[BON VOYAGE+149] 後日談/携帯電話、都心実習、「塾」ふたたび。
12月8日(水)の続き。夕方。職場で、上のクラスの担任から、明日の小実習(学生からのインタビュー)受けの依頼書をもらう。そこには次のような注文が記されていた。12月9日(木)2限 ●●番クラスの小実習受けをお願いします。内容は【携帯電話利用状況】です。差し支えなければ、先生の携帯電話を見せてあげてください。質問内容は、1)使っている携帯電話会社名、2)電話本体の購入代金、3)携帯の用途と頻度(通話、メール、ネット、カメラ、テレビ、ゲームその他、頻度も)、4)毎月の利用料金+利用している割引サービス(例:家族割、パケット割等、やや詳しめに)です。よろしくお願いします。うーむ、携帯ネタか・・・。いろいろと調べておかないと、答えられなさそうな項目が多い。まずはオンラインの「auお客さまサポート」で自分の契約情報を照会。それによると、料金プランプランSSシンプル料金割引サービス誰でも割ダブル定額ライトau→自宅割(50%割引)であることが判明。続いて「WEB de 請求書」にアクセスして、毎月の料金を確認。そこで過去5か月分の情報を入手することができた。ご請求年月2010年11月2010年10月2010年 9月2010年 8月2010年 7月ご利用料金合計2,3332,5232,6973,5312,359この中央値を見て「月に2,500円くらいかな」と発言したら、周囲の同僚から「えっ、安いですねぇ!」と驚かれてしまった。へぇ~、世間の相場では、そういうものなのか・・・。8月の請求金額がやや高いのは、その前月に旅行先などで「EZWINインターネット」を多用したためと思われる。普段は通話もほとんどしないし、インターネットの利用も最小限に抑制しているので、まあこんなものであろう。電話本体の購入代金については、自宅に帰ってから「クレジットカードのご利用料金明細書」を探してみた。すると、09年03月20日 auショップ 国立 47,115と書いてあった。本体以外の付属品を含んでいたような気もするが、ひとまずこれで解決。12月9日(木)。私が上述の小実習を受けている間、私の副担任クラスの学生たちは、都心実習で新宿へと向かっていた。今回は高齢者と若い世代をペアにして1班から3班までを編成し、すべての班が同じルートで移動する。そのルートを再掲すると、新所沢駅→(西武新宿線)→所沢駅→(西武池袋線)→練馬駅→(都営大江戸線)→都庁前駅→東京都庁(第一本庁舎45F南展望室)→台北夜市 新宿NSビル店(昼食)→ヨドバシカメラ 新宿西口本店→新宿駅→(JR山手線)→池袋駅→(西武池袋線)→所沢駅→(西武新宿線)→新所沢駅となる。前半の新所沢駅から東京都庁までは自力で移動し、南展望室で待ち合わせ。その後は担任の引率である。学生は要所要所で現在地報告の電話をかけることになっていた。その実際の時刻を並べてみると、新所沢駅出発練馬駅から電話東京都庁から電話1班09:14→(31分)→09:45→(49分)→10:342班09:24→(46分)→10:10→(49分)→10:593班09:33→(51分)→10:24→(69分)→11:33という結果であった。見ての通り、3班の遅参が目につく。本人の弁では「たばこを吸っていて遅くなった」とのことであるが、周囲からは「1時間もたばこを吸っていたのかよ」と突っ込まれたらしい。時刻表を見ると、1班は所沢駅ですぐに準急に乗り換えられるのに対して、2班や3班は練馬駅に停車しない有料特急や急行を見送って次の各駅停車に乗り換えることになる。よって、1班よりも2班・3班のほうが難易度は高く、新所沢駅~練馬駅の時間差はおおむね想定の範囲内とも言える。ゆえに3班は練馬駅で乗り換える際にうかつに地上へ出て迷ってしまったのではないかと推測されるけれども、本人たちが口を割らないので、真相は不明である。しかし、故国では都会で暮らしてきた学生を1班に配置し、田舎で暮らしてきた学生を3班に配置したのは・・・担任の読みが甘いと言わざるを得ない。リスク軽減の観点から、移動に時間がかかりそうな学生は、最初の1班に配置して先行させるか、半年前(練馬~都庁前~東京都庁)および1年前(高田馬場~新宿~ヨドバシカメラ)の新宿実習で私がやったように、最後の班に配置して途中のチェックポイントから目的地まで担任がしっかり追尾するか、のどちらかを選択すべきであったと思う。まあ、ともあれ、富士山は靄でクッキリは見えなかったもののよく晴れていたし、昼食の台湾料理にも大満足であったらしいので、学生たちにしてみれば結果オーライと言えよう。夜は久々に永田町へ。9月24日(金)以来となる「塾」に参加。「塾」は既に次の期に代替わりしているが、今回は外部講師をお招きしたことから、現役生のみならずOBの我々(や、さらに我々の先輩方)にも声がかけられたわけである。講師は民間から某官公庁の官房審議官に登用されたエコノミストで、今回のテーマは『脱近代社会の構築~21世紀は「陸と海のたたかい」~』。この内容を要約すると、世界史的な潮流を眺めてみると、16世紀に始まった「海の時代」(無限に膨張していくことを前提とする世界システム)が終わり「陸の時代」(世界は有限であると認識するシステム)へと移りつつある中、近代の先頭を走りあらゆる矛盾が噴き出してきた現代日本においては、900兆円の借金を返済する上ではやむを得ない面もあるものの、「成長戦略」はもはや時代遅れである。といった論調であった。このパラダイムシフトに応じて既存の政策をどう転換していくかという具体的な言及はあまり多くなかったので、ちょっと物足りない印象もあったが、[BON VOYAGE+137]で紹介した川北稔(2010/10)『イギリス近代史講義』講談社現代新書を彷彿とさせるものがあり、個人的には面白かった。なお、もはや成長の時代ではないという前提で社会保障のあり方を再検討している著作としては、[BON VOYAGE+124]で紹介した波頭亮(2010/06)『成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ』ちくま新書がある。夜遅く、帰宅してから。というか、厳密には翌日の未明00時30分ごろ、就寝前に。この週末は久しぶりに映画でも見たいと思い、4本の予約を入れた。1)SPACE BATTLESHIP ヤマト 12月11日(Sat) 10:152)武士の家計簿 12月11日(Sat) 13:153)ロビン・フッド 12月11日(Sat) 16:404)ノルウェイの森 <PG-12指定> 12月11日(Sat) 20:00ところが・・・運命は私の映画館行きを許さなかった(?)。詳細は次回の記事に続く。