NOと言える三多摩～言泉「やまと」後悔日誌

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  ［BON VOYAGE+19］　後日談／太宰府でも雷神に遭遇。（前編）

  ［BON VOYAGE+11］でも予告したように、九州大学箱崎キャンパスで開催される日本語教育学会秋季大会に参加する（ということよりも、むしろ太宰府と宗像に参拝する）ため、今日は福岡に来ている。とはいえ、ホテルの通信環境が十分ではなかったので、三多摩の自宅に帰ってからの記事更新ではあるが、まずは今日のルートをまとめてみよう。国立05:12→（JR中央線）→新宿05:50／05:57→（JR山手線）→品川06:15／06:18→（京急本線・空港線）→羽田空港06:32／07:30→（ANA241）→福岡空港09:15／09:53→（福岡市営地下鉄空港線）→天神10:04／西鉄福岡10:16→（西鉄天神大牟田線）→西鉄二日市10:32／10:37→（西鉄太宰府線）→太宰府10:44太宰府天満宮（参拝）太宰府11:55→（西鉄太宰府線）→西鉄二日市12:00／12:08→（西鉄天神大牟田線）→西鉄福岡12:21／天神12:32→（福岡市営地下鉄空港線・箱崎線）→箱崎九大前12:42九州大学箱崎キャンパス（日本語教育学会秋季大会・第1日）箱崎九大前17:32→（福岡市営地下鉄箱崎線）→中洲川端17:41福岡アジア美術館（観覧）博多一風堂　天神店（夕食）天神19:02→（福岡市営地下鉄空港線）→博多19:08ホテル（宿泊）早朝という時間帯にもかかわらず、山手線はヤケに混雑していた。新宿駅のホームには若干酒臭い空気が漂っていたので、オールナイトで飲んでいた人々も電車を待っていたのであろう。驚いたのは、京急線品川駅の多言語対応。乗り換えの時間が短かったので撮影できなかったが、到着する列車の種別・行き先・発車時刻を案内する電光表示板が、日本語や英語のみならず、中国語や韓国語でも表示されていたのである！「羽田机場」（このブログは簡体字に対応していないはずなので、日本式の書体で表記）といった行き先や、全く読めないハングルを見た瞬間・・・「ここは一体どこなんだ？」という気分になってしまった。羽田空港に到着すると、手荷物を預けるカウンターには長い行列ができていた。この光景を見て、「今日が3連休の初日」であることにようやく気がついた。待つこと数分。手荷物カウンターにたどり着いて、印刷しておいた「eチケットお客様控」を提示したのであるが・・・なぜかエラーで読み取れなかった。紙を改めてよ～く見ると、予約内容を変更した場合は、再度印刷してください（この「eチケットお客様控」は無効になります）。と書いてあった。ああ、思い出した。そういえば、1か月ほど前に「ANA運賃値下げのお知らせ」というメールが届き、特割7が22,000円から16,300円へと値下げされて、オンラインで差額調整の手続きをしたのである。ひょっとして、そのせいで再度の印刷が必要になったのであろうか？ともあれ、Edy機能つきのANAカードを提示して、その場をどうにか切り抜けた次第である。保安検査場を通り抜けてから、売店で北島メンチカツサンドと万かつサンドを買い、空腹を満たす。そして64番搭乗口を経て、いよいよ機内へ。私の座席は、前方左翼窓側13Aであった。 海寄りのC滑走路を南から北に向かって離陸し、機首を東京方面→千葉方面→神奈川方面のように右方向に傾けながら時計回りに上昇。横浜・川崎の上空まで来たときに下層雲の上に出てしまい、地上が見えなくなったので、そこから先は記憶が途切れている・・・。次に目を覚ましたときには、雲はかなり少なくなっていて、はるか彼方には伊勢湾が見えた。どうやら名古屋の北を飛んでいるらしい。しばらくして、整然とした美しい都市が見えてきた。碁盤の目のように直交する町並みと、逆Y字形に流れていく川・・・ああ、京都である。高野川と賀茂川が合流して鴨川となる地点が下鴨神社で、賀茂川の少し上流が上賀茂神社。鴨川はやがて桂川に注ぎ込み、さらに宇治川・木津川と合流して淀川となる地点には男山（石清水八幡宮）が見える。・・・という感じで、天空にいらっしゃる賀茂別雷大神（上賀茂神社の御祭神）は、今の私と同じような視点から、京都を見守っているのであろうか。続いて、大阪湾が見えてきた。伊丹・関西・神戸の3空港が、同時に目に入る。これだけ近いところに空港が3つもあるのは、誰がどう考えても無駄であろう・・・。上空から淡路島の全景をまじまじと見たのは、今回が初めてかもしれない。ここには「諭鶴羽」という名の山があるらしいが、山の名前の由来はともかくとしても、言われてみれば、この島全体が「鶴の翼」のような形に見えなくもない。いろいろ書いているとキリがないので、上空の話はこの辺でやめておく。福岡空港に到着し、預けた手荷物を受け取ってから、地下鉄へ。 今日は何度も地下鉄を利用するつもりでいたので、「1日乗車券」を購入。月～木は600円であるが、（金は「ノーマイカーデー1日乗車券」、）土・日・祝日は「エコちかきっぷ」という名称で500円。福岡空港から博多・天神まで片道250円であるから、1往復するだけでも元が取れてしまう。実にありがたい。天神で下車し、大きな荷物をコインロッカーに預ける。 それから西鉄電車に乗り換えて、一路太宰府へと向かった。 天満宮の楼門が、いつになく派手である。　→拡大して見る楼門前の看板には、次のような説明が記してあった。「登龍門伝説」飛龍天神ねぶた当宮に伝わります登龍門伝説と永年の交流があります青森県の伝統芸能の「ねぶた」を組み合わせ、「飛龍天神ねぶた」として「特別受験合格祈願大祭」の期間中（十月一日より三十一日迄）展示するものです。天神さまにあやかり、試験や難関突破、開運、出世の門として、この門を通り御本殿へ御参拝ください。なるほど・・・「登龍門」と「ねぶた」のコラボレーションなのである。鯉が泳いでいるように見えるのは、そういう意味であった。 楼門をくぐると、いつもながらの本殿があった。ところが・・・境内を見渡すと、いつもとは違うモノも置かれていた。まっ、またしても、雷神？？？後編に続く。

  2009.10.10

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  ［BON VOYAGE+18］　後日談／マレーシアのジャスミン、本州上陸。

  台風18号（メーロー＝マレーシア語で「ジャスミン」）は、今朝05時過ぎに知多半島付近に上陸した後、本州を縦断していった。当初の予想ではいったん日本海に抜けると思っていたが、実際には次第に東寄りのコースを進み、2004年の23号（トカゲ）と同様に中山道経由となった。うーむ、地震がちょっと気がかり？？？ともあれ、この台風の接近・上陸に伴い、私の職場でも対応がクルクル変わった。今日の記事では、そうした職場での動静を記述してみよう。今年の8月31日（月）に台風11号（クロヴァン＝カンボジアの木の名前）が接近した際には、「夕方以降は帰宅できなくなる可能性があるため、教職員も15時45分をめどに退勤せよ」という所長命令が下された。が・・・台風は関東を直撃することなく房総半島をかすめる程度で通り過ぎ、進行方向に向かって左の半円に位置していたこともあって、強風はそんなにひどくなかった。台風本体が最接近した時間帯よりも、むしろ我々が職場から撤収する時間帯のほうが大雨のピークとなり、かえって散々な目にあってしまったぐらいである。気象予報士の端くれでもある私は、ある程度は上のような状況を予想していた。けれども、その日の私は疲れていたので、「早く帰宅できる」という絶好の機会に乗じて、あえて異を唱えなかったのである・・・。で、今回の台風に話を戻す。この台風18号は本州上陸の可能性が高く、しかも、より危険な右の半円に位置することが予想された。朝、自転車で通学する学生にとっても、電車で通勤する教職員にとっても、安全かつ時間通りに移動できる保証がないのであるから、こういうリスクの高い場合こそ、前もって休講を決断すべきであった。にもかかわらず・・・昨日の時点では特に所長命令は出ず、今朝まで「様子を見る」ことになった。臨時休講などの場合、常勤講師には電話連絡網を通じて伝達されることになっていた。そのため、今朝はしばらく自宅で待機していた。しかし・・・07時半の時点で何の連絡もなく、これ以上待っていると遅刻しかねないことから、仕方なく風雨の中を出勤することにした次第である。自宅を出て5分後。バス停でバスを待っているときに、私の携帯電話が振動した。見ると、連絡網で私の一つ前に位置する同僚からのメールであった。××先生から連絡来ましたのでお伝えします・学生は1限休講 2限以降は追って判断・講師は1限休講を了解したうえで出勤のこと←意味分からないが普通に出てこいってことかな・非常勤の先生は来る人と来ない人と二通りあるとのこと以上ですこの雨で、外に出ろってか確かに、曖昧な表現である。発話意図が今一つ読み取れない。とはいえ、少なくとも「今日は出勤しなくてもよい」というメッセージではなさそうなので、そのままバスを待って職場へと向かった。私は電話連絡網の最後であったため、駅に着いた段階で、連絡網の最初の発信者に「連絡があった旨」を電話で報告した。JR中央線は（一説には通常の70％程度という）間引きモードであったものの、近隣沿線の小中高がすでに休校になっているらしく、思っていたほど混雑していなかった。その後、東村山駅で西武国分寺線から西武新宿線へと乗り換える際に、こんなアナウンスが聞こえてきた。「お客様にJR線の運転状況についてお知らせします。現在、山手線と中央線は、運転を見合わせているとのことです。」2005年12月に羽越線で特急「いなほ」が脱線事故を起こして以来、JR東日本にとって「強風」は忘れ難いトラウマなのであろう。出発があと10分遅かったら、私も足止めを食らっていたに違いない。08時40分ごろ、普段より30分程度遅れて、どうにかこうにか職場に到着。しかし・・・職場を見渡してみると、「いつも以上」に人が少なかった。電車が止まったせいなのか、あるいは曖昧な連絡網を都合よく解釈したのか・・・。08時台になると、雨はほとんど上がり、ときどき日差しも見えるようになってきた。とはいえ、風は依然として強いままであった。ゆえに、09時過ぎには、1限だけでなく午前中の2～3限の休講が決まった。JR各線で足止めを食らった教職員も、迂回するなどの方法によって、次第に集まってきた。やがて、10時半ごろになって、午後の4～5限の休講も決まった。私自身には何の権限もなく、専門家としての助言すら求められなかったけれども、強風がやみそうもないためであった。ほら見ろ、言わんこっちゃない！最初から1日休講にしておけばよかったのに。私は内心苦笑しつつも、よっしゃ～、これで自分の業務に集中できるぞ！と、山積した仕事を消化するチャンスの到来に感謝しながら、翌日以降の教案作成などに専念することができた。皮肉なことに、12時台になってから、風もだいぶ収まってきた。結果的には、午後の授業を休講にした10時過ぎの決定も「判断ミス」といえる。が、自分の業務に没頭していた私としては、もはや気にも留めなかった。何にせよ、今日1日で、かなり仕事がはかどったからである。うーむ。こうして記述してみると・・・私の職場は、組織として、相当にヤバいのでは？という気もしてきた。危機管理の観点から言えば、休講をめぐる意思決定および情報伝達の方法には、さまざまな問題が潜んでいると思われる。よく検討して、提言すべきことは提言していきたい。

