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カテゴリ:後日談
7月31日(火)。
職場では、たまっていた仕事を二つ、ようやく片づけることができた。 やれやれ、これでしばらく楽になる。と思った矢先に・・・新たな仕事が三つ、ドンドンドンと私に降りかかってきた。まさに『365歩のマーチ』の真逆、「二歩進んで三歩下がる~」であった。後ろに戻ってどうする(!)。 ほんの一瞬だけ希望を与えた後に、それを一気に奪い去ることで、相手を絶望に陥れる。たとえて言えば、地球侵略を企む宇宙人が、人類に無駄な抵抗を断念させて降伏を迫ろうとする際に、よく用いる常套手段である(?)。 いずれにせよ、誰かが計算づくめでやっているのかと疑いたくなるくらい、タイミングがよすぎる仕打ちには、絶句せざるを得ない・・・。 この日の盛岡の最高気温は35.3℃(14:56)。おそらく、この夏一番(?)の暑さであろう。 職場の冷房は17時過ぎには切れてしまうため、残業する職員にとっては室内の体感温度の高さとも戦う羽目になる。で、あまりの蒸し暑さに耐えかねた私は、脳内で雨乞いの儀式を始めた。「未開部族が輪になって踊り、雨の神様に祈りをささげている光景」のイメージを強く念じたのである。 すると・・・盛岡周辺のところどころで夕立が発生していることは私も気象庁のレーダー・ナウキャストで把握していたけれども、その雨雲が移動してきて、(脳内イメージ開始から30分ほどで)盛岡でもザーッと降り出したのである。しかも雷つき(!)。ふっふっふっ。私と雷神とのご縁は今なお浅くないのか・・・などと思ったりして。何にしても、こうして(?)雷雨の招致に成功する。 ところが、薬が効きすぎたのか(?)、付近に落雷した直後に、コンマ1秒くらい停電。ほんの一瞬、室内の照明が消えた。私の机のPCも、自動的に再起動を始めてしまった。まあ、私自身は大した作業をしていなかったので、特に被害はなかったけれども。 8月1日(水)。 未明。自宅でトイレに入ろうとしたら、電球がバチッと切れてしまう。うーむ、いまだに白熱電球を使っていたのか・・・。 ともあれ、ベッドサイドに置いてあった懐中LED電灯を持ってきて、その場をしのぐ。 ところで、今日から4日(土)までの4日間、盛岡では「さんさ踊り」が開催される。 私の職場でも、踊りに参加する若い女性たちが、髪形を「お祭りモード」にバッチリ決め、目元のメイクもいつもよりちょっと派手にし、お揃いの浴衣を着つけていたりした。 祭りの初日ということで、私も残業を切り上げて、沿道で少しだけ見ることにする。 写真(さんさ踊りミス集団その1)個人的には東北六魂祭でさんざん見ていたこともあり、冒頭のミス集団だけを見て退散した。 その後、自宅近くのスーパーに立ち寄って、ユニットバスの電球を調達。LED電球にするか電球形蛍光ランプにするかで迷ったものの、同じ電球色で比べてみると、 と、消費電力や寿命の面では前者が優れている。とはいえ、明るさの不足は否めない。トイレが暗ければ、それはそれで落ち着くかもしれないが、病気のサインを見逃しかねない。というわけで、今回は後者を選んで購入した。 暑さと忙しさで心身の疲労が蓄積しているのか、とにかく眠かったので、帰宅後は夕食もとらずに寝てしまう・・・。 8月2日(木)。 職場の夏季特別休暇は原則として4日連続で取得することになっている。大部分の職員はお盆のころに取得するらしいが、それでは職場に誰もいなくなってしまうため、いつ休むかを事前に調整するわけである。で、私個人はお盆に帰省する必要がないので、お盆には出勤し、湘南の実家の人々がこっちへ遊びに来る時期に休むことにしていた。つまり、明日から8日(水)までの平日4日間(+土日=計6日間)である。 このように長く休む前に、仕事がどっさりと山積しているのは・・・精神衛生上、あまり好ましくない。