがに来られなかったものの、残る3人が顔を出した。まあ、結局は、上司の長い話に付き合わされることになる・・・。9月30日（木）。明日は池袋実習があるため、職場で作業できる時間が短い。ゆえに、今日は再び1時間半ほど残業しつつも、集中していろいろな課題を片づけた。5年に一度の国勢調査が明日に迫っている。先日のニュースでは、一軒一軒を訪問して調査票を手渡しで配っている調査員が、留守の住民になかなか会えず、苦労している様子が紹介されていた。まさにその通りで、私の自宅には調査員がまだ来ておらず、調査票が届いていない。私のマンションはオートロック式であるが、そのインターホンは大家のみにつながっていて、オートロックを乗り越えないと各戸（のインターホン）にたどり着けない。大家も各戸の住民も日中に在宅しているとは限らないため、本当に調査員が来たかどうか、私には知る由もないのである。そう言えば、5年前および10年前には横浜市で一人暮らしをしていたが、そのときも調査票をもらえなかったような記憶がある。実際には住んでいない湘南の実家でカウントしてもらったこともあった。不在の場合でも調査票を差し置いてくれるか、せめて宅急便のように不在連絡票を残してくれれば、まだ対応の余地はあると思うけれども・・・現代人の生活様式をまったく考慮しない、きわめて非効率的で役所的な方法と言えよう。これだけデータの欠落があり信頼性にも乏しい悉皆調査に一体どれだけの税金を投入しているのか。総務省にはぜひともIT時代にふさわしい方法に改めて、精度と効率性の向上を図ってもらいたいものである。10月1日（金）。上のクラス5人、（私が副担任を務める）下のクラスのうち高齢者4人を除く3人、それに特別クラス2人の3クラス10人で、池袋実習を実施した。朝は新所沢駅に集合。2人1組の5班に分かれて新所沢駅を出発し、所沢駅で乗り換えて、池袋駅で下車。近くの人に道を聞いて、サンシャイン60展望台まで来る・・・というのが今回のタスクである。その結果は以下の通りであった。まずまずの好成績であろう。新所沢駅出発サンシャイン60展望台到着1班09:08→10:052班09:14→10:223班09:24→10:404班09:33→10:405班09:41→10:50昨夜までの雨はすっかり上がり、上空の雲は厚めではあるが、薄日も差し込んでいた。9月19日（日）に下見したときと比べると、展望台からの視程はかなり改善されている。スカイデッキは土日祝のみ開放とのことで入れなかったけれども、日に日に成長している（？）東京スカイツリーの輪郭などをはっきりと見ることができた。　次はレストランでの昼食。すきやき定食をがっつり食べる「肉食系」の人もいた。そしてアムラックス東京へ。意外とクルマ好きの学生が多いようで、目を輝かせて新車に試乗する（もちろん運転はできない）様子が印象的であった。メイド・イン・ジャパンの工業製品もまだまだ捨てたものではないらしい。　こうして、学生たちを十分に満足させて、池袋での実習を終えた。職場に戻った私は、実習費の精算を済ませて、来週月曜の教案を担当者に渡す（授業連絡をする）のが精いっぱい。残業は30分ほどにとどめ、早めに帰宅した次第であった。

2010.10.01

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