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カテゴリ:後日談
7月23日(土)の続き。
山形県内では晴れていたものの、東の奥羽山脈のすぐ上には厚い雲が壁のように広がっていた。実際、県境を通り抜けて宮城県内に入ると、どんよりとした曇り空に変わり、さらには東寄りの冷涼な風が吹いているのも分かった。ああ、これが“やませ”なのであろう。 いずれにしても、前回の記事では、青春18きっぷを利用しつつ、西米沢から米沢・山形を経て仙台へと移動してきたところまで述べた。ここからは、その続きである。 仙台に到着した後は、最初に1か月ぶりに銀行のATMへと足を運び、当面の生活資金を口座から引き出す。 今の時間帯にできることはその程度しかなく、駅に戻る。 それから、仙石東北ラインに乗車して、石巻へ行く。 私が石巻へとやってきた理由は・・・1年前と同じ。いつもお世話になっている星占い等テキストコンテンツサイト「筋トレ」の石井ゆかり氏が今年も石巻一箱古本市に出店するというので、東北在住者としてはご挨拶(表敬?)に伺った次第である。 ![]() 今回は『後ろ歩きにすすむ旅』(税込定価1,296円)を500円で入手。昨年同様、著者直筆のサインと“思いつき一言おみくじ”もしっかり頂戴した。 すぐさま折り返して駅に戻り、予定より1本早い仙石東北ラインに乗車する。 東北本線の塩釜駅で下車。いつもは仙石線の本塩釜駅を利用するけれども、このところ1日30分のウォーキングを実践していることもあり、歩く距離は多少あっても(乗り換えに伴う待ち時間が不要なので)こちらのほうが早そうであったため、初めて当駅で降りた。 で、向かった先は・・・東北鎮護・陸奥国一之宮の鹽竈神社。ここに参拝するのは2年ぶりかな。息を切らしながら表参道の長い石段を上り、随身門・南門を経て、拝殿にたどり着く。ご祭神は、左宮に鹿島神宮主祭神の武甕槌神(たけみかづちのかみ)、右宮に香取神宮主祭神の経津主神(ふつぬしのかみ)、別宮に鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)をそれぞれ祀っている。ご神徳は多岐にわたるとはいえ、私個人は自身や家族らの健康(特に、己が再検査を無事にパスすること)と“東北が光を取り戻す”ことを主に祈願した。 参拝を終えてから・・・境内にある二つのものが、私の目に留まった。 まず一つは、明治天皇御製の和歌。「したしみの かさなるまゝに 外國の 人もこゝろを へだてざりけり」。 もう一つは、2007年6月2日に台湾前総統(当時)の李登輝氏が参拝記念植樹をしたという“目薬の木”。 ああ・・・東日本大震災の際には、台湾の人々からもたくさんの義援金を送ってもらったっけ。東北人はその恩を忘れないであろう。そう言えば、私の携帯電話も台湾製であった・・・って、それはどうでもいいけどね。 そして、東神門を通り抜けていくと・・・んんん! 境内での「ポケモンGO」の使用は禁止します 社務所とある。ポケモンGOの日本でのリリースは昨日であったのに・・・対応早っ。まあ、祈りの場にゲームはふさわしくないよね。ただ、英語などの多言語でも併記しないと、効果がなかったりして? 続いて、隣接する志波彦神社にも参拝。 その後、境内から松島湾を遠望する。この鉛色の空が、何とも重い。 ともあれ、東参道を経て、両神社から退出した。そのとき、アゲハ系の黒い蝶(羽がやや青っぽい?)が私の少し前を飛翔して、やがて木陰に消えたけれども・・・デジャ・ビュ? 紙幅の都合上、さらに次回の記事へ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.29 18:05:43
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