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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2009.10.08
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カテゴリ:後日談
台風18号(メーロー=マレーシア語で「ジャスミン」)は、今朝05時過ぎに知多半島付近に上陸した後、本州を縦断していった。当初の予想ではいったん日本海に抜けると思っていたが、実際には次第に東寄りのコースを進み、2004年の23号(トカゲ)と同様に中山道経由となった。
うーむ、地震がちょっと気がかり???

ともあれ、この台風の接近・上陸に伴い、私の職場でも対応がクルクル変わった。
今日の記事では、そうした職場での動静を記述してみよう。



今年の8月31日(月)に台風11号(クロヴァン=カンボジアの木の名前)が接近した際には、
「夕方以降は帰宅できなくなる可能性があるため、教職員も15時45分をめどに退勤せよ」
という所長命令が下された。が・・・台風は関東を直撃することなく房総半島をかすめる程度で通り過ぎ、進行方向に向かって左の半円に位置していたこともあって、強風はそんなにひどくなかった。台風本体が最接近した時間帯よりも、むしろ我々が職場から撤収する時間帯のほうが大雨のピークとなり、かえって散々な目にあってしまったぐらいである。

気象予報士の端くれでもある私は、ある程度は上のような状況を予想していた。
けれども、その日の私は疲れていたので、「早く帰宅できる」という絶好の機会に乗じて、あえて異を唱えなかったのである・・・。



で、今回の台風に話を戻す。

この台風18号は本州上陸の可能性が高く、しかも、より危険な右の半円に位置することが予想された。朝、自転車で通学する学生にとっても、電車で通勤する教職員にとっても、安全かつ時間通りに移動できる保証がないのであるから、こういうリスクの高い場合こそ、前もって休講を決断すべきであった。
にもかかわらず・・・昨日の時点では特に所長命令は出ず、今朝まで「様子を見る」ことになった。

臨時休講などの場合、常勤講師には電話連絡網を通じて伝達されることになっていた。
そのため、今朝はしばらく自宅で待機していた。しかし・・・07時半の時点で何の連絡もなく、これ以上待っていると遅刻しかねないことから、仕方なく風雨の中を出勤することにした次第である。

自宅を出て5分後。バス停でバスを待っているときに、私の携帯電話が振動した。

ソニー・エリクソンのCyber-shotケータイ S001

見ると、連絡網で私の一つ前に位置する同僚からのメールであった。
××先生から連絡来ましたのでお伝えします

・学生は1限休講 2限以降は追って判断
・講師は1限休講を了解したうえで出勤のこと←意味分からないが普通に出てこいってことかな
・非常勤の先生は来る人と来ない人と二通りあるとのこと
以上です

この雨で、外に出ろってか
確かに、曖昧な表現である。発話意図が今一つ読み取れない。
とはいえ、少なくとも「今日は出勤しなくてもよい」というメッセージではなさそうなので、そのままバスを待って職場へと向かった。

私は電話連絡網の最後であったため、駅に着いた段階で、連絡網の最初の発信者に「連絡があった旨」を電話で報告した。



JR中央線は(一説には通常の70%程度という)間引きモードであったものの、近隣沿線の小中高がすでに休校になっているらしく、思っていたほど混雑していなかった。

その後、東村山駅で西武国分寺線から西武新宿線へと乗り換える際に、こんなアナウンスが聞こえてきた。
「お客様にJR線の運転状況についてお知らせします。
現在、山手線と中央線は、運転を見合わせているとのことです。」
2005年12月に羽越線で特急「いなほ」が脱線事故を起こして以来、JR東日本にとって「強風」は忘れ難いトラウマなのであろう。
出発があと10分遅かったら、私も足止めを食らっていたに違いない。

08時40分ごろ、普段より30分程度遅れて、どうにかこうにか職場に到着。
しかし・・・職場を見渡してみると、「いつも以上」に人が少なかった。
電車が止まったせいなのか、あるいは曖昧な連絡網を都合よく解釈したのか・・・。

08時台になると、雨はほとんど上がり、ときどき日差しも見えるようになってきた。
とはいえ、風は依然として強いままであった。
ゆえに、09時過ぎには、1限だけでなく午前中の2~3限の休講が決まった。



JR各線で足止めを食らった教職員も、迂回するなどの方法によって、次第に集まってきた。

やがて、10時半ごろになって、午後の4~5限の休講も決まった。
私自身には何の権限もなく、専門家としての助言すら求められなかったけれども、強風がやみそうもないためであった。
ほら見ろ、言わんこっちゃない!
最初から1日休講にしておけばよかったのに。
私は内心苦笑しつつも、
よっしゃ~、これで自分の業務に集中できるぞ!
と、山積した仕事を消化するチャンスの到来に感謝しながら、翌日以降の教案作成などに専念することができた。

皮肉なことに、12時台になってから、風もだいぶ収まってきた。
結果的には、午後の授業を休講にした10時過ぎの決定も「判断ミス」といえる。
が、自分の業務に没頭していた私としては、もはや気にも留めなかった。何にせよ、今日1日で、かなり仕事がはかどったからである。



うーむ。こうして記述してみると・・・
私の職場は、組織として、相当にヤバいのでは?
という気もしてきた。

危機管理の観点から言えば、休講をめぐる意思決定および情報伝達の方法には、さまざまな問題が潜んでいると思われる。よく検討して、提言すべきことは提言していきたい。





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Last updated  2009.10.12 02:25:01



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