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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2007.06.16
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カテゴリ:雑筆
三多摩の府中のアメダスによれば、今日の最低気温は18.9℃(23:50)、最高気温は31.8℃(15:30)であった。2日連続で真夏日である。朝からよく晴れていたが、茜色(というよりも、血のような赤紫色?)に染まる夕焼けの西の空が不気味なほど美しかった。宮城県にお住まいのちゃきちゃきんさんのブログで数日前に紹介されていた太陽の光環(勝手に引用してすみません)といい、あるいは先日の北海道での高温といい、何か天地を揺るがすことが起きそうなイヤ~な予感を覚えてしまう。そういう何かの前兆ではなくて、文字通り「気のせい」であることを祈りたい。
ところで、梅雨前線は一体どこへ行ってしまったのか。今は南西諸島の近海にあって、九州・四国の南の海上にはその存在が解析されているが、そこから東は途切れていて見当たらない。また、現在、九州の西には(梅雨前線とは別に)低気圧があるものの、その動きは妙に遅い。これから2~3日のうちの降水の範囲は西日本どまりで、雨は東日本まで届かない・・・というのが、気象庁のスーパーコンピュータがはじき出したシミュレーションの結果(当たるも八卦、当たらぬも八卦?)である。

さて、今日の記事の本題は、[VOYAGE-201]と同様に、「牛に引かれて善光寺参り」ならぬ「バナー広告に引かれてネットサーフィン」である。とは言え、今回は焦点を絞り込んでいるため、前回ほど支離滅裂な拡散にはならないと思う。

最近、asahi.comのバナー広告で、とてもきれいな和菓子を写し出しているものがある。
あまりの美しさに、思わずそのバナーをクリックすると、
Color is Magic.ココロを動かす日本の色
という、企画特集のページに移動する。要は、ソニーマーケティング株式会社の提供による「大画面ハイビジョンテレビ〈ブラビア〉」の広告なのである。・・・が、もはや通常の「広告」の域を完全に抜け出ていて、実に読み応え(あるいは、見ごたえ?)のある記事に仕上がっているように思われる。

確かに和菓子には、ビジュアル的なこだわりや季節感があって、見る者の目を楽しませてくれるものが少なくない。私が真っ先に思いつくのは、
彩雲堂の「若草
風流堂の「山川
三英堂の「菜種の里
といった、茶人でもあった出雲松江藩主・松平治郷(不昧公、1751~1818)ゆかりの松江銘菓である。特に「若草」のあのグリーンは、松江に行ったら必ず見たい色の一つと言える。

ただ、視覚的に優れているからと言って、美味しいと感じるかどうかは別の問題である。
私個人の舌の感覚では、一般的な和菓子の甘さは、そんなに好きではないかもしれない。

むしろ、個人的に好きなのは、栗、(「九里四里うまい十三里」とも称される)サツマイモ、かぼちゃ、とうもろこし・・・などの甘さである。特に栗には目がない。洋菓子で言えば、モンブラン。また、この春、教育実習で北京大学へ行ってきた学友には、お土産として天津甘栗の羊羹を注文したほどである。

なお、栗を使った和菓子としては、
金沢・うら田(浦田甘陽堂)の「栗天真」
がお気に入りである。ただ、この創作和菓子は、9月から5月までの季節限定販売であるため、残念なことに現在は商品のリンクページが存在しない。まあ、いずれにせよ、金沢もまた、加賀金沢藩百万石を領有した前田家が文治政策を推進したおかげで、茶の湯とともに洗練された和菓子が今も多く伝えられている城下町である。

ということで、結論としては、ビジュアルもそれなりに重視するが、それ以上に中身を大切にする・・・というのが、私自身の美意識であるらしい。実用性と装飾性を兼ね備えた伝統工芸に心が惹かれるのも、そうした美意識の表れなのであろう。





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Last updated  2007.11.21 19:21:00



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