  2009.10.08

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  ［BON VOYAGE+17］　後日談／金沢の「ジュピター」はソツがない。

  例のiPod nanoは、通勤の際にも持ち歩くなど、今ではすっかり重宝している。で、通勤時に「耳栓」をすることに慣れてしまうと・・・今更ながら、周囲には実に多くの人工的な「ノイズ」が漂っていることに気づかされる。街の中　＝　小中高生のくだらない会話、など駅の構内　＝　次の電車や乗り換えの案内アナウンス、発車メロディ、など電車やバスの車内　＝　ドア開閉の際のチャイム、次の駅・停留所を知らせるアナウンス、など小中高生の会話は別としても、これらはすべて、存在しなくても特段の支障はない。ある意味では「日本的な過剰サービス」の一例とも言えそうである。さて、それでは、本題に入る。今回の記事は、またしても、モーツァルト「ジュピター」ネタである。直接的には［BON VOYAGE+3］の続きとなる。このブログを復活させる契機となった、ミューザ川崎シンフォニーホールでのコンサートについては［BON VOYAGE+1］および［BON VOYAGE+2］で紹介したが、そのときのアンコール曲は、歌劇『フィガロの結婚』序曲　K.492であった。この曲もiPod nanoに取り込みたいと思って検索していたところ、なんと交響曲第39番＋第40番＋第41番「ジュピター」とのカップリング盤の存在を発見した。それは・・・2007年02月～03月録音　＠金沢井上道義指揮／オーケストラ・アンサンブル金沢2007年06月20日発売　エイベックス　AVCL-25155である。一昨日10月4日（日）の10時台に即決即断でAmazonのサイトで購入したら、昨日5日（月）18時以降には近所のコンビニで受け取ることができた。実に早い流通システムである。このCD（2枚組）を早速iPodに取り込み、いろいろと比較しながら聴いてみた。以下は「ジュピター」のみについての感想である。非常に軽快な印象で、スピードはかなり速い。ブルーノ・ヴァイル指揮／ターフェルムジークの演奏と同じくらいの疾走感がある。しかし、この「トロントの霹靂」に比べると・・・何か物足りない。特に第1楽章。そう。ミューザ川崎で私をしびれさせたような、あの「天空の雷神」のようなパワフルさがほとんど感じられないのである。とはいえ、トロント版と金沢版では、実際に何が異なるのであろうか。何度も何度も聴いているうちに、その違いが明らかになってきたような気がする。その違いとは・・・打楽器（ティンパニ）である。トロント版ではティンパニが妙に目立っているのに対して、金沢版ではオーケストラ全体のバランスがとても良い。要するに、ソツがないのである。全体的な印象としては、決して悪くはないけれども、抜群に良いというわけでもない。「ソツがない」という形容は・・・「個性的でない」という表現と、同義であろうか？まあ、それだけ私は「川崎の降臨」や「トロントの霹靂」にすっかり毒されてしまった、ということなのかもしれないが・・・。なお、当初の目的であった「フィガロ」そのものは、完全に満足できる内容であった。これがライブ録音でなければ、さらに良かったかも？

  2009.10.06

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  ［BON VOYAGE+16］　後日談／六日町・越後湯沢・横川～軽井沢へ。（後編）

  前の記事からの続きで、ここからは上信越への小旅行で訪れた場所を詳しく述べてみよう。最初の第1チェックポイントは、六日町。ここは新潟県南魚沼市である。長尾喜平次（のちの上杉景勝）や樋口与六（のちの直江兼続）が幼少期を過ごした坂戸城跡などが、近くにある。とはいえ、私の狙いは、残念ながら坂戸山の城跡ではない。「越後上越　天地人博」や米沢　愛と義のまち「天地人博2009」と並ぶ、第3の「天地人博」を見ることであった。それが、「愛・天地人博南魚沼」。会場は、六日町駅から徒歩1分ほどの場所にある。首都圏からのアクセスの近さを考えると、3会場の中では最も「地の利」がいい。言ってみれば、天の時・・・新潟県上越市の「越後上越　天地人博」地の利・・・新潟県南魚沼市の「愛・天地人博南魚沼」人の和・・・山形県米沢市の米沢　愛と義のまち「天地人博2009」といった位置づけになるかもしれない。うーむ、どことなく似ている。この建物の屋根の傾斜は、坂戸山を模したものか？それはともかく、この会場の入場券を買ったら、意外な「来場記念品」がついてきた。南魚沼産コシヒカリ1カップ（150g）である。大河ドラマの放映を好機として、地元特産物の売り込みも図ろうということであろうか。この後、会場内を見学。出演者のプロフィールを紹介するパネル類や、出演者が着用した衣服などが展示されているのは、3会場に共通しているようである。ドラマのロケがこの近くで行われているせいか、ほかの2会場と比較すると「メイキング映像」が充実しているような印象を受けた。ただ、その分、歴史を紹介する要素が乏しい気もした。主役を演じる妻夫木聡氏（をローラーで薄く延ばしたような2次元の写真）と一緒に記念撮影できるコーナーもある。ほかの会場では歴史的な衣装に着替えて撮影できたところもあったが、この会場にはそれはないらしい。続く第2チェックポイントは、越後湯沢。ここは新潟県南魚沼郡湯沢町である。温泉街の雰囲気を楽しみたい・・・と思いながらも、今回はちょっと違うところを訪れた。それは、日本酒をテーマとしたアミューズメント施設「ぽんしゅ館」。越後湯沢駅の構内にある。サラリーマン姿の酔っ払い（人形）が、だららんと寝転んでいたり、いかにも気分悪そうに「反省」のポーズをしていたり！入浴施設「酒風呂・湯の沢」は、越後湯沢温泉の源泉に日本酒を加えているという贅沢なお風呂。入浴料は大人800円（インターネットのプリントアウトがあれば700円）。私も試しに入るつもりでいた。が、日ごろのストレスのせいか、この日は朝から断続的に胃がキリキリと痛み、時折トイレに駆け込んだりもしていたので、今回は入浴するのを諦めた。越後の地酒96銘柄の利き酒が楽しめるという「利き酒・越乃室」もある。利き酒料は500円（インターネットのプリントアウトがあれば450円）。こちらも今回は体調不良につき、入り口から中を少し覗き込むだけで、通り過ぎることにした。体調のいいときに再訪することを心に誓いつつ、足早に次の目的地へと向かった。最後の第3チェックポイントは、横川。ここは群馬県安中市である。横川といえば・・・言うまでもなく、駅弁「峠の釜めし」が有名。それを食べ（て、かつ買い物をす）るのが、ここへ来た目的であった。ちょっと驚いたのは、容器の益子焼が温かかったこと！デパートの駅弁大会などで買うと、冷えたものしか食べられない場合が多い。それゆえに、発熱剤を使った特殊なものを除けば、温かい弁当が食べられるとは予期していなかったのである。やはり、駅弁は、旅先で食べるのが一番であろう。釜めしを味わった後、三多摩の自宅へと帰還することになるが、可能な限り「一筆書き」のルートで移動したいと思っていた。そこで、この横川からは、信越線で高崎まで戻るのではなく、一度バスで軽井沢に出て、そこから長野新幹線に乗ることにした。予想していた通り、軽井沢では浅間山が見られなかった。横川では曇っていたが、途中の碓氷峠では霧が出て、軽井沢では弱い雨もぱらついていた。表示によると気温は16℃で、微風もあり、体感温度としてはかなり肌寒く感じられた。で、当初、軽井沢からは、新幹線で高崎か大宮まで行こうと思っていた。しかし、体調不良であることも考慮して、乗り換え回数ができるだけ少ないルートで帰りたかったので、新幹線自由席特急券は「軽井沢→東京」を選択した次第である。ところで、軽井沢駅の構内には、こんなレリーフが飾られていた。上は、1998年の長野オリンピック冬季競技大会で、カーリング競技が軽井沢で開催されたことを示すもの。下は、1964年の東京オリンピック競技大会で、総合馬術競技が軽井沢で開催されたことを示すものである。本来なら、最後の2枚をこの記事で紹介する気はなかった。が、6日後の世界を知っている意地悪な私は、あえて掲載することにしたのである・・・。

  2009.09.27

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  ［BON VOYAGE+15］　後日談／ツーデーパスで上信越へ。（前編）

