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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2007.04.20
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カテゴリ:購入履歴
今日は二十四節気の一つ、穀雨である。春雨が降って百穀を潤す・・・という意味らしい。
しかし、啓蟄と同様に、数日「フライング」であったようである。今日の関東南部はよく晴れた。

さて、今日は、1月下旬に予約を入れておいた劇場版アニメーション『時をかける少女』の通常版DVDが楽天ブックスから届いた。この作品は、私自身は昨年10月に見たのであるが、かなりの思い入れがあることから、今日の記事で言及しておきたい。

最初に、その元ネタである1983年のオリジナル版『時をかける少女』の、ラストの場面から一部を引用しておく。舞台は「事件」からおよそ11年後の1994年4月16日、尾道にある芳山家の食卓である。
母 「はぁ まったく 和子にも困ったものですわ」
父 「何が」
母 「あんなんで お嫁に行きそびれたら どうする気かしら
大学に残ってねえ 薬学だとかいう 難しい学問続けるなんて
お化粧っ気も まるっきりないんですから」
父 「まっ 好きなように させとくさ」
母 「でもねえ」
妹 「大丈夫! その分 私めが キレイになって差し上げます」
母 「良子」
妹 「行ってきまーす」
母 「行ってらっしゃい」
父 「行ってらっしゃーい」
この時点では、芳山和子は27歳、その妹の良子は18歳(高校生)という設定であった。
劇場版アニメーションでは、良子の長女である17歳(高校2年生)の真琴が主人公となっている。
 1983年 1994年 2006年
和子16歳27歳39歳
良子7歳18歳30歳
真琴17歳
上の年表の通りであれば、真琴は13歳の母から生まれた子・・・となってしまう。
というわけで、厳密に言えば、両作品を結びつける設定自体には無理がある。どこかで時間軸をずらさない(タイムリープしない)限り、不可能であろう。
とは言え、一種の「変奏曲」として両作品を結びつけるのは、そんなに困難なことではあるまい。

で、2006年の劇場版アニメーションの「魅力」としては、いくつかの要素が挙げられる。
まず、主人公の紺野真琴のキャラクターが非常に分かりやすいことである。たまたま獲得したタイムリープの能力を自分の欲望の赴くままに使いまくり、笑いたいときには大笑い、泣きたいときには大泣きし、落ち込むときにはとことん落ち込むものの、すぐに立ち直って前向きにひた走る・・・といった具合である。
そうした単純明快な主人公とは対照的な、もう一人の陰のヒロインが、「魔女伯母さん」こと芳山和子である。こちらは待ち人がやって来るのをひたすら待つタイプであるのに対して、紺野真琴は待ち人を走って迎えに行くタイプ。文字通り「過去」を象徴する和子と、「現在」を象徴する真琴の、「未来」へ向けてのコラボレーションが何とも絶妙なのである。
なお、「過去」に関して補足すれば、芳山和子の風貌(人物造形)が原田知世氏を彷彿とさせたり、彼女の部屋にラベンダーの花が飾ってあったり、「いつになったら結婚するのか(真琴から和子に)聞いといてね」という真琴の母(和子の妹)の台詞があったり・・・といった、1983年のオリジナル版へのオマージュがところどころに表現されているのも魅力の一つであろう。
加えて、真琴が勢いよくタイムリープする際の描写にユーモアがあふれていることや、東京国立博物館の館内や夏の青空などの背景描写が丁寧であること、さらにはバッハのゴールドベルグ変奏曲などをモチーフとした音楽が実に美しいこと、なども指摘できよう。
あの名作を、
新たなヒロインがかけめぐる。
ひと夏の素敵で不思議な物語
他人の恋には前向きで─
自分の恋には後ろ向き
そんな少女が
「タイムリープ」を覚えたら。
17才、戻ることのできない夏。
待ってられない未来がある。
というのが、劇場予告編で流れたテロップである。
「「タイムリープ」を覚えたら。」などという表現は、原田知世氏が主演したホイチョイ・プロダクションズ制作の映画をどことなく思わせるが・・・それはともかくとして、これらの言葉が、本作のみずみずしいイメージを伝えてくれるはずである。一度はご覧になることをおすすめしたい。





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Last updated  2007.11.21 18:16:31



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