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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2007.07.04
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カテゴリ:ミュージアム
三多摩では、降っているのか降っていないのかよく分からない微妙な天気が昨夜から続いていたが、今日の夕方以降は傘が必要になるくらいの雨が降っている。府中のアメダスによれば、今日の最低気温は19.7℃(24:00)、最高気温は22.1℃(00:10)。夏日に至らなかったのは先月26日以来のことで、最高気温だけを見れば5月中旬並みの涼しさであった。

さて、今日の記事は、[VOYAGE-183]の続編である。
サントリー美術館の開館記念展II「水と生きる」を見てきたので、その印象などを記してみたい。

まずは、少々長くなるが、『図録』からの引用である。
ごあいさつ
 サントリー美術館の開館記念展第二弾として、「日本を祝う」展に続き、当美術館のコレクションによる「水と生きる」展を開催いたします。
 日本の美術には自然を表した作品が多く見られ、それらの作品が暮らしを彩ってきました。「日本を祝う」展では、新たな美術館の活動のスタートを記念して、祝祭のイメージに溢れた華やかな作品をご覧いただきました。「水と生きる」展では、日本の豊かな自然環境の源といえる「水」に焦点を絞り、古来より日本美術に表現されてきた「水」の様々な造形美を、〈潤 水と生きる〉〈流 水の表現〉〈涼 水の感覚〉〈滴 水をよむ〉の四部構成でお楽しみいただきます。
 水辺の景色を描いた名所絵や風俗図、水をモティーフとした伝統の意匠、水を連想させる素材、色合いを持つ作品、さらに人々が水に託した心情表現が読み取れる文芸作品やそこから派生した意匠など、日本人と水の関係を示す作品を展示いたします。
 「水と生きる」はサントリーのコーポレートメッセージでもあり、水と人との関わりを大切にしてゆきたいという思いが込められています。当館のコレクションにも、水をモティーフにした作品が数多く収められてきました。また、新しい美術館のあるミッドタウンは、都心には稀な豊かな緑に恵まれています。人々に潤いをもたらす自然に恵まれた美術館にあって、古くから今に至る作品を通じて水と人との関わりを見つめ、日本文化における「水」の意味を問い直す機会となれば幸いです。
 当美術館の新しい指針「美を結ぶ。美をひらく。」にあるように、日本の古美術を新たな視点で捉えなおし、古美術を新鮮なもの身近なものとして見出していただける展覧会を創り出していきたいと考えています。
 今後ともサントリー美術館の活動にご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。
サントリー美術館
館長 佐治信忠
で、私個人の全体的な感想から述べよう。
前回の「日本を祝う」展に比べると、展示作品の数がなんとなく少ないような気がした。なぜであろうか・・・と、推理してみると、
1)前回の「日本を祝う」展では華やかな作品が多くてボリューム感があったのに対して、今回の作品は相対的に地味であること。
2)薩摩切子や長崎びいどろの藍色ちろりなど、前回の展示作品の一部がそのまま使い回されていること。
などの理由が考えられるかもしれない。
また、「水」との関連性があまり感じられない作品もいくつかあり、やや「こじつけ」の感も否めなかった。

まあ、そうした不満もあるとは言え、私の目を楽しませてくれる作品が少なからずあった。
今回の一番のお気に入りは・・・金・銀・玄・朱などの光沢が美しく輝く、螺鈿や蒔絵である。それらを施した重箱や櫛は、なんとゴージャスであろうか。
さらに、有田焼や鍋島焼(伊万里焼)に染め付けられた天空の青はもちろんであるが、有田焼の中には翡翠の緑色を薄くしたような色合いの「青磁色絵桜流水文鮑形皿」などもあって、実に見事であった。

ちなみに・・・今回はどういうわけか、屏風絵とかを見ていても、さほど色気(?)を感じなかった。
やはり私は、絵画よりも、工芸のほうが好きらしい。前回の展示でもそう思ったが、その思いは今回、確信へと至ったようである。「才色兼備」を好む私の美意識と共通するのであろうか?

あと、今回の展示で特筆すべき点の一つとしては、よく冷えたサントリー天然水(南アルプス)を紙コップで試飲できるコーナーが途中で設けられていたことが挙げられる。これは、今回の「水と生きる」展に限って特別に設置されたとのことである。

いずれにせよ、今回の展示も30分ほどで見終わった。
帰り際に東京ミッドタウンの中を見回すと、1階のPizzeria-Trattoria Napule(イタリアン)や地下1階の鈴波(魚介味淋粕漬)で、前回と同様の行列ができていた。これらの店の人気の高さは、どうやら本物らしい。

最後に、余談をもう一つ。
先週の土曜日の夕方から日曜日の朝にかけて、JR中央線(三鷹~国分寺間)の高架化工事が行われ、同区間の下り線が高架化された。今日の往路で上り線に乗車しているときは気づかなかったが、復路で下り線に乗車しているときに、車窓からの眺め(特に高さ)が全く違い、なおかつホームが新設されていたため、そのことを思い出した次第である。
この工事は上下線双方の高架化を実現しなければ意味がない。そうした高架化工事も結構であるが、それよりも、むしろ、三鷹~立川間の複々線化工事を早急に進めていただきたいものである。





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Last updated  2007.11.21 19:38:30



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