  このところ、マジで忙しい。［BON VOYAGE+12］でも述べたが、とにかく勤務時間内に自分の業務が終わらないのである。朝は1時間くらい早く出勤し、夕方も1～2時間遅く退勤しているにもかかわらず、仕事を自宅に持ち帰ることが避けられない。とはいえ、疲労も蓄積しているので、自宅で作業ができるとは限らないけれども・・・。自分の経験や処理能力（必要最小限の仕事だけをやる、という割り切りのよさ？）が不足しているのは確かであるが、業務分担自体にも問題があるような気もする。いずれにしても、そういう状況のせいで、ブログ更新が遅れている。本日9月27日（日）の記事も、当日の出来事を回想しながら、この日の6日後に執筆したものである。以下の文章では時系列が混乱してしまう部分があるかもしれないが、ご容赦願いたい。では、本題に入る。JRの「ツーデーパス」は、首都圏から伊東・下諏訪・上田・大前・六日町・日光・西若松・郡山・いわきまでのフリーエリアで2日間、普通列車が乗り放題のきっぷである。「青春18きっぷ」などとは異なり、別に特急券などを買えば新幹線などに乗車できるのも魅力的で、それで5,000円というのは「本当にお買い得」と言わざるを得ない。このきっぷのフリーエリア内で、行きたいと思っていたところがいくつかあった。現に、時刻表をチェックして、ルートもほぼ確定していたのである。本来ならシルバーウイークの間に行くつもりであったが、以前の記事でも触れたように、とてもそんな余裕はなかったので、いつかそのうち行こうと思い続けていた。しかしながら、「ツーデーパス」の発売期間は、9月26日（土）まで。つまり、この土日が、まさに最後のチャンスなのであった。一昨日の25日（金）の時点で、うーむ、どうしようかなぁ？どうせ仕事を自宅に持ち帰るし・・・と迷っていたが、最終的に次のような決断を下した。行くにせよ行かぬにせよ、とりあえず購入しておこう。行けなかったら、掛け捨てるまで。そのときはそのときである。ということで、金曜の仕事の帰りに、国分寺駅のみどりの窓口で購入した次第である。ちなみに、私がその窓口で、「明日からのツーデーパス、大人1枚」と告げたところ、窓口のお嬢さんが、まあ・・・そのきっぷ、よくご存じでしたね！といわんばかりに、軽く驚喜した反応を見せていらしたのが印象的であった。このきっぷは、よほど売れていなかったのであろうか？昨日26日（土）は、仕事やらブログ更新（前回の記事）やらで、自宅に引きこもっていた。そして本日27日（日）。仕事はまだ残っているものの、ようやく出発する気になった。「ツーデーパス」ならぬ「ワンデーパス」になってしまったが、まずは行程を紹介しよう。国立04:37→（中央線）→立川04:40／04:47→（青梅線）→拝島04:58／05:01→（八高線）→高麗川05:25／05:29→（八高線）→高崎06:45／07:10→（上越線）→水上08:13／08:21→（上越線）→六日町09:17／10:27→（上越線）→越後湯沢10:45／11:10→（Maxたにがわ408）→高崎11:40／12:20→（信越線）→横川12:52／13:50→（JRバス関東）→軽井沢14:24／14:44→（あさま574）→東京15:52／16:02→（中央線）→国立16:48 今回の小旅行の主な目的は、3つある。以下、順に紹介してみたい・・・と思ったが、久々に文字数エラー（半角10,000文字以内）の表示が出てしまったので、続きは次の記事で。

  2009.09.27

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  ［BON VOYAGE+14］　後日談／土曜ドラマ『再生の町』VS八ツ場ダムの行方。

  結局、シルバーウイークの間は、自宅に持ち帰った仕事がほとんど進まなかった。その主な原因は、例のiPodで遊んでしまったことである。手持ちのCDを追加して計106アルバム1458曲とし、さらにはアルバムの画像をほぼすべて検索してアートワークに取り込む作業に熱中した。この結果として、iPodの容量は10.5GBを使用し、空きは4.5GBとなった。それにしても・・・そのアートワークの中で、個人的に傑作と感じたのは、やはりこれであった。［BON VOYAGE+3］で紹介した、ブルーノ・ヴァイル＆ターフェルムジークのモーツァルト交響曲第40番＆第41番「ジュピター」である。なにやら「風神雷神図」に見えなくもないが・・・「雷」および「カナダ・オンタリオ」というキーワード連想から、私はまた別のものを思い出してしまった。※画像は2007年3月15日にナイアガラ・フォールズで撮影したものを再掲。ナイアガラ・フォールズ名前の由来は？ナイアガラ周辺に住んでいたアブオリジナル・ピープル（先住民）が畏敬の念をこめて「ニアガル」（雷鳴の轟く水）と呼んでいましたのが現在のナイアガラになりました。ナイアガラ観光局公式日本語ホームページ私の「雷」好き（？）は、この頃から既に始まっていたようである。さて、それでは本題に入りたい。このところ何かと忙しくて精神的な余裕が乏しいせいもあろうが、テレビ番組の質が低く感じられて、見るに値しないと思うことが少なからずある。しかし、稀ではあるけれども、面白いと感じられるものもある。連休中の9月23日（水）にNHKで放送されたドラマスペシャル『白洲次郎』もその一つであった。で、今回の記事で紹介したいのは、5週連続で放送され今日完結する土曜ドラマ『再生の町』である。内容自体についてはNHKのホームページをご参照いただくとしても、かつて地方公務員として某市役所に勤務していた私としては大変興味深く、他人事とは思えずに見ていた。まあ、ツッコミを入れるとしたら、市長も2世なら市職員も2世という、世襲的な職業として人物を設定してしまった点が悔やまれるかもしれない。ドラマ的には深みが増すのであろうが・・・。余談ではあるが、なみはや市議会議長の権藤武雄を演じた近藤正臣氏が、私には『スター･ウォーズ』の元老院最高議長パルパティーン（後に銀河帝国皇帝となるシスの暗黒卿ダース・シディアス）にダブって見えてしまった。一体いつダークサイドのパワーを発揮するのか・・・と、私はハラハラしていたけれども、どうやらそれは杞憂であったらしい。このドラマでも描かれていたが、行政（すなわち政治家と官僚）が一度決定し（かつ着手にまでこぎつけ）てしまった方針を180度転換するのは、いろいろなしがらみ（既得権益など）もあって、非常に難しい。確かに難しい・・・けれども、それは長年の政治的慣習によって刷り込まれた「思い込み」であって、人々がその気にさえなれば（の話であるが）転換はいくらでもできるはずである。先日の衆議院議員選挙の結果は、そうした「思い込み」を打破したい、という欲求の表れであったと考えられる。つまり、既得権益を死守するばかりで全く方針転換できない行政に対して、民意は「NO」を突きつけたのであろう。実は、単に人（議員や政党）を変えるだけで済むような次元の問題ではなく、もはや行政の「文化」を根本から改めなければどうにもならない・・・と、有権者は判断したのではなかろうか。そうでなければ、あれほどの大差はつかなかったに違いない。こんな状況下でクローズアップされているのが、八ツ場ダムの建設中止をめぐる国土交通相と地元の対立である。この様子をマスメディアが盛んに取り上げるのは、おそらく小泉劇場の構図（郵政民営化推進派と守旧派の争い）に似ているからであろう。まあ、刺激的な事件に群がり集まるマスメディアの姿勢はさておき、いずれにせよこれは試金石になる。反発している地元の「しがらみ」をどう断ち切るか、そして一度決定した行政の方針をどう転換させるか、という点において、である。ここで留意したいのは、守旧派になりつつある「地元」にはいくつかの異なる立場が混在していることである。まず一つは、自治体（群馬県をはじめとする1都5県＋長野原町）および国土交通省OBの天下り先（八ツ場ダム関連の公益法人や、建設工事を落札した土建会社・コンサルタント会社など）である。これらはまさに「行政」であり、既定の方針を転換しようとする動きに対して拒否反応を示すのは自然の成り行きとも言える。とはいえ、政権交代をきっかけとして、彼らには新たな行政文化を受容してもらう以外に道はない。もう一つは、当該地域で暮らしてきた「住民たち」である。先祖伝来（かどうかは定かでないが）の土地や家屋などを手放す交渉に応じてきたり、あるいは職を失ったりする可能性のある人々である。両者は渾然一体としている部分もあろうが、「行政」と「住民たち」を区別し、前者を切り離して後者へは誠意ある対応を考えるべき・・・というのが、私個人の意見である。命がけで何かをしてきた人は、その行為を否定されることが絶対に許せない。激しく反発してしまうはずである。日本に限らず各国で退役軍人や遺族らが政治的発言力を有するのも、そうした人間の本性に基づいている。しかし、そういう命がけの行為を全面的に肯定してしまうと、より大きな不都合に見舞われる危険性も、現実世界にはありうる。そんなときに、彼らをどうやって説得するか。まず、過去（当時）の価値観では間違っていなかった・・・と、彼らの行為を認めることであろう。その上で、時代や環境が変化したことを説明し、現在および未来の価値観では必ずしも正しくないことを受け入れてもらうしかあるまい。さらに必要があれば、何らかの損失に対して補償を行うことも忘れてはならない。で、八ツ場ダムの地域住民に対しては、１）かつてはダム建設が必要であったことを認めること。２）なぜ建設を中止するのか、という時代的・環境的な変化をきちんと説明すること。３）住民の生活が成り立つように、地域振興のための具体的な計画を策定すること。建設途中の橋が観光資源になりうることを考えれば、短期的には大型バスが通行できるような道路や駐車場などを整備するとか、長期的には（ハコモノに依存するのではなく）観光を中心とした町の産業を総合的に活性化できる人材の発掘・養成を支援していくとか。・・・といった対応が考えられる。そもそもの問題として、誰かを命がけの状態に追い込んではならない（その前にガス抜きをする）ことが、社会的技術（＝政治）として不可欠なのかもしれない。何はともあれ、国土交通相の健闘を祈るばかりである。

  2009.09.26

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  ［BON VOYAGE+13］　後日談／銀週中日はホリデー・パスで鹿島＆香取へ。

