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カテゴリ:後日談
6月18日(金)。
私の担任クラスでは行事が目白押しで、昨日の交流実習(日本語交流会)に引き続き、来週水曜には外実習が予定されている。 今回は外実習に向けての準備期間がいつになく短いため、学生が必要とする情報は授業の中で手際よく提供しなければならない。それゆえに、教員側の用意周到な準備が不可欠となり、私の負担を増大させていた。 この日も、2時間ほど残業したものの、仕事が全く片づかなかった。 しかし、京都・大阪への旅行計画は、今更中止できない。自宅でシャワーを浴びたりした後で、仕事のアイテム一式を鞄に詰め込み、小雨の降る深夜の立川から高速バスに乗車。 1年前に高速バスで上洛した際にも使用したアイマスクに加え、今回はiPod nanoという「耳栓」を所持していたおかげで、車内ではよく眠ることができた。 6月19日(土)。 中央自動車道の談合坂SA(山梨県上野原市)と恵那峡SA(岐阜県恵那市)、さらには名神高速道路の菩提寺PA(滋賀県湖南市)を経て、京都へと向かう。 途中の恵那峡SAでは、こんなものを思わず買ってしまった。 ![]() エリア標識ハンドタオル。420円。 自宅を出発するときには雨が降っていたのに、京都に到着するころにはほとんど上がっていた。貴船・上賀茂・下鴨に参拝する場合にはよくあることで、おそらく天気を司る貴船の神様がそういう演出をなさっているのであろう。 京都駅構内にあるコンビニ「ベルマート」京都店で、昼食用のおむすび3個を調達。その後、市バスで出町柳へ。さらに出町柳駅構内にあるベーカリー「志津屋」叡電出町柳店で、朝食用のビーフかつサンドを購入。そして、叡電で貴船口へ。 貴船口から貴船神社までは、てくてく坂道を上って行くことになる。 ![]() アオサギ(貴船の神様の使者?)に遭遇。光学5倍ズームならではの画像。 前日の大雨の影響であろうか、貴船川の水量が非常に豊富であった。 下の一連の画像はおおむね同じ地点で撮影したもので、左が2009年6月6日(土)、右が2010年6月19日(土)の様子である。水量の差は歴然であろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() この後、貴船神社の本宮・奥宮・結社を回り、再び貴船口へ。 ![]() 帰り際に、本宮のすぐ脇にある川床の近くに立ってみたら・・・川面を渡ってくる微風が、涼しくて実に心地よかった。まさに天然の「クーラー」である。 貴船口から二軒茶屋を経て、京都バスで上賀茂神社へ。 ![]() 上賀茂神社と言えば、この円錐形の「立砂」(たてずな)が有名である。 昨年ご神職から伺った話によると、天空にいらっしゃるご祭神の賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)は神社の北北西にある神山(こうやま)にご降臨されたのであるが、造営した本殿に直接お越しいただく際の目印として、神山を模して立砂を作ったとのことであった。 しかし、立砂はなぜ二つあるのか・・・という疑問が、今までずっと私の中に残っていた。 が、ご祭神がギリシャ神話のゼウスやローマ神話のユピテル(ジュピター)と同一の神様であると考えれば、この謎は簡単に氷解する。神様が大好きなアレをかたどった・・・のではなかろうか??? 市バスで下鴨神社に出てから、京阪と阪急で出町柳・祇園四条・河原町・淡路を経て関大前へ。 関西大学千里山キャンパスで開催された日本言語政策学会の大会に参加。 とはいえ・・・私の頭の中は、もはや自分自身の仕事のことで一杯であった。 1日目の基調講演「CEFRにおける新しい能力概念-ヨーロッパ及び世界での言語行動力育成を目指して-ドイツNRWの外国語教育政策」と、シンポジウム「『複言語主義教育』とその政策-日本における展望」の前半までは、どうにか話を聞くことができた。 うーむ。マイノリティの多言語教育を保障するだけではなく、マジョリティの多言語教育を推進しない限り、自国・自民族・自文化・自言語中心主義から脱却できないのかもしれない。 その後、シンポジウムの後半(質疑応答)以降は参加を断念し、予定よりも早くホテルへ移動して自分の仕事を処理することに決める。夕食は駅の近くのスーパーで入手。 結局、サッカーW杯の「オランダVS日本」をテレビで観戦することもなく、仕事に専念。 6月20日(日)。 手持ちの仕事が思うようにはかどらなかったことから、大会2日目のスケジュールをすべてキャンセル。外実習準備のための写真を撮影する必要もあり、一足早く帰ることにした。 ホテルで遅めの朝食を取った後、南千里から阪急と大阪市営地下鉄を乗り継いで、新大阪へ。 ![]() ![]() 新大阪発18:17の「のぞみ48号」から、新大阪発11:37の「のぞみ18号」へと変更。 ![]() N700系の車内では電源コンセントが使い放題のため、仕事三昧。実に快調であった。 東京に到着してからは、荷物をコインロッカーに預けて、新宿へ。 実習準備用の写真を撮影し、昼食を取ってから、再び東京経由で三多摩の自宅に帰宅。 この日の夜、私がクラス担任をしていた教え子のドキュメンタリー番組が放送された。 私自身にもカメラが向けられた修了式や退所の様子は、幸か不幸か、完全にカットされていた。ホッとしたような、ガッカリしたような、複雑な心境であった・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.04 00:42:50
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