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カテゴリ:ミュージアム
今朝、駅の近くを歩いていたとき、鳴き声がするのを感じてその方向を見たら、ツバメが飛んでいた。姿を見たのは今年初めてである。
あと、今年は意外に桜の花がよく残っている。満開を迎えてから既に10日くらい経過しているが、まだ完全な葉桜にはなっていないのである。 さて、今日は、先週の金曜に行きそびれた東京国立博物館に行ってきた。 特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像」を見るためである。 会場は、第一会場と第二会場に分かれている。 第一会場は本館。ここには、ウフィツィ美術館蔵の『受胎告知』だけが、独立して鎮座している。 私が到着したときには、列の最後尾のプラカードで「5分待ち」と表示されていた。また、本館の入り口には、物々しく「手荷物・金属探知機 検査実施中」という案内板も出ていた。 そう言えば・・・2002年9月に本家フィレンツェのウフィツィ美術館を訪れた際にも、同様の厳重な検査が実施されていたことを思い出した。おそらく、そうした検査体制の確立が、作品貸し出しの条件となっていたのであろう。 面倒であったため、私は手荷物をコインロッカーに預けてから金属探知機をくぐった次第である。 この大天使ガブリエルと聖母マリアには、4年半ぶりの邂逅であったが・・・ちょっとした渋滞ができていて、作品にたどり着くまでが一苦労であった。しかも、行列はトコロテン式に押し出されるため、落ち着いて鑑賞することができなかった。本家で鑑賞したときは、ほとんど一人で独占できたのに・・・。 少々残念な思いを胸に抱きながら、続いて第二会場の平成館へ。 ここには、レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した手稿の複製や、マルチメディア化された映像などを中心とした展示がある。万物に対するきめ細かい観察力とそうした観察に基づく真理探究のプロセスをうかがい知ることができ、彼の超人ぶりには驚嘆せざるを得なかった。 ところで、今回は珍しく、図録を購入しなかった。 『受胎告知』は本家で一度じっくり見ていることと、芸術というよりは自然科学の要素が強かったことが、その理由である。 博物館の外に出ると、上野公園を吹き渡るそよ風が、実に心地よく感じられた。初夏を思わせるような爽快さであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.11.21 18:06:23
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