  昨日から今日にかけては、断続的に自宅の音楽CDをiPod nanoへ移す作業に没頭した。時間が多少かかるとはいえ、作業自体は非常に楽である。結局、「Classical」や「Soundtrack」のジャンルを中心としたアルバム70枚969曲を取り込み、容量としては約半分の7.4GBを使用。自宅にはCDがまだまだあるものの、これだけ入れば十分過ぎるくらいであろう。それにしても、取り込むときに同期するオンラインのCDデータベースの情報は、必ずしも正しくないらしい。以下にその一例を挙げてみよう。（誤）Between Earth And Aky（正）Between Earth And Sky（誤）天使の弟子（正）天使の梯子「A」と「S」はキーボード上で隣合わせているので、前者は明らかにタイプミス。後者は、「木へん」があるのとないのとで意味が全く異なってしまうところに、苦笑を誘うツボがある。ちなみに「天使の梯子（はしご）」というのは、雲の切れ間から差し込む光が天から地上に伸びて、あたかも天使が上り下りする梯子のように見える気象現象のことである。さて、今日は、この5連休の初日に果たせなかった企画を実行することにした。前回の記事でも示唆したように、早朝からの遠出である。国立05:02→（中央線）→東京06:01／06:12→（総武線快速エアポート成田）→成田07:25／07:28→（成田線）→佐原08:04／08:14→（鹿島線）→鹿島神宮08:37／10:12→（鹿島線）→佐原10:33・・・香取12:50→（成田線・総武本線）→千葉14:14／14:24→（総武線快速）→東京15:02／15:05→（中央線中央特快）→立川15:45というわけで、今回の主な目的は、3年ぶりとなる鹿島神宮と香取神宮への参拝であった。なお、三多摩から成田までの区間は、JRの「ホリデー・パス」を利用している。ところで、何ゆえに鹿島＆香取なのか・・・といえば。話は例のジュピター降臨事件（？）に遡る。あの事件以来、「雷」というキーワードに反応しやすくなってしまった私は、「上賀茂神社の賀茂別雷大神（かもわけいかづちのおおかみ）のほかにも、雷に関連する神様がいたよなぁ～」と脳内検索エンジンを起動させていたら・・・1件ヒットした。それが、武甕槌命（たけみかづちのみこと）であった。葦原中国を平定し、神武東征に際しては自らの分身である霊剣を高倉下に落としたことでも知られるけれども、要するに鹿島の御祭神なのである。なにやらお招きくださっているような気がしたので、近いうちに伺おうと思っていた。話はやや横道にそれるが、実は、私自身が生まれたのは川崎市幸区鹿島田というところである。鎌倉時代に開拓した水田を近くの鹿島神社に寄進して課税を免れたことに由来する歴史的な地名ではあるが、例のあの事件もまさに川崎で起きていることを考えると、どうやら私と川崎と鹿島の間には浅からぬ因縁があるらしい。なお、この因縁を私に思い出させたきっかけは・・・9月12日（土）にカシマスタジアムで開催されたJ1の試合（鹿島アントラーズVS川崎フロンターレ）であった。3-1で川崎がリードしていた後半29分に大雨のため中断されて再試合が検討されていたが、10月7日（水）に中断時点の状況から試合を再開することになっている。そうした横道はさておくとして、今回の小旅行の様子をさらっと報告してみよう。まずは鹿島神宮。常陸国一之宮である。 境内は緑が豊かで、何ともすがすがしい。また、鹿の存在は、奈良の春日大社とのつながりを感じさせる。奈良とのつながりといえば・・・テレビドラマ『鹿男あをによし』では主人公・小川孝信の故郷とされていて、12歳の主人公が足首を骨折し剣道の大会に出場できなくなった場所として紹介されている。しかし、ここでは「勾玉」を売っていないなど、ドラマの設定とは異なる事実も少なくない。また、この大鯰のレリーフには、尻尾側の封印（すなわち京都・奈良・大阪で60年ごとに執り行われる鎮めの儀式）のことが全く描かれていない。まあ当然のことではあるが。次は香取神宮。下総国一之宮である。ここは公共交通機関でのアクセスが実に不便で、来るたびに苦労させられる。今回は佐原駅前観光案内所のレンタサイクルを利用するつもりでいたが、到着して問い合わせてみると・・・「あっ、すみません、全部出ちゃったんですよ～」と、つれない返事。今朝、鹿島神宮駅に向かう前に佐原駅で下車していれば、1日に4便しかない神里線小見川行きの千葉交通バス（08:10発）に乗ることができた。が、もはや「後の祭り」であった。ああっ、しまった・・・連休中に観光客が考えることは、みんな一緒かよ！と、自分の判断ミスを激しく後悔しつつも、やむなくタクシーに乗り込んで1140円を支払った次第である。 時間帯が昼に近かったこともあり、こちらは多くの参拝客でにぎわっていた。社殿の美しさには、惚れ惚れとさせられるかもしれない。この後、香取駅まで30分ほど歩き、さらに駅で50分くらい待たされることになった。途中で寄り道をせずに三多摩へと帰還し、立川ではビックカメラでiPodのハードケースを購入したり、一蘭でラーメンを食べたりした。こうして、シルバーウイークは、早くも5分の3を消化してしまった。残る2日間は、自宅に持ち帰った仕事に専念することになるであろう・・・。

  2009.09.21

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  ［BON VOYAGE+12］　後日談／銀週初日は買い物三昧＆美術展。

  相変わらず不慣れな担任業務やその他の雑務などに追われ、とにかく忙しい。翌日の授業準備などが勤務時間内に終わらない場合も少なくないので、仕事のお持ち帰りもほぼ常態化し、平日は睡眠不足に陥ることが増えてきた。にもかかわらず、仕事はどんどん積もっていく一方で、あたかも「万年雪」が今まさに目の前で形成されていくのを見ているような気分である。おかげで、ブログ更新のネタが乏しくなるだけでなく、不平不満をこぼしている暇すらもないらしい。さて、今日19日（土）から23日（水）まで、暦の上では5連休である。春の「ゴールデンウイーク」に対抗して、「シルバーウイーク」などと呼ぶらしい。この期間は、幸いなことに、少なくとも職場には行かずに済む。で、連休の間に自宅で一気に仕事を片づけてしまいたい・・・とばかりに、大量の仕事を持ち帰ってみた。が、5日間ですべてが終わるほど、状況は決して甘くないのである。そこで、緊急度の高い仕事だけは優先的に処理しつつも、あとは適度に休んだり遊んだりしながら、この5連休を過ごすことにした。まずは前夜祭（？）から記述を始めよう。ここしばらくは本をまともに読んでいなかったことから、ふと思い立って、昨日職場からの帰りに、国分寺の紀伊國屋書店に立ち寄り、新書コーナーを物色した。しかし、あまりピンと来るものがなく、すごすごと帰ろうとした瞬間・・・文庫コーナーで、塩野七生氏の『ローマ人の物語35・36・37　最後の努力［上・中・下］』（新潮文庫）が平積みになっているのを発見し、即座に購入してしまった。まあ、まだ読み始めたばかりなので、書評は差し控えておく。文庫本の完結は2年後とのこと。うーむ、遠いような、近いような・・・。こうして、シルバーウイークの初日を迎えた次第である。当初の計画では早朝から遠出しようと思っていたが、今朝目覚めたときに「寝不足感」が残っていたため、それは翌日以降に延期。その代わりに、前々から買いたいものがいろいろとあったので、今日はそうした買い物を終わらせることに決めた。当初は立川で事足りると思ったが、あれこれリストアップしていくうちに、池袋か新宿か渋谷あたりにまで行く必要があることに気づいた。その中で交通費が最も安くなるのは、定期券を利用すると、池袋か西武新宿である。あっ・・・ついでに所沢を通れば、見たいと思っていた美術展が見られるではないか！ということで、本日最初の目的地は、第1回所沢ビエンナーレ美術展「引込線」。西武鉄道の旧所沢車両工場（所沢駅西口より徒歩2分）で、9月23日（水）まで開催中。ちなみに、主要メディアの紹介記事は、以下のようなものがある。第１回所沢ビエンナーレ：旧車両工場で美術家の自主企画展「引込線」（毎日新聞　2009年9月8日）第１回所沢ビエンナーレ美術展「引込線」　車両工場に息づく現代アート（MSN産経ニュース　2009.9.16 08:01）美術展の様子は、こんな感じであった。かつて車両工場であったことを示す設備などがそのまま残っていて、どこまでが作品で、どこまでが背景（環境）なのか・・・渾然一体としている点が実に興味深かった。鉄道マニアなら、会場周辺をのんびり見て回るだけでも価値があるかもしれない。続いて、池袋へ。ジュンク堂で、次のようなアイテムを購入した。・『理科年表　平成21年』（丸善）・『日本気候図2000年版』（気象業務支援センター）私の職場では、日本語だけを教えているわけではない。日本で生活していく上で必要となる知識なども、学習者の母語で教えている。その中に「日本の地理と気候」という単元があるが・・・従来の教材では内容が今イチと感じていたので、その改訂のための情報収集がしたかったのである。次は、東急ハンズとマツモトキヨシでのお買い物。・時計用精密ドライバー　＋No.00・ナルゲンカラーボトル　細口　1.0L　トライタンボトル　クリア・ロート12　ホワイト・ガーゼ　10m精密ドライバーは、持ち歩き用として眼鏡や電子手帳のネジを締めるのに使う。残りの3点は、漢方薬に詳しい職場の先輩から「結石の予防には金銭草がいい」と勧められて買ったまではよかったが、それを煮出して貯蔵する方法がなくてしばらく放置していたことから、今回それらを買い揃えたわけである。そして最後は、ビックカメラで購入したアイテム。・FUJIFILM　ACパワーアダプター　AC-3VX・iPod　nano　16GB　Blue前者は、愛用のデジカメFinePix4500のACアダプターが経年劣化で故障したため、単純に買い換えたものである。後者については、少し説明が必要であろう。［BON VOYAGE+3］でも示唆したように、このところCDを聴く機会が多かった。しかし、私の自宅に鎮座しているソニーのCDプレーヤーCDP-X555ESは購入してからかれこれ18年が経過しており、多用に伴って調子が悪くなってきたのである。CDを挿入しても認識せずに「NO DISC」と表示したり、仮に認識して再生できてもディスクの後半になると音飛びがひどくなったり・・・といった具合であった。私はベッドに寝転がってCDを聴くのが好きなので、CDをノートPCのDVDマルチドライブで再生するのは避けたかった。そこで・・・CDを丸ごと詰め込めるポータブルオーディオを、ついに買う気になったのである。それが、このiPod nano。私としては、店内の商品カードを握り締め、長蛇の列に並んでレジに到達するまで、発売されたばかりの最新機種（第5世代）を買うつもりでいた。ところが、店員に「お客さん、旧機種でよろしいですね？」と告げられた。カードをよく見ると、「NEW」の表示がない。nanoの16GBの商品カードは軒並み消えていたのに、そこだけ残っていたのは・・・そういうことだったのね！　ああ、だから「緊急値下げ」って書いてあったんだ！と、内心では軽く動揺しつつも、まあ、品薄で入荷を待つことになるのはイヤだしなぁ。どうせ安いんなら、買っちゃえ！という心の声に従って、旧機種（第4世代）ながら買うことにした次第である。May the FOURTH be with you！（第4世代とともにあらんことを）かくして、所沢・東村山・国分寺経由で帰宅し、シルバーウイークの初日が過ぎていった・・・。

