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カテゴリ:後日談
3月25日(火)。
晴れ。水戸の日最低気温は7.8℃(05:48)、日最高気温は24.8℃(14:30)。 さて。一昨日に入手した「青春18きっぷ」3日間用を使って、昨日から3日連続で日帰りの小旅行に出ていた。その2日目となる本日の行程は以下の通り。 水戸04:33→(JR常磐線・上野東京ライン・東海道本線普通、品川行き)→品川06:43明け方。自宅を出発。 ![]() ![]() 水戸駅南口を通って改札前まで来ると・・・おやっ? 昨日までここに鎮座していた“紅梅の大きな鉢植え”が消えている。シーズン終了で撤去されたのかな。 ![]() ![]() まずは昨日同様「青春18きっぷ」で自動改札を突破し、勝田始発品川行きの常磐線に乗る。 ![]() ![]() ![]() ![]() 朝。終点の品川で降りた後、次の(平塚から先へ行く)列車まで時間を潰す必要があるため、昨日の段でも示唆したように改札内のかき揚げ蕎麦の店に立ち寄る。ほかのイートイン店舗は早くても07時から営業なのでまだ開いていないのに対し、この時間帯に(すなわち、06時から)開いている(しかも注文から提供までの時間がめっちゃ短い)のはここしかないせいか、店内は妙に混雑していた。ともあれ、私自身は「冷しかき揚げ玉子そば」を注文し、朝食として頂戴する。 ![]() ![]() それから籠原始発小田原行きの東海道本線に乗車。 小田原のちょっと手前、酒匂川に架かる橋梁を渡る付近で、富士山を遠望することができたが・・・今日の富士山は何かいつもと違う奇異な印象を放っていた。その写真は後ほど、別の場所で撮影したものをご覧に入れるので、しばしお待ちを。 ![]() ![]() ![]() ![]() そして終点の小田原で下車。通勤通学ラッシュのピーク時間帯らしく、列車から降りる乗客の数が半端なかった。 ![]() ![]() ![]() 改札外へ出て小田原駅東口のバス乗り場まで移動し、スマートフォンでジョルダンの乗換案内アプリを起動して「箱根ワンデーバスフリー」を購入する。これは西武グループに属する“伊豆箱根バス”の路線バスのうち、小田原箱根線J/U/Z/P系統と熱海箱根線AT系統が1日乗り放題となるモバイルチケットである。なお、このチケットでは、小田急グループに属する“箱根登山バス”の路線バスを利用することができない。 何にせよ、ここから箱根関所跡行きの伊豆箱根バスZ03系統に乗る。この時間帯は案外、短距離で乗り降りする客が少なからずいた。 前回箱根を訪れたとき、すなわち今から2年前の2023年3月20日(月)には、昼過ぎから夕方にかけて元箱根から小田原駅東口へ帰ろうとして大渋滞に見舞われたことから、今回は午前中にここを移動しようと試みたものの・・・(小田原厚木道路や西湘バイパスに接続する)小田原箱根道路から国道1号へと合流する山崎ICの手前で、渋滞に巻き込まれてノロノロ運転を強いられた。まあ仕方あるまい。多少の遅延は想定内であった。 このボトルネックを越えると、どうにか順調に走っていくけれども・・・箱根湯本駅を過ぎた「温泉場入口」のバス停で、先行する箱根町港行きの“箱根登山バス”H系統が長々と停車していて、後続の我々のバスも追い抜けないのでしばらく待機。やがて前のバスは既に車内が大混雑のため、乗り切れない一部の乗客を積み残して発車していった。ああ、やはり大挙して襲来(?)した訪日客やね。彼らは我々のバスに乗れるか尋ねてきたが、どうやら小田急グループの「箱根フリーパス」を利用しているらしく、当方の運転手は「H(に乗れ)!」みたいな塩対応に徹し、ここでは誰も乗らずに空席を有したまま発車する。というか、箱根フリーパスで“伊豆箱根バス”に乗車できない旨の説明が十分でないのか、それとも彼らのリテラシーが十分でないのか、ちょっと考えさせられてしまったよ。いずれにしても、時間帯や区間などにより一概に言えないとはいえ、箱根登山バスよりも伊豆箱根バスのほうが空いている確率は高いのかも? ![]() ![]() 昼前。定刻よりも18分ほど遅れて、元箱根で降りる。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第3チェックポイント(昨日からの通し番号)は「関東総鎮守」箱根神社。