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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2010.08.27
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カテゴリ:後日談
昨夜は21時ごろに就寝し、今朝は00時50分にいったん目が覚めた。
ふと携帯電話を見ると、何やら点滅している。Eメールを2件受信していたことに気づく。

1件目は、実家の姉から。
明日から2泊3日で北海道へ行くので、実家を留守にするとのこと。
ああ、姉は父が70歳の古希を迎える機会に、両親に旅行をプレゼントするって言っていたっけ。いいなぁ・・・。

2件目は、かつて編入学した大学(2001年4月~2003年3月)の同期生から。
研究室の恩師が9月28日に海外派遣留学へ出発するので、その前に飲み会を開催したいとのこと。
日程は先生の都合により9月18日(土)・・・って、白銀週間の初日ではないか! 連休なら、もっと別の使い道があるのでは?
(とはいえ、今年は「塾」の最終回が近いため、どこかへ旅行に出かけるのは難しいと予想されるけれども。)
うーむ。回答はしばらく保留させてもらおう。



それから、いろいろと考え事などをした後で、05時30分ごろから仮眠。
30分程度で意識を回復させるつもりであったが、起床したのは06時50分であった・・・。

急いでシャワーを浴びて、髭を剃り、朝食を取ってから、08時15分ごろに自宅を出発。
国立からJR中央線で吉祥寺に出て、京王井の頭線で渋谷を経て、さらに東急田園都市線で三軒茶屋へ。

09時45分ごろ、昭和女子大学に到着。
大学の入り口では、警備員に行く手を遮られ「どちらへ行かれますか」と声をかけられる。女子大に男が入り込むのであるから、このご時世では無理からぬ対応であろう。が、私が「文化庁の日本語教育大会です」と答えると、サッと通してくださった。

さて、今朝は自宅で朝食を取ったころから、腹部に妙な痛みを覚えていた。当初は胃痛かとも思ったが、ちょっと違う感じであった。やがて、例の尿路結石の痛みのうちの、「腎臓が圧迫を受けることによる激痛」の始まりであるような気がしてきたので、大学のトイレでひとまず坐薬を使用して、様子を見ることにした。



何はともあれ、文化庁日本語教育大会である。
これは毎年この時期に開催される恒例のイベントで、8月10日(火)の記事で紹介したように、私自身はニューズレターの記事の取材のために職場から派遣されたのであった。

文化庁日本語教育大会@昭和女子大学グリーンホール

プログラムとしては、次の通りである。
10:00~10:05 開会あいさつ(文化庁文化部長)
10:05~10:30 日本語教育施策説明(文化庁文化部国語課、文部科学省初等中等教育局国際教育課)
10:30~12:00 特別講演「違いを楽しみ力にかえる~ことばの壁を越えて」(羽衣国際大学准教授)

13:00~13:45 文化審議会国語分科会日本語教育小委員会における審議状況の説明「「生活者としての外国人」に対する日本語教育の標準的なカリキュラム案について」(文化審議会国語分科会日本語教育小委員会主査)

13:55~15:25 パネルディスカッション「標準的なカリキュラム案の可能性」(進行役=東京外国語大学教授)
●「現場・連携のシステム~現場の取組みを支える仕組みづくり」(広島県企画振興局国際課長)
●「標準的なカリキュラム案から具体的なカリキュラムへ」(群馬県日本語教育支援政策研究会副代表)
●「山形市国際交流協会 生活講座事業の紹介」(山形市国際交流協会事務局次長)
●「標準的なカリキュラム案の特徴と課題」(学習院大学教授)

15:45~16:45 「生活者としての外国人」のための日本語教育事業報告会
●日本語教室の設置運営:「地域で学ぶ日本語教室」(多文化まちづくり工房代表)
●日本語指導者養成:「日系人のための日本語支援者養成講座」(NPO法人可児市国際交流協会事務局長)
●ボランティアを対象とした実践的研修:「地域ボランティアブラッシュアップ講座」(有限会社トヤマ・ヤポニカ代表理事)
16:45~17:30 「生活者としての外国人」のための日本語教育事業協議会(進行役=財団法人海外技術者研修協会AOTS日本語教育センター上席日本語専門職)
聴衆の主たる関心は当然ながら「標準的なカリキュラム案」にあったようで、午後の前半が最も混雑していた。まあ確かに、この話が一番お勉強になったのは事実である。日本語教育事業の事例報告などは、研究者というよりは現場の実践者による発表であったせいか、少々こなれていない印象を受けたりもした。

ただ、個人的には午前の特別講演もそれなりに興味深かったので、ここではそちらを紹介しておきたい。講演者は、羽衣国際大学准教授のJ.A.T.D.にしゃんた氏。スリランカ出身で、母語はシンハラ語。1987年に来日。京都YMCAで日本語を学んでから立命館大学に入学。本当は学部4年で就職したかったが「国籍条項」の壁に阻まれ、やむなく進学して経済学博士号を取得。2年前に結婚し、妻は福井出身の日本人。
ネイティブ並みの日本語を関西で身につけただけのことはあって(?)、ユーモアに富んだ話術が実に魅力的。多文化共生にかかわる小ネタを連発する様子は、『ダーリンは外国人』や『日本人の知らない日本語』に通じるものがあった。

以下、講演の中で私の印象に残ったことを、いくつか記してみよう。
●居酒屋などで「日本語うまいね」「箸の使い方うまいね」と言われることがよくあるが、それは文字通りの意味ではなくて、「あなたと話したい」という信号。

●文化的に「違いがある」ことに対する日本人の反応は、3種類に分かれる。
 1)違いに気づかない。
 2)違いがあるのは知っているが、怖い。
 3)違いを楽しみ、違いから学ぼうとする。

●違いを楽しもうとする際に、3つの壁がある。
 1)ことばの壁。
  例:スリランカで内戦が起きたのは、1言語のみを国語にしようとしたため。
 2)制度の壁。
  例:就職先・銀行ローン・消防団における「国籍条項」の存在。
 3)こころの壁。
  例:妻の両親が当初結婚に猛反対したのも「思い込み・偏見・決めつけ」のせい。

●日本語教師には、2つの役割がある。
 1)学習者に日本語を教える。
 2)日本社会とのパイプになる。

●所属する集団(国とか民族とか)の傘に守られるのではなく、傘の外に出てみることも重要。「国際」交流だけではなく、「民際」交流も進めるべき。

●シンハラ語の挨拶「アーユ ボーワン」。直訳すると「命たくさん祈願します」。
アーユ ボーワン(命たくさん祈願します)

ところで、私自身の体調については、相変わらず冴えなかった。坐薬を使用したとはいえ、激痛がわずかに残っていたのである。ゆえに、昼休みは、食事を取りたいという気分にはならず、座席を離れることなく軽く仮眠を取ったりして過ごした。

この日は夕方から永田町で「塾」および分科会の打ち合わせが予定されていたが、出席を断念。欠席する旨の携帯メールを送信し、大学近くの味噌ラーメン専門店「味噌一」三軒茶屋店で冷しぶっかけ味噌らーめんを食べてから、直帰した次第であった。





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Last updated  2010.08.29 16:16:48



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