  2009.09.19

• ［BON VOYAGE+11］　後日談／10月3連休の予約完了。

  今週の火曜から新学期の授業が始まり、かなり大変な状況に直面している。というのも、先週の金曜のクラス編成会議の結果、私は今までとは大きく異なるレベルの担任になってしまったからである。過去1年間（前期および前々期）の担任経験が必ずしも通用しないため、暗中模索と試行錯誤の日々を迎えつつあるらしい。まだよく分からないが・・・。さて、上記のような事情もあり、この土日はいろいろな仕事を自宅に持ち帰っている。しかし、好事魔多し（？）。そういう忙しいときに限って、妙な思いつきが降ってくるのである。実は、10月10日（土）・11日（日）に九州大学箱崎キャンパスで日本語教育学会秋季大会が開催される。私自身は学会員ではないので別に参加する義理はないけれども、それなりに興味深そうな発表などもいくつかあって、行くか行くまいか迷っていた。が、会場が福岡市内なので、今年の2月3日（火）にも参拝している太宰府や宗像を再訪する口実としては、絶好の機会なのである。10月の3連休くらいはどうにか休めるであろう（いや、休みたい！）という希望的観測に基づき、「あーでもない、こーでもない」と旅程のシミュレーションを始めてしまった。結局、いろいろと組み合わせを検討したところ、次のようなプランが実現可能であることに気づいた。10月10日（土）　　羽田空港07:30→（ANA241・特割7）→福岡空港09:15　　福岡空港から天神＝西鉄福岡、西鉄二日市経由で太宰府へ　　太宰府天満宮　　太宰府から西鉄二日市、西鉄福岡＝天神経由で箱崎九大前へ　　九州大学箱崎キャンパス（日本語教育学会秋季大会・第1日）　　福岡市内で宿泊10月11日（日）　　博多から東郷＝東郷駅前経由で宗像大社前へ　　宗像大社　　宗像大社前から東郷駅前＝東郷経由で箱崎へ　　九州大学箱崎キャンパス（日本語教育学会秋季大会・第2日）　　箱崎九大前から中洲川端経由で福岡空港へ　　福岡空港20:35→（ANA272・旅割）→羽田空港22:15当初は福岡市内に2連泊する案を構想していたが、その場合は帰りの航空券が必要以上に割高になってしまう（3連休の最終日は安いチケットが早い時間帯にしか設定されていないため。最終日に早く帰るのなら、わざわざ連泊する意味はない！）。さらには、仕事上の不測の事態がありうることを考慮すれば、3連休の最終日はできるだけ空けておくほうが望ましかった。以上のような理由から、1泊2日の範囲内で収まるように、うまく工夫した次第である。ちなみに宿泊施設に関しては、夜の飲食などには天神や中洲川端の周辺が好都合であろうが、今回は2日目の朝のうちに宗像まで足を伸ばすので、アクセスの利便性から博多駅のすぐ近くに陣を張ることにした。というわけで、即決即断。すぐに航空券と宿泊の予約を入れ、オンラインカード決済も終わらせてしまった・・・。

  2009.08.29

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  ［BON VOYAGE+10］　後日談／トリノ・エジプト、伊勢神宮、染付。

  先週末のリベンジを、昨日と今日で果たした。つまり、見損ねた映画を見ることと、行き損ねた博物館を巡ることの、二つを実行したのである。新学期の授業が始まる来週以降は、そんなことをする暇がなくなると思われるので、余裕のある今のうちにやっておこう・・・という魂胆であった。いわば「最後の夏休み」といったところであろうか。昨日すなわち8月22日（土）は、映画を2本見た。が、その前に、こんな光景を目にした。どうやら「立川の夏祭」の「みこし」らしい。で、私が見たのは、次の2本である。8月22日（土）18:35～20:25　『ナイトミュージアム2（字幕版）』8月22日（土）20:50～23:01　『南極料理人』前者は、まさに先週の騒動で見られなかったもの。前作の続編ということもあり、さらにはダース・ベイダーがチョイ役で出演するとの噂もあって、心待ちにしていたのであるが・・・主人公が賢くなったのはいいとしても、もはや「何でもアリ」のドタバタばかり。とにかく引っ張るだけ引っ張って、まとまりがなくなったような印象。まあ、ハッピーエンドなら許されるかも？後者は、本来なら「非日常的な世界」であるはずの南極を舞台としつつも、単身赴任者という「日常的な要素」を前面に持ち出すことで、いかにもありそうな人間ドラマを喜劇的に描いている。非日常的なワクワク・ドキドキ感は全くないけれども、日常的なマッタリ・ユルユル感に伴うおかしさには事欠かない。実際、映画館では笑いが絶えなかった。続いて、今日すなわち8月23日（日）は、上野周辺の博物館へと足を運んだ。最初は、東京都美術館の「トリノ・エジプト展」。朝09:30ごろに入館したせいか、まだそんなには混雑していなかった。が、ほかの博物館に比べると、相対的にお子様の姿が多かった。夏休みの自由研究として最適なのであろう。トリノといえば、イナバウアー。ではなくて・・・。古代エジプトの死生観とか宗教観といったものを思わず考えさせられるような、不可思議なデザインの数々に圧倒された。ただ、本来ならエジプトにあって移動を想定していないはずのモノが、なぜかイタリアのトリノでコレクションとして収蔵されているという事実は・・・何かコロニアル（植民地）っぽい感じがして、私をイヤ～な気分にさせるのであった。次は、東京国立博物館の特別展「伊勢神宮と神々の美術」と、同じく特別展「染付－藍が彩るアジアの器」。こちらも朝10:00過ぎに入館したので、かなりスムーズに見ることができた。同じ平成館での開催で、どちらを先に見るか少し迷ってしまったが、個人的な好みで順序を決めた。先攻は「伊勢神宮と神々の美術」である。伊勢神宮に奉納された神宝が中心ではあるが、中には宗像大社や鶴岡八幡宮などが所蔵するものも出品されていた。個人的には、伊豆山神社の「男神立像」などが実に印象的であった。そして後攻は「染付－藍が彩るアジアの器」である。もともとは中国・元の時代に景徳鎮で始まった染付であるが、次第に時代を経て、また他の地域に伝わって受容されるにつれて、多様なデザインが生まれていく。ベトナムや朝鮮で作られたものは「オリジナルの中国ではまず作れない、いかにもベトナム／朝鮮らしい文様」を示していて、面白かった。また、日本の茶人が景徳鎮に注文して作らせたものもあったが、それもどこか日本的（ただし純然たる和風ではなく、日中混合的）で、とても興味深かった。時代や地域が異なる作品を数多く並べる中で、それらの間の「共通性」と「相違性」の双方を際立たせている点が絶妙で、この展示の企画者のセンスを思わずにはいられなかった。カテゴリ「ミュージアム」などでも何度か書いてきたと思うけれども、私は伝統工芸を好むらしい。ゆえに、こちらを最後に回したのは、正解であった。お腹が空いたので、上野で昼食を取ってから、帰宅することにした。昨年12月の都心実習でクラスの学生たちとともに上野動物園などを回った際、立ち寄った韓国料理屋が上野公園内にある。中国朝鮮族の学生にはやや不評であったが、漢民族や日本人の口には合うようで、個人的には悪くなかったので、そこに決めた次第である。結局、私が選んだ料理は、濃厚豆乳冷麺／太麺とミニビビンパのセット。「北海道十勝産の無調整豆乳」や「盛岡冷麺風の太麺」という、通常ではありえない日韓混合メニューを味わいたいと思ったのである。で、その味は・・・うーむ、微妙。普通の冷麺のほうが良かったかな？あと、ビビンパは、100円上乗せして石焼にしたほうが美味しいと思う。