先述の通り、私がここへ来たのは2023年3月20日(月)以来、2年ぶりである。第二鳥居・日吉神社・第三鳥居・第六天神社・手水舎・第四鳥居・曽我神社・第五鳥居などを回りつつ、御社殿の前でご挨拶を申し上げる。ご祭神は瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)の三柱。それにしても、毎度のことながら、「天下泰平」「萬民豊楽」の文字が私の心に突き刺さるね。 ![]() ![]() ![]() ![]() 続いて九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)を祀る九頭龍神社新宮にもご挨拶。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さらに恵比寿社・弁財天社などを回って平和の鳥居へ。ここは相変わらず(?)訪日客に大人気のスポット。私は長い行列を遠目にチラッと眺めるだけで、そのまま境内から退出した。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 芦ノ湖の湖岸沿いに歩いて、元箱根方面へと戻る。今日は湖面を渡ってくる風が強くて波もやや高かった。 ![]() ![]() ![]() ![]() バス停で次のバスを待っている間に喉が渇いたため、最寄りの自動販売機まで足を運ぼうとしたら・・・コンビニのほうが近いことに気づいた。そこでペットボトル1本を調達した後、熱海駅行きの伊豆箱根バスAT52系統に乗車。熱海箱根線AT系統の始発停留所なので、バスそのものは少なくとも30分前からロータリーに駐車していたのに・・・定刻よりも5分ほど遅れて発車した。発車時に遅延した諸事情に関しては、ここには記さないでおくけど。 大学生と思しき若い女性グループ5人組が、「元箱根港」から乗車しようとしていた。その際、「十国峠まで行くんですが、これは使えますか?」と、運転手との間で問答が始まる。彼女たちが持っていたのは「西武線発 デジタル箱根フリーパス」との由。ははぁ、高野山内の路線バスだけでなく往復の京阪電車+Osaka Metro+南海電車も乗り放題の「高野山1dayチケット【京阪版】」みたいなヤツか、と私はすぐにピンと来た。箱根周辺で乗り降り自由な“フリーきっぷ”と、西武線内の発駅から西武新宿または池袋を経て小田急線でフリーエリア始点の小田原駅までの“往復乗車券”が、セットになったものであろう。要は小田急グループの「箱根フリーパス」がベースなので、西武グループの伊豆箱根バスで利用できるはずはない。 と私は推測したものの、運転手が困惑していた。まあ気持ちは分かる。西武グループと小田急グループ(+東急グループ)は長い間、当地で熾烈な覇権争いを繰り広げ「箱根山戦争」とも形容されていたからね。ゆえに小田急グループの「箱根フリーパス」が「西武線発」という、そんな“呉越同舟”のチケットが存在するなんて、にわかに信じられないのも無理はあるまい。そこで運転手は女性たちに「箱根から十国峠へ行くのはこの路線しかないので、まずはご乗車ください。そのフリーパスが使えるか、運賃が別途必要か、については後ほどお知らせします」と告げてから、発車後に無線で営業所へ問い合わせることになる。で、結論は・・・私の予想通りであった。いずれにしても、箱根フリーパスで伊豆箱根バスに乗車できない旨の説明が十分でないのか、それとも彼女たちのリテラシーが十分でないのか、再び考えさせられたよ。しかも、この停留所での問答に伴い、バスの遅延はさらに数分を積み増す羽目に。やれやれ。 その後。私のスマートフォンがマナーモードで振動する。080で始まる見知らぬ番号からの着信で、ひとまず放置して不在着信とした。後でググってみたら、諸説ある(?)とはいえ、何らかの迷惑電話っぽい。やれやれ。 ![]() 件の「十国峠登り口」で彼女たちが下車する間に、車窓から富士山を撮影してみる。って、なんじゃこりゃあ? 先ほどJR東海道本線の車内から見たのと大体同じ。ぼんやり霞んではっきり見えず、まるで銭湯の壁にペンキで描いたような(?)光景かと。
