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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2008.03.29
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カテゴリ:日本語教育
大学通りのソメイヨシノが、ほぼ満開を迎えている。以下の画像は今日の昼過ぎに撮影したものである。

大学通りの桜並木・再び2
大学通りの桜並木・再び1

とは言え、オオシマザクラは5~7分咲き、ヤマザクラはまだ咲き始めといったところである。同じ通りにある桜でも、種類によって咲き方に差があるらしい。

それにしても・・・この桜並木のおかげで、大学通りは大混雑。
歩道を自転車で走行する者もいれば、自転車道を歩く歩行者もいる。行政による交通案内表示が不親切である(こんなところにこまごまとした文章で書いてあっても、自転車に乗っていたら見えないぞ! みたいな)ことも大きな原因の一つではあるが、桜の花を見に来る者も最低限の交通マナーはわきまえてほしいものである。

そう言えば、駅のホームでぼーっとしていたときに、ツバメが飛んでいるのを見た。季節はすっかり春である。ちなみに、今日の天気は晴れのち曇り。三多摩の府中のアメダスによれば、日最低気温は2.9℃(05:00)、日最高気温は16.5℃(13:34)であった。



さて、今日は、日本語教育学会の公開シンポジウム「生活者としての外国人に対する実践的な日本語教育の研究開発」が、東京都千代田区にある法政大学市ケ谷キャンパスで開催された。そこで、今日の記事では、その状況などを簡単に記してみよう。
第1部 経過報告
『生活者としての外国人に対する実践的な日本語教育の研究開発』
  生活実態調査部会
    就労現場調査班
    就労者調査班
    配偶者(女性)調査班
  日本語教育教材部会
    教科書分析班
    教育文法班
    教育語彙班
  ボランティア養成・研修部会
    「最近の地域日本語ボランティア養成講座・研修の分析」班
    「日本語ボランティア養成講座の変化と背景」班
    「地域ボランティア養成・研修講座に盛り込む学習内容と学習活動」班
    「地域日本語支援コーディネータの役割について」班
    「文化庁委嘱事業のコーディネータ研修の成果と今後の課題」班
 
第2部 ラウンドテーブル
『地域日本語教育システムづくりに向けて』
  (3名のパネリストによる発表の後、フロアの参加者とのやり取り)
この公開シンポジウムは、社団法人日本語教育学会が2007年10月1日に7,525,750円で文化庁から委嘱された事業に関して、半年間の進捗状況などを報告しつつ、今後の展望についての認識と議論を深めていくために開催されたものである。

フロアの参加者は、ざっと100名程度であろうか。400名収容(?)の教室には空席が目立った。

私は常々、言語教育学には(経済学のように)「マクロ言語教育学」と「ミクロ言語教育学」があると思っていた。後者のミクロ言語教育学は、シラバス(何を教えるか)・教授法(どう教えるか)・教材教具(何で教えるか)などのように、教室の内部で、学習者と教師の2項間だけで完結しうるものである。それに対して前者のマクロ言語教育学は、教室内の活動にとどまらず、学習者にしても教師にしても、日常的な生活の場としての家庭・職場・地域や、研究者・行政といった、教室外の存在との接点(役割分担もしく連携・協働)を視野に入れるものである。
今までの言語教育学はミクロ言語教育学ばかりに偏ってきたけれども、そうした学問手法には限界も見えつつあった。その一方で、マクロ言語教育学の研究成果が徐々に蓄積してくる中で、それがミクロ言語教育学にもフィードバックされるようになってきた。その結果として、「生活日本語」のようなものが注目され始めているのではないか・・・と、私個人は考えている。

そのような背景はさておき、今日の公開シンポジウムでは、いろいろと考えさせられることが多かった。
1)ゼロ・レベルからの初期日本語教育は、誰が担うべきか。
地域のボランティアには荷が重いであろう、というのが大方の意見であった。専門家が担うべきであって、学会としてはそのための指導内容や指導方法を研究しておく必要がある。また、初期日本語教育に対して行政が(財政的かつ法的に)責任を持つことも明示していかなければならない、との声もあった。

2)初期教育で取り扱うべき内容は、日本語なのか、それともコミュニケーション・スキルなど、日本語以外の要素なのか。
日本語以外の要素が大きいのではないか、という意見が少なくなかった。

3)国の政策の方向性が定まらないと、都道府県や市区町村の現場では動きにくい。
全くその通りであろう。

4)研究的視点を持った実務者を養成する上で、大学などの教育研究機関との連携をどう進めるか。
制度的な枠組みを作るだけでは不十分で、そういうシステムを運用できる人材(コーディネータ)の養成が実は最大の課題らしい。


ところで、大学院のゼミで週1回程度お目にかかる先輩に、この会場で休憩時間に遭遇した。
私 「あ、どーも」
先輩 「言泉「やまと」さんは、進学するんでしたっけ?」
私 「いえ、修了です。●●にある●●●●●●●●●●●●●というところで、常勤で教えることになりました」
先輩 「あ、そうなんですか。すごいですね。<中略>実は私も一度休学して、日本語学校で教えることになったんですよ」
私 (あれっ、そろそろ博士論文を提出しなければならない時期では?)そうですか」
先輩 「ということで、連絡先をお教えしておきますね」
私 「じゃ、私も」
と、なぜか名刺交換をするはめに。
私 「古い肩書きですけど、住所は当面そのままですので」
先輩 「じゃあ、ゼミの飲み会には是非いらしてください」
私 (えっ、あの大所帯のゼミに、半ば部外者の私も来いって・・・うーむ?)いやぁ、仕事がどうなるか分かりませんけど、まあ行けたら行きます」<後略>
みたいな、微妙な談話を展開してしまった。
まあ、この業界で人脈を形成しておくことは、決して損にはなるまい。





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Last updated  2008.03.30 17:46:59



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