  2009.08.23

• ［BON VOYAGE+9］　後日談／B型肝炎予防接種VSユニバーサルワクチン。

  私の職場では、入所したばかりの学生のインタビューとプレイスメントテストが今日までに終わり、来週の開講に向けてクラス分けの作業に入った。私は今期のインタビューとプレイスメントテストを円滑に実施する係（通称「受け入れ係」）のチーフを任されていた。ここ3週間ほどの地道な準備がどうにか機能したらしく、さほど大きなトラブルもなく、その役目を全うすることができたので、ちょっとだけホッとしている。とはいえ、間もなく始まる新学期は、上述のテストの結果などから、かなりの困難が予想されている。「勝って兜の緒を締めよ」といった感じであろうか・・・。さて、本題に移りたい。前回に引き続き、今回も医療ネタである。昨年以来、職場の近くにある肝臓病専門の医療機関で、B型肝炎の予防接種を受けてきたのであるが、その結果がようやく出たので、今日それを聞いてきた次第である。まずは、これまでの経過を並べてみよう。2008年5月13日（火）血液検査1回目→　後日、抗体がないことを確認10月21日（火）予防接種1回目11月25日（火）予防接種2回目2009年6月17日（水）予防接種3回目8月14日（金）血液検査2回目8月21日（金）診察日程の間隔が妙に空いているのは、職場の担当者が忘れていたから？それはともかく、今日の診察である。16時30分の予約であったが、患者数がやや多いことに加えて、後で判明したのであるが実は担当医師の話が長い（！）こともあって、待合室で待てども待てども一向に呼ばれなかった。結局、同僚2名とともに診察室に通され、すべて終わって病院を出たのは、18時10分のことであった・・・。で、私だけが呼ばれて、診察室に入ったときに。あとのお2人も同じ結果ですので、すみませんが呼んできていただけますか。ということで、我々3名は一緒に診察室に通された。大変お待たせして申し訳ありませんでした。まず結論から先に申し上げますと、3人とも大成功でした。ただ、今回の結果がどういう意味なのかをよく理解していただきたいので、ちょっと説明させてください。と言いながら、担当医師は最初に「総合検査報告書」という紙を各自に渡した。私が受け取ったそれには、以下の数値が印字されていた。検査項目基準値／単位結果値GOT10～40 IU/l/37℃22GPT5～45 IU/l/37℃26HBs抗原0.05 IU/ml未満0.05未満HBs抗体10.0 mIU/ml未満35.2HBc抗体1.00未満 Cut off index0.15そして、長い話が始まるのであるが、ここではできるだけ手短に要約して記してみよう。B型肝炎ワクチンは、ほかのワクチンとは違って、無毒である。でも、どうして無毒なのであろうか？それを説明するためには、B型肝炎ウイルスの構造を知らなければならない。担当医師は簡単なイラストで図解しながら説明していたが、このブログでは難しいので、ちょっと意訳して独自のたとえ話を加えておく。直径42nm（ナノメートル）のB型肝炎ウイルスは、外側（surface）の蛋白質と内側（core）の蛋白質の二重構造でできていて、内側の蛋白質の中にウイルスのDNAが存在する。これらの関係を「ブドウの実」にたとえると、外側の蛋白質は「ブドウの皮」、内側の蛋白質は「ブドウの果肉」、ウイルスのDNAは「ブドウの種」に相当すると言っていい。で、B型肝炎ワクチンは、ウイルスの外側の蛋白質のみを抽出して作られている。それが「HBs抗原」で、それに対する免疫が「HBs抗体」である。この「HBs抗体」が身体の中にどれだけできているかという数値を見れば、3人とも問題ないことが分かる。一方、ウイルスの内側の蛋白質に対する免疫は「HBc抗体」であるが、この数値を見ると3人とも基準値以下なので、抗体ができていないことを意味する。つまり、ワクチンの中には、内側の蛋白質は含まれていなかった・・・ということになり、これが「無毒」といわれる理由である。とはいえ、免疫には個人差がある。先ほどの「HBs抗体」の値を見ると、私の同僚などは200いくつとか100いくつとかであったが、一番小さかった私はわずか35.2とギリギリであった。担当医師の話によれば、私の値では2年くらいで抗体が消えてしまうらしい・・・。話は、ほかのワクチンの安全性にも及んでいった。今、新型インフルエンザのワクチンをどうするか、という問題が出ている。また、誰彼かまわず全員に接種する「ユニバーサルワクチン」というのが欧米にあって、これを日本にも導入しようとする動きがある。これらのワクチンは、長年の苦労によって開発されたB型肝炎のものとは異なり、無毒ではない。だから一部の人には必ず副作用が出る。特に新型インフルエンザは、ウイルスをそのまま使っているはずなので、この先どうなるか本当に分からない。学会はユニバーサルワクチンの導入に賛成しているが、担当医師個人としては反対である。その理由として、副作用のおそれがあることと、日本の医療費控除税制では「予防」のための支出を認めていないので、（副作用のおそれがあるのに）経済的負担を強いてしまうこと、の2点が指摘できる。ゆえに、感染のリスクが高い人だけに接種すればいい・・・との考えであった。以上の説明は完全な受け売りであり、素人の私には、その真偽はよく分からない。しかし、担当医師がプロ（専門的職業人）として使命感を持って仕事をしていることは、よく分かった。また、「安全」とか「危険」とか「リスク」とか「危機管理」といったものに対する、日本と欧米の感覚の違いも、なんとなく理解できたような気がする。日本では、小さな危険が目の前にあれば、より大きな危険が後で避けられるとしても、一歩を踏み出すのに躊躇しやすいらしい。他方、欧米では、より大きな危険が避けられるのなら、小さな危険は恐れずに立ち向かっていくようである。あくまで印象論でしかないけれども・・・。

  2009.08.21

• ［BON VOYAGE+8］　後日談／14か月間で身につけてきたモノ。

  8月7日（金）午前に立川北口健診館で一般健診を受けたのであるが、その結果が今日職場に届いた。勤務時間後に開封して、思わずまじまじと見入ってしまった。判定結果【身体計測】肥満です。積極的に減量に努めてください。内臓脂肪の蓄積が疑われます。食事・運動に気をつけましょう。【血液脂質】血液脂質が異常ですので医師の指示に従ってください。【血液系一般】貧血系検査で軽度の多血症が認められますが特に心配いりません。【腎尿路系】尿検査において今回は異常が認められませんでしたが、今後も主治医の指示にしたがってください。腎機能検査において今回は異常が認められませんでしたが今後も主治医の指示にしたがってください。【尿酸代謝】尿酸値が高値ですので医師の指示に従ってください。太りすぎに注意してください。【メタボ判定】今回の結果ではメタボリックシンドロームの予備群に該当しています。うーむ。なかなか手厳しいコメントである。健康診断（あるいは「血液検査」）ネタはカテゴリ「養生」の［VOYAGE-169］以来かもしれないが、検査結果の主要な部分を以下に示そう。検査項目正常参考値前回（2008年5月24日）今回（2009年8月7日）【身体計測】C12　要経過観察12ヶ月C12　要経過観察12ヶ月身長（cm）173.1174.1体重（kg）**.***.*肥満度（％）-15.0～+15.0+18.8+27.5BMI18.5～24.926.128.0標準体重（kg）65.966.7腹囲（cm）0.0～84.9**.***.*【視力】A　異常なしA　異常なし遠視力・矯正・右／左0.3～1.5／1.21.2／0.9【血圧】A　異常なしA　異常なし血圧初測（mmHg）90～139／～89129／85114／71【血液脂質】C6　要経過観察6ヶ月D　要治療総コレステロール（mg/dl）140～199221247HDLコレステロール（mg/dl）40～9996253LDLコレステロール（mg/dl）70～139156171中性脂肪（mg/dl）0～14981160【血液系一般】B　略正常B　略正常白血球数（μl）3300～890043105830赤血球数（万／μl）400～539497500ヘモグロビン（g/dl）13.0～16.616.015.6ヘマトクリット（％）38.0～48.951.250.8【腎尿路系】A　異常なしF　要継続治療尿蛋白・定性（－）（－）（－）尿潜血（－）（－）（－）クレアチニン（mg/dl）0～1.190.750.83【尿酸代謝】C6　要経過観察6ヶ月 D　要治療尿酸（mg/dl）0～7.07.48.1これらの数値を見て、いろいろなことを感じた。まず、身長が、この期に及んで1.0cmも伸びたことは、驚きであった。身体に蓄えられた脂肪が「水平方向」だけでなく「鉛直方向」にも配置されたのであろうか？体重と腹囲については、ほかの値から逆算できるものもあるけれども、あまりにお恥ずかしいので、実数の記載は差し控えてある。この14か月間の動向としては、体重が+6.7kg、腹囲が+7.0cm。肥満であることは自覚していたが、ほとんど変化していないと思っていたので、かなり衝撃的な数字であった。まあ、たまにしか着ないスーツのウエストがきつくなり、とうとう耐えがたくなって、つい最近新調したのであるが・・・それも道理である。両眼の矯正視力が少し落ちた。30歳代に入ってからはほとんど下げ止まっていて、眼鏡はもう買い替える必要がないと考えていただけに、ショックは大きかった。教案作成や教材改訂などでパソコンの長時間使用が避けられない現在の仕事がいかに過酷なものであるか・・・を思わずにはいられなかった。意外であったのは血圧。2年前の状況が信じられないくらいに、改善されている。夏は体内の熱を放出しようとして血管が拡張するため、血圧は下がる傾向にあるのでは・・・という仮説を持ちつつあるが、どうであろうか。大学院生から社会人へと奇跡的に復帰を果たし、生活習慣が再び変わったことによって、私の心身もいろいろと影響を受けているものと思われる。ひょっとしたら、仕事などで溜め込んだストレスが、食欲増大や運動不足とあいまって、そっくりそのまま脂肪に変換され、体内に蓄積されているのかもしれない。何事も、溜め込みすぎるのは、危険である。何らかの方法で適度に放出すべきであろう。

  2009.08.18

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  ［BON VOYAGE+7］　後日談／『サマーウォーズ』VS映画館炎上騒ぎ。