ああ、これは・・・大陸から海を越えて飛来した“黄色い砂塵”の仕業か。 ![]() バスが熱海市内の市街地へと進むにつれて、乗客が徐々に増えてきたけれども・・・「来の宮神社前」で、爆発的(?)にどっと乗り込んできた。中にはキャリーケースを持ち運んでいる人(インバウンド?)もいたりして。でもさぁ諸君、こんなに混雑するバスじゃなくて、JR伊東線に乗るという選択肢は考えないわけ? なお余談ながら、この來宮神社は私自身も相馬在住時代の2021年3月5日(金)に訪れたね。 ![]() ![]() ![]() 昼過ぎ。定刻より9分ほど遅れて終点の熱海駅に到着。もしも定刻通りなら、到着の8分後に発車するバスに乗り継ぐ予定であったが・・・上述の遅延により、それを約1分差(?)で逃してしまった。ゆえにやむを得ず、その1本(すなわち、20分)後に発車する七尾原循環行きの東海バスA42系統に乗る。 ![]() ![]() 定刻より3分(当初の計画より22分)遅れて、伊豆山神社前で下車する。 ![]() ![]() ![]() ![]() 第4チェックポイントは「関八州総鎮護」伊豆山神社。私がここへ来たのは、箱根神社と同じく2023年3月20日(月)以来、2年ぶり。鳥居を二つくぐって石段を登っていくと、その途中に末社の役小角(えんのおづぬ)社(足立権現社)が鎮座している。ご祭神の役小角は修験道の祖で、足の病に悩む人や足腰の弱い人がここで祈願したら強足となるという。実際(?)、私もこの後、石段を登る足が軽くなった(気もする)よ。って、米沢在住時代(旧・南の島へ赴任する直前)の2015年10月16日(金)の段でも、同じようなことを書いたっぽいね。 ![]() ![]() ![]() ![]() さらに石段を登り、末社の結(むすぶ)明神社[里宮]にもご挨拶を申し上げつつ、寒緋桜と思しき濃いピンクの花を眺める。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 手水舎・摂社の雷電(らいでん)社・光り石などを回ってから、本殿に参拝する。ご祭神は火牟須比命(ほむすびのみこと)、天之忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)、栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)、邇邇芸命(ににぎのみこと)の四柱。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 続いて、咲き始めた枝垂れ桜、源頼朝と北条政子の腰掛石、同じく咲き始めたソメイヨシノと思しき桜なども見て回る。 ![]() ![]() 標高約170mの高台から遠望する相模湾。沖には初島が浮かぶ。うーむ・・・私が3年間通った鎌倉市内の高校も例の踏切前の坂道を上った標高約30m(+校舎の高さ)にあって、陸地を挟んだ先にはキラキラと輝く相模湾が広がり、手前には三浦半島や江の島、遥か沖には伊豆大島、水平線の彼方には伊豆半島や富士山の稜線も見えたっけ。相模湾を俯瞰する眺めがなんとなく似ているせいか、ここから見える景観には個人的につい好感を覚えてしまうらしい。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 熱海駅で往路のバスを1本逃したおかげで、復路のバスも1本(すなわち、43分)後まで待つ羽目になった。仕方なく(?)時間を潰すべく、本殿の裏手にある末社の白山神社遥拝所や伊豆山郷土資料館も訪れる。 また、2021年7月3日(土)に発生した土石流災害の被災現場もそう遠くないので足を運んでみたが・・・撮影禁止の立て札に遭遇。なるほど、住民感情への配慮が求められる、というわけか。 ![]() ![]() こうして、熱海駅行きの東海バスA48系統に乗る。途中で渋滞に巻き込まれたらしく、定刻よりも12分ほど遅れて到着&発車した。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 終点の熱海駅で降りたとき、やや巻き返して(?)定刻より7分(当初の計画より54分)遅れていた。ともあれ、次は当駅始発静岡行きの東海道本線に乗車。ここからはJR東海の管轄エリアである。 やがて三島で下車する。南口から改札外へ出ると、駅前には大勢の訪日客がたむろしていた。おおっ、ついに三島へもインバウンドの荒波が押し寄せるようになったか・・・と思ったら、どうやら彼らは「河口湖駅行きの高速バス」を待っているっぽい。なんだぁ、そっちかよ。単にゴールデンルート上の通過地点なのね。