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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2009.07.26
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カテゴリ:後日談
このブログへの書き込みを停止して以来、かれこれ1年4か月が過ぎようとしている。
ブログを復活させるつもりは毛頭ない。けれども、突発的に書き込みたくなるような事件は、まれに起きうる。
今回は、そうした事件が起きてしまったので、突発的に書き込むのみである。決して定期的な復活ではないことは、ご了承願いたい。



私は現在、某センターで常勤日本語講師をしており、とあるクラスの担任でもある。
学生たちが間もなく退所を迎えることから、彼らの修了評価をしなければならない。そこには「担任所見」の欄もあって、要するに「この学生は6か月間こんな勉強をしました。今後はこんなことに留意してほしいと思います。」といったコメントを書き込む必要がある。

このような作業は、うるさい職場よりも、静かな自宅のほうが、はるかにはかどる。
ゆえに、「お持ち帰り」で、大部分を土日に仕上げるつもりであった。

で、本題。2009年7月26日(日)の話である。
前々から予約を入れてチケット購入済みであったコンサートが開かれたので、上記のような仕事を抱えながらも、ミューザ川崎シンフォニーホールまで足を運んできた次第である。

そのコンサートとは・・・
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2009
東京交響楽団 オープニングコンサート


12:00 オープニング・ファンファーレ(東京交響楽団ブラスセクション)
12:00 開場
12:30~14:00 公開リハーサル
15:30 開場
16:00 開演
  L.モーツァルト:おもちゃの交響曲 ハ長調(特別出演:川崎市立登戸小学校)
  モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595(ピアノ:菊池洋子)
  モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
  <アンコール>モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』序曲 K.492
  (以上、指揮:ユベール・スダーン)
17:50 終演
というわけで、モーツァルト三昧であった。
公開リハーサルもしっかり拝聴したので、「1粒で2度おいしい」とはまさにこういうことであろう。それでいてA席2,000円は、「お買い得」以外の何物でもない。

『沈黙の艦隊』の熱心な読者としては、言うまでもなく、「ジュピター」がお目当てであった。
原潜「やまと」が、ミンダナオ海溝で米原潜「ニューヨーク」を、続いてモルッカ海峡で米原潜「ダラス」「シカゴ」「カンサス」「ヒューストン」「デンバー」「リトルロック」を、それぞれ航行不能に陥れた際のBGMである。



ユベール・スダーン氏の指揮による東京交響楽団の「ジュピター」は、実にシビれるような演奏であった。
第1楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ(生き生きと快速に)の冒頭からして、もはや只者ではなかった。テンポが非常に速くて、しかも余韻が短いのである。どこかのビールの宣伝ではないが、ものすごくキレのよさを感じた。
これほどまでに力強い「ジュピター」は、今まで聴いたことがなかったように思う。

この第1楽章を聴いているとき、ふと私の脳裏に、ある建物の映像が、フラッシュバックのように浮かんできた。それは・・・今年の6月6日(土)に訪れた、京都の上賀茂神社である。

ん??? これって、どういうこと???

しかしながら、私はすぐに事情を理解した。
上賀茂神社といえば、正式名称は「賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)」であり、そのご祭神は雷をつかさどる(雷のような強い力をお持ちの)天空の神様である。

一方の「ジュピター」は、ラテン語の読みでは「ユピテル」と発音し、ローマ神話の最高神である。こちらも雷をつかさどる天空神で、ギリシア神話のゼウスと同一視されている。

そうか、上賀茂の神様は、「ジュピター」だったのか・・・

おそらくユベール・スダーン氏は、天空の雷をイメージしながら、第1楽章を再解釈したのであろう。

第2楽章アンダンテ・カンタービレ(歩く速さで、歌うように)、第3楽章メヌエット/アレグレット(やや快速に)を過ぎて、第4楽章モルト・アレグロ(きわめて快速に)のフーガを聴く頃になると、天空を音符で表現することができたら、きっとこんな風になるに違いない」などと、すっかり恍惚状態に陥ってしまった。

それにしても、まさかコンサートで降臨体験(?)を得ることになろうとは・・・いやはや、ありがたいことである。





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Last updated  2009.07.29 03:29:20



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