  まずは前回の記事の追録。8月13日（木）07:49頃、八丈島東方沖でM6.5の地震が発生した。私はこのとき通勤途上で西武新宿線（東村山～航空公園）の車内にいたので、震度2程度の揺れを直接感知することはできず、またしても携帯メールで数分後に地震発生を知った。結局この1週間は、東海から関東にかけて、M6級の地震が立て続けに3回発生したことになる。くわばら、くわばら・・・って、それは、雷を避けるための呪文であろうが。さて、それでは、本題に入る。先週末から今週にかけての土・日・月・火・水、つまり5日間は、私にとっては夏休みであった。それをどのように過ごしたかは前回以前の記事をご参照いただきたいけれども、記事にはない出来事としては、最終日に映画を1本見たことが挙げられる。また、今日も、3本の映画を見るつもりであった。もっとも、この日は、実際には2本しか見られなかったのであるが・・・その事情については後で述べるとして、どの映画を見るつもりであったのか、まずは予約の状況をまとめてみよう。8月12日（水）10:35～13:24　『セントアンナの奇跡』8月15日（土）16:25～18:25　『サマーウォーズ』8月15日（土）19:05～20:44　『HACHI／約束の犬（字幕版）』8月15日（土）21:10～23:00　『ナイトミュージアム2（字幕版）』これらはいずれも、私が懇意にしている映画館での予約であった。で、『セントアンナの奇跡』は、湘南の実家から帰宅する直前に、思いつきで予約したものである。映画館に行ってみると、レディースデイの水曜日ということもあり、年配の女性客（と、その亭主？）を中心として、かなり混雑していた。内容的には、スパイク・リー監督ならではの実に緻密な構成で、よくできていたと思う。「セントアンナの大虐殺」と呼ばれる歴史上の事件が謎解きの中核に据えられていたが、その事件がナチス・ドイツ軍によって引き起こされたのは1944年8月12日。くしくも、ちょうど65年前のこの日のことであった。画面の字幕でその日付を見たときには、あまりの偶然に、思わず寒気を覚えたほどである。そして、問題（？）の『サマーウォーズ』である。「お盆で都心はガラガラ」という報道があったので、当初の私の計画では、今日の午前中に上野周辺の博物館を巡るつもりでいた。ところが・・・ブログの前回の記事を更新するために夜更かしをしてしまったことから、計画を変更して午前中を睡眠時間に充て、午後の遅い時間帯に立川で映画を見ることに決めた。しかし、こんな日に三多摩の映画館で映画を見るような輩はさほど多くあるまい・・・と、高をくくっていたところ、さにあらず。人がいないのは都心だけで、立川の街中には人が溢れていた。帰省すべき先もないのであろうか、暇を持て余す地元住民らが大挙して家族連れなどで街に繰り出し、さまざまな消費活動に現を抜かしていたのであった。とにもかくにも、普通の土曜日以上に、混雑していたのである。で、上映中のスクリーンではインターネット上の仮想空間コミュニティ「OZ」が大混乱に陥り始め、これからいよいよ佳境に入っていく・・・と感じつつあった頃に、現実の映画館でも異変が起きた。まず、スクリーンの両脇にある避難口誘導灯が突然点灯したのである。先日の体験による過剰反応で「すわ、地震か？」とも思ったが、その直後に警報音と自動アナウンスが繰り返し鳴り響いた。2階で火災が発生しました。避難してください。おいおいおい・・・映画の音声は止まってしまったが、映像はまだ動いたままであった。程なくして、係員が避難の誘導を始めた。が、ここは1階なので、火災の発生が2階なら、そんなにあわてて逃げる必要はない。指定席がど真ん中に位置していたこともあり、私は一番最後に撤収することにした。そして、1階ロビーへの撤収後も、スクリーンが見える出入り口付近にとどまって、音声のない映像を眺めていたのである。それから、しばらくして。お客様にお知らせいたします。先ほどの火災報知はイタズラによる誤報で、安全上の問題がないことを確認しました。ご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありませんでした。とのアナウンスがあり、観客は座席へと戻ることになった。ただ、その後の対応がなかなかはっきりせず、しばらく待たされた。やがて、止まったところから上映を再開いたしますが、退場をご希望のお客様には払い戻しをお受けします。また、ご迷惑をおかけしたということで、1か月以内ならどの作品にも使える非常用再入場券を、お1人様につき1枚ずつ、上映終了後にお配りします。との説明があった。が、一部の客からは「止まったところというのは、音声が止まったところなのか、それとも映像が止まったところなのか？」といった質問が出たりして、管理者→係員→客への情報伝達が十分にできていないようであった。私自身も、この後で続けて見ようと思っている2本の上映がどうなるのかを知りたかったが、そうした情報提供は全くなく、不安な気持ちのまま上映再開を迎えた。結局、40～50分程度の中断を経て、さらに止まったところのおよそ10分前から再開されたので、次の上映開始は1時間前後の遅れとなり、その次の最終回は上映中止となった。つまり、19:05の『HACHI／約束の犬（字幕版）』は20:00頃から見ることができたものの、21:10の『ナイトミュージアム2（字幕版）』は上映そのものがなくなり払い戻しを受けた次第である。内容的には、細田守監督だけあって、あの『時をかける少女』のテイストが十二分に再現されていて、実に好印象。一芸に秀でたキャラクターたち（と、そうした人材への人脈ネットワーク）が非常に豊富で、ある意味では「ありえない」けれども、それが本作の大きな魅力になっている。あと、個人的には、『ウルトラマンティガ』の第52話（の中で、石像に戻ってしまったティガに光を照射する作戦が失敗に終わった後、世界中の子供たちが光になってティガを復活させるエピソード）を髣髴とさせるような展開があったりして、そこで思わず涙腺が少し緩んでしまった。『HACHI／約束の犬（字幕版）』については・・・山梨県（？）の寺にいたはずの犬が一体どういうルートで小田急ロマンスカー（あさぎり？）に乗車できるのかなど、冒頭の日本のシーンでは突っ込みどころが満載。犬好きにはたまらない場面が多いかもしれないが、そうでない人にはそれなりに・・・であろう。閑話休題。職場では夏休みも終わり、新しい学生を迎え入れる準備が本格化して半年間の研修期間が再び始まるため、このブログの更新は（もともと突発的なものであったが）今後激減することが予想される。改めてご了承願いたい。

  2009.08.15

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  ［BON VOYAGE+6］　後日談／緊急地震速報をケータイのCメールで受信。

  ［BON VOYAGE+4］でも記したが、私は昨日（月曜）から明日（水曜）まで、夏季休暇を取得している。この3日間は、湘南の実家に帰省して、のんびりと過ごすつもりであった。で、今日の記事を書き始めるためには、まず昨日の出来事を振り返る必要がある。昨日の夜、三多摩の自宅から湘南の実家へと電車で移動したのであるが、JR南武線の車内では、とある雑誌の中吊り広告がふと目に入った。見ると、次のような文字が躍っていた。8月中旬～9月が危ない！大阪市立大名誉教授が緊急警告「M8関東大震災カウントダウン」これを見た瞬間、私の頭の中では、以下のようなことを考えてしまった。関東大震災という表現は・・・ちょっと大げさ。どうせガセに違いない。ただ、「万物は木→火→土→金→水へと循環していく」という五行説の発想からすれば、豪雨や台風といった「水」の洗礼（鎮火活動）を受けていない地域ほど、地震や噴火などの「火」の災厄に見舞われやすいはず。では、「今シーズンに大して雨が降らなかった地域」といえば、どこ？うーむ・・・一番危ないのは、東海から関東にかけて、かな。まあ、大きな地震が単発でドカンと来るのではなく、中くらいの地震に何回か小分けしていただければ、人的被害は少なくて済むのであるが。この前日の19:56頃にも、東海道南方沖でM6.9の地震が発生している。もっとも、私はそのとき「スーパーあずさ」で甲府～八王子間を走行していたので、地震発生の数分後に携帯メールで知った次第である。そして、今朝05時過ぎ。ふと目を覚ますと、私の携帯電話が、いつものメール着信音とは違う、何か聞き慣れない騒々しいアラーム音を発していた。なお、この携帯電話は、今年の3月に機種変更したものである。何だっけ、この音は・・・軽くイヤな予感を覚えつつも、寝起き直後でまだ頭が十分に働かないまま、10数秒が経過。ガタガタと小刻みに揺れ始めたのを感じて、ようやく事態を理解した。携帯電話のCメールを見ると、次のようなメッセージを受信していた。09/08/11　05:07:23緊急地震速報静岡沖で地震発生強い揺れに備えてください。（気象庁）揺れが収まった後で1階に下りていくと、居間では母がテレビに見入っていた。どうやら、緊急地震速報を受信したテレビのスイッチが、自動的に入ったようである。震源地は駿河湾（北緯34.8度、東経138.5度、御前崎の北東40km付近）で震源の深さは約20km、地震の規模（マグニチュード）は6.6（当初発表の速報値。その後の暫定値は6.5）。とはいえ、実家に最も近い観測点では「震度3」であった。しかし、ケータイにまで配信されるとは、一体どういう仕組みなのであろうか。いやはや、恐れ入った。便利な世の中になったものである・・・って、地震波が届く前にメッセージを理解できなければ、ほとんど無意味ではあるけれども。それにしても、幸か不幸か、私の読みが的中してしまったらしい。まさに東海から関東にかけて、であった。以下は余談。前回の旅行の記事の補遺である。　上杉謙信公の銅像を並べてみた。左が米沢バージョン、右が上越・春日山バージョンである。個人的には、座っている米沢よりも、立っている春日山のほうが、好きかもしれない。この春日山の銅像は、巡回バスの運転手から聞いた話では、川中島の方角をにらんでいるという。たかが銅像ではあるが、こうしたちょっとしたストーリーがあると、より親しみが湧くであろう。

  2009.08.11

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  ［BON VOYAGE+5］　後日談／毘沙門天が夢の跡。

  昨日の記事に引き続き、JRの「土・日きっぷ」を利用した旅の報告である。2日目となる今日のルートは、以下の通り。小出06:17→（上越線）→六日町06:36／06:57→（ほくほく線）→直江津07:58・・・春日山12:53→（信越本線）→直江津12:58／14:50→（妙高8）→長野16:30／17:00→（しなの22）→松本17:50／18:35→（スーパーあずさ32）→立川20:43／20:46→（中央線）→国立20:49もはや言うまでもなく、2日目の目的は上越・春日山城を攻略することであった。まずは小出を出発し、上越線→ほくほく線を乗り継いで、直江津へ。上越線では、高校生の乗り降りが目立った。ほくほく線では、ほとんど爆睡していたため、何を見たのか記憶に残っていない。 直江津到着後は、例によって駅でそばを食べる。直江津駅前08:35発の頚城バス教育大学線に乗車し、中屋敷で下車。一気に春日山城跡を目指そうと思っていたけれども、途中の上越市埋蔵文化財センターで「越後上越　上杉戦国物語展2009」が開催されていることを知り、ここに立ち寄る。交通規制のため、センターの脇が駐車場になっていて、そこから春日山城跡や林泉寺へは無料の巡回バスが出ているとのこと。私も文字通り「便乗」して、城跡へ。 ひたすら山道を登り、三の丸・二の丸・天守台・本丸へと向かう。小雨の中、ぬかるんだ粘土質の地面は滑りやすく、勾配もきつくて実に歩きにくい。全身から汗が滴り、息を切らしながら登っていく。 今度は下り道。毘沙門堂・お花畑・直江屋敷・千貫門などを経て、春日山神社へと抜ける。 再び巡回バスに乗り込み、次は林泉寺へ。 上杉謙信公の墓所があるせいか、いわゆる「歴女」と呼ばれる方々もチラホラいらっしゃった。もっとも、謙信公の遺骸そのものは、上杉家の国替えに伴い会津を経て米沢城内に移され、現在は上杉家廟所に安置されているはずであるが・・・。それにしても、10年ほど前に来たときは、宝物館を除いて境内は自由に拝観できたはずであった（と、記憶している）。しかし・・・今は惣門の脇に受付所ができていて、一般個人からは500円を徴収するようになってしまった。確かに、以前に比べれば墓所の石段などが歩きやすく整備され、それなりの費用を投じて拝観客の増加に対応しているような気もする。とはいえ、2007年および今年の大河ドラマで取り上げられたために、その錬金術（商業主義）に毒されてしまった感も否めない。いくらなんでも、500円は高すぎるのではあるまいか？？？　「第一義」の精神に反する、と思ってしまったのは私だけであろうか。ここからは徒歩で、春日山城史跡広場と春日山城跡ものがたり館へと進む。 接続するバスの時間帯が悪かったので、JR春日山駅まで歩くことにした。が・・・ちょっと回り道をしたせいで、目の前で電車を1本逃してしまい、結局いずれにせよ45分ほど待たされるはめになった。こうして信越本線で直江津に戻り、急いで駅弁を食べ、直江津駅前13:20発のシャトルバス「天地人」号に乗車。 天地人博会場前で下車したが、会場周辺は渋滞がひどく、バスの到着は5分ほど遅れた。そして、最終チェックポイント（？）の直江津屋台会館で「越後上越　天地人博」を見てから、再び14:05発のシャトルバスで直江津駅前に戻り、信越本線→篠ノ井線→中央東線で三多摩に帰還した次第であった。 松本発新宿行きの「スーパーあずさ」は、自由席が相当に混雑していたらしい。ちなみに、私の指定席の周りは、山岳同好会系なのであろうか、割と健全そうな大学生と思しき若者たち10数名が、松本から新宿まで乗り込んでいた。繰り返しになるが、写真をもっと（多く、かつ大きな画像で）ご覧になりたい方は、Yahoo!フォトに収納してあるので、こちらのリンクからどうぞ。