が、仕方ない。今の私が抱え込んでいる課題の一覧表を作成し、進捗状況が一目で分かるようにしておいて、明日から休暇に入ることになる。 帰宅後。テレビのチャンネルを回していたら、岩手ケーブルテレビジョンで「さんさ踊り」の様子を中継していた。沿道で見るより楽かも(?)。 そして、実家に電話をかけて、明日以降のスケジュールを再確認。 8月3日(金)。 昼過ぎ。自宅を出発し、駅の改札前で待機。新幹線で来た実家の家族と合流する。 私の家族3人は今夜、駅ビルに直結したホテルに宿泊するため、まずは荷物をフロントに預ける・・・つもりでいたが、まだ時間前なのにチェックインが認められた。 さて、これから、どこへ行くか。家族は何も考えてこなかったらしい。 駅前滝の広場で「さんさ踊り」昼の部をやっていたので、しばらくそれを見る。 その後、「涼しいところで一休みしたい」という家族の要望に応え、百貨店を訪れることにした。盛岡都心循環バス「でんでんむし」の左回りに乗車して、車窓から私が観光案内しつつ、1周の「20分の17」に相当する菜園川徳前で下車。 最初は、県産品・クラフトのかわとく壱番館キューブ店。母と姉は単にぶらぶらするだけであったが、なぜか父は時間をかけて絵葉書を選び購入していた。 次は、パルクアベニュー・カワトク本館。ここで「茶でも飲むか」という話になった。館内には喫茶店がいくつもある中で、4Fに「カフェモロゾフ」の文字を見つけ、誰ともなくここへ赴くことになる。 というのも、20年ほど前、私が大学生のときにアルバイトをしていたのが、某百貨店内のモロゾフであった。当時の日本経済はまだバブルの余韻に浸っていて、日持ちしない商品の売れ残りをどっさりと持ち帰らされたものである。その記憶を私の家族も共有している上に、カフェモロゾフは関東に全く出店していない(本社が神戸にあるせいか近畿に多く、九州・中国・北陸にも若干あり、東北と北海道には1店ずつしかない)ので珍しい・・・という理由により、すんなり決まったのである。 それから、7Fのお中元大ギフトセンターにも足を運ぶ。自宅用のお土産を買って帰るのが面倒なので発送してもらおう、という事情からであった。そこで母が注文したのは「阿部かま」こと阿部蒲鉾店の笹かまぼこ詰め合わせ。って、仙台名産ではないか・・・。 さらに、B1の食生活館をぶらぶらして、時間を潰す。 余裕があれば「もりおか歴史文化館」にでも行こうと考えていたけれども、私の家族は特に興味を持ち合わせていないらしい。であれば、やむを得まい。日が傾いてきたころに石割桜を見て、そのまま裁判所前で「さんさ踊り」の開始を待つことにした。 結局、40~50分くらい立って見物。「テレビで見るのとは迫力が違うね」「あまり期待していなかったけど、大したもんだ」とは、家族の弁である。 なお、私もいろいろと写真を撮影してみたものの、遠くて高倍率の光学ズームが不可欠となる上に、暗くて被写体の動きも速いことから、ピンボケのオンパレード。今回は写真の公開を見合わせる羽目になった。 それから、徒歩で駅方面へと戻りながら夕食の場所を探す。繁華街の大通は、観光客のみならず、「さんさ踊り」の参加者も終了後の打ち上げで集まっているので、かなり混雑していた。駅のほうが空いているはず・・・との読みから、駅ビル「フェザン」本館B1にあるグルメタウンに誘導。ぐるぐる見回ってから、宮沢賢治ゆかりの老舗「やぶ屋」を選び、丼物と地元岩手県産蕎麦のセットを注文した。 この後、私自身は家族と別れて、自宅に戻る。 明日はいよいよ秋田への出張である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.08.08 09:43:56
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