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 駅から南方へ歩いていき、白滝公園を経て、桜川沿いに進む。水辺で遊ぶ子どもたちの姿が実に印象的。そうそう、三島は(源兵衛川に代表されるように)富士山の伏流水を源とする清流が豊富な「水の都」であったね。言霊的に、三島(みしま)の“み”は水(みず)の“み”を表すのか・・・それを言うなら、私が住む水戸(みと)の“み”も文字通り水(みず)の“み”を意味するとか? まあ今年は巳(み)年であるから、こうした“み”つながりで水に親しむ機会は多いのかもしれない(?)。 ![]() 画像初出:2011年8月14日(日)の段 急に思い出したけど、“み”は「水と生きる」をコーポレートメッセージとするサントリー美術館のシンボルマークであった。もっとも、ひらがなの「み」は漢字の「美」を崩して書く過程で生まれた文字らしい・・・って、ちょっと脱線してしまったね。話題を元に戻そう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 第5チェックポイントの「伊豆国一の宮」三嶋大社に到達。私がここへ来たのは相馬在住時代の2021年3月4日(木)以来、4年ぶりか。何にせよ、大鳥居・神池・厳島神社・総門・神門・舞殿・若宮神社などを回る。境内には各種の桜が咲き始めていて、地元民と思しき参拝客(というか、花見客?)で賑わっていた。 ![]() ![]() ![]() そして本殿の前で参拝する。ご祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)と積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)の二柱。ああ、そう言えば・・・箱根権現(箱根大神)も伊豆大権現(伊豆山神)もこの三嶋大明神も、『鎌倉殿の13人』に登場したっけ。いずれも源氏ゆかりの聖地なのであった。 ![]() ![]() ![]() ![]() 社殿を囲むように生い茂る社叢(というか、鎮守の森)。宗像大社や太宰府天満宮を髣髴とさせる南国的な(?)大樹の深い緑が、いつもながら心地よく感じられる。 ![]() 夕方。境内から退出し、三島駅まで戻ってきた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ここまでは計画した行程よりもかなり遅延していたため、チェックポイントの攻略を優先し、まだ昼食をとっていなかった。で、今日のミッションはどうにかコンプリートしたので、三島駅構内(改札外)のそば・うどんの店に入って、「冷しそばとソースカツ丼のセット」と「トッピングのみしまコロッケ」を注文し、遅めの昼食として頂戴する。特筆すべき(?)は後者かな。水戸の自宅近くのスーパーで売っている惣菜のコロッケはジャガイモのごろっとした小さな塊が多いのに対し、この店のコロッケはクリーミーでほんのり甘いジャガイモが使用されていて、大変“おいしゅうございました”。癖になりそう(?)な一品かと。というか、店によってレシピはいろいろ多様らしいけど、三島市観光Webによると、ジャガイモは箱根西麓の三島馬鈴薯(メークイン)を100%使用したものが「みしまコロッケ」であるという。ふーん、そういう定義なのね。 この間。私のスマートフォンがマナーモードで振動する。0800で始まる見知らぬ番号からの着信で、ひとまず放置して不在着信とした。後でググってみたら、諸説ある(?)とはいえ、何らかの迷惑電話っぽい。やれやれ。 ![]() ![]() それから改札内へ進み、浜松始発熱海行きの東海道本線に乗る。 ![]() ![]() 終点の熱海で当駅始発古河行きの東海道本線に乗り継ぐ。 その後。私のスマートフォンがマナーモードで振動する。過去に連絡先に登録しておいた番号らしく“UQWimax迷惑”と表示されたが、ひとまず放置して不在着信とした。 ![]() ![]() 夜。今度は品川で当駅始発勝田行きの常磐線に乗り換える。 そして水戸で降りて、そのまま自宅へと直帰した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.04.19 06:38:07
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