  2009.08.09

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  ［BON VOYAGE+4］　後日談／土・日きっぷで『天地人』紀行。

  私は次の月曜から水曜まで、夏季休暇を取得する。土・日を加えれば、実質的には5日間の休みとなる。その最初の2日間は、JRの「土・日きっぷ」を利用して、旅に出ることにした。初日のルートは、以下の通りである。国立04:57→（中央線）→東京05:51／06:12→（つばさ101）→米沢08:25／14:42→（つばさ118）→郡山15:32／15:45→（あいづライナー3）→会津若松16:50／17:01→（只見線）→小出21:10というわけで、初日は米沢に立ち寄ることが最大の目的であった。ただ、大河ドラマ『天地人』の舞台が、いまだ米沢には（おろか、会津にさえも）移っていないせいか、現地ではまだそんなには盛り上がっていないかのような印象を受けた。それにしても、東北新幹線に乗車するのは、昨年2月以来のことである。この1年半ものブランクが、私を戸惑わせることになろうとは、全く予想していなかった。というのも、私は昨年3月に新幹線メロディ＆ボイスクロックを導入し、東北新幹線の車内メロディで起床する生活に慣れ親しんできたせいで、「パブロフの犬」ではないけれども、本物の車内メロディを耳にするたびにフッと目が覚めてしまうからである。おかげで、新幹線車内ではゆっくりと眠り続けることができなかった・・・。米沢到着後に駅でそばを食べてから、米沢駅前08:58発の田沢方面行き市民バスに乗車。御廟前で下車し、上杉家廟所へ。 続いて、小雨の中を徒歩で松が岬公園（米沢城址）へと向かう。 次は、米沢市上杉博物館。米沢　愛と義のまち「天地人博2009」が開催されている。 少し歩いて、弥平という蕎麦屋にて昼食。 大町から12:34発の循環左回り市民バスで、米沢駅前へと戻る。その後は、山形新幹線→磐越西線→只見線を乗り継いで、小出駅近くのホテルに宿泊することになる。 郡山から会津若松までの「あいづライナー」は、予想以上に混雑していた。あやうく席に座れなくなる（実際、立っている乗客が少なからずいた）ほどであった。また、只見線のキハ40は、天井に扇風機があるだけで、車内には冷房がついていなかった・・・。窓を開けたままトンネルに入ると、ひんやりとした空気が入ってくるので、それが冷房の代わりになるのかもしれない。最後に、ワンショット。その只見線の早戸駅付近で撮影した、川霧の光景である。では、この続きは、翌日の記事に。なお、写真をもっと（多く、かつ大きな画像で）ご覧になりたい方は、Yahoo!フォトに収納してあるので、こちらのリンクからどうぞ。

  2009.08.08

• ［BON VOYAGE+3］　後日談／トロントの霹靂。

  先日のコンサート以来、私の脳内のどこかのスイッチがショートしてしまったらしい。ある意味においては［VOYAGE-373］の続編とも言えるかもしれないが、今回で3連続となるモーツァルト「ジュピター」ネタである。ユベール・スダーン氏の指揮による東京交響楽団の「ジュピター」が、あまりにも圧倒的な印象をもたらしたために、この演奏に類するCDはないものか・・・と、試聴できるものをいろいろと探していた。そうしたら、結構いい感じのものをAmazonで見つけた。思わず即座に注文し、それが今日、近所のコンビニに届いたので、受け取った次第である。その新しいアイテムを紹介する前に、「交響曲第40番」（『沈黙の艦隊』VOYAGE-79で、山中副長をして「なんだか頭が爆発しそうな気分ですな」と言わしめた曲）と「ジュピター」のカップリング盤は既に何枚か所有しているので、まずは私のコレクションを一通り記述しておこう。以下、録音順に並べる。なお、※は同じ音源と思われるものである。A）1959年01月（No.40）、1960年02月（No.41）録音　＠ハリウッドブルーノ・ワルター指揮／コロンビア交響楽団1988年06月01日発売　ソニー・ミュージックレコーズ　28DC-5035B）1980年06月（No.41）、同年10月（No.40）録音　＠ミュンヘンラファエル・クーベリック指揮／バイエルン放送交響楽団1989年09月21日発売　ソニー・ミュージックレコーズ　22DC-5577＝朝日新聞「視聴室」推薦、「レコード芸術誌」推薦※2005年05月18日発売　ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル　SICC-258※2009年06月10日発売　ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル SICC-20068C）1984年05月録音　＠ロンドンジェフリー・テイト指揮／イギリス室内管弦楽団1990年03月07日発売　EMIミュージック・ジャパン　TOCE-7003＝レコード芸術特選D）1986年06月録音　＠プラハチャールズ・マッケラス指揮／プラハ室内管弦楽団1986年11月25日発売　テラーク　32CD-80139※2002年02月27日発売　ユニバーサルミュージック・クラシック　UCCT-4005E）2006年06月～07月録音　＠トロントブルーノ・ヴァイル指揮／ターフェルムジーク2007年06月20日発売　BMG JAPAN　BVCD-34040これらのうち、A）とD）は、あまりお気に召さなかったようで、湘南の実家に「お蔵入り」している。B）とC）は、今でもよく聴くバージョンである。そして、今回購入したアイテムは、最後のE）。これを選んだ理由は、いくつかある。まず、試聴した限りでは、とにかくテンポが速く、キリリと引き締まった印象で、先日の演奏を髣髴とさせたことが挙げられる。が、何よりも私の目を引いたのは、本作が録音された場所であった。カナダのトロントに本拠を置くターフェルムジーク・オーケストラがグレン・グールド・スタジオで録音したとのことである。嗚呼、トロント！私の人生を大きく狂わせた、もとい開かせた、あのトロント。実に懐かしい響きであろう。作曲された時代のピリオド楽器を用い、オーケストラ編成も当時に近いものとし、演奏語法を究めて、正しいテンポ設定をした・・・といった説明が書かれている。まあ、長い前置きはさておき、さっそく聴いてみる。うーむ。確かに力強い。まさに「ジュピター」の雷撃のイメージ。もっとも、この「ジュピター」というニックネームは、モーツァルト自身がつけたわけではない。とすれば、ピリオド演奏そのものがもともと力強いもので、ユベール・スダーン氏は（天空の雷ではなく）そこからヒントを得たのかもしれない。それにしても、細かい部分では「えっ、今のその演奏って、どーよ？」と思わせる点や、ピリオド演奏のせいか管と弦の音量バランスが今ひとつに感じられるところなども、数か所あった。モーツァルトといえば、古典派を代表する作曲家である。古典派の特徴といえば、「聖なる均整美の追求」である。その均整美の観点からすると、少々荒削りの印象も残ってしまう。とはいえ、この力強さは、かなり魅力的ではある。ちなみに、私が一番好きな「ジュピター」は、B）のクーベリック。均整美の極致と言っていい。C）のテイトも、華やかさが加わっていて、見事である。

  2009.08.07

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  ［BON VOYAGE+2］　後日談／降臨の現場。

  前回の記事では、ミューザ川崎シンフォニーホールの画像をUPし忘れてしまった。ここに改めて掲げておく。ちなみに私が座った席は、「2-R3扉　2階　RA5列　13番」であった。うーむ。今にして思えば、実に神々しい（？）現場であったと言えよう。

  2009.07.26

• ［BON VOYAGE+1］　後日談／モーツァルト『ジュピター』降臨。

  このブログへの書き込みを停止して以来、かれこれ1年4か月が過ぎようとしている。ブログを復活させるつもりは毛頭ない。けれども、突発的に書き込みたくなるような事件は、まれに起きうる。今回は、そうした事件が起きてしまったので、突発的に書き込むのみである。決して定期的な復活ではないことは、ご了承願いたい。私は現在、某センターで常勤日本語講師をしており、とあるクラスの担任でもある。学生たちが間もなく退所を迎えることから、彼らの修了評価をしなければならない。そこには「担任所見」の欄もあって、要するに「この学生は6か月間こんな勉強をしました。今後はこんなことに留意してほしいと思います。」といったコメントを書き込む必要がある。このような作業は、うるさい職場よりも、静かな自宅のほうが、はるかにはかどる。ゆえに、「お持ち帰り」で、大部分を土日に仕上げるつもりであった。で、本題。2009年7月26日（日）の話である。前々から予約を入れてチケット購入済みであったコンサートが開かれたので、上記のような仕事を抱えながらも、ミューザ川崎シンフォニーホールまで足を運んできた次第である。そのコンサートとは・・・フェスタ　サマーミューザ　ＫＡＷＡＳＡＫＩ　２００９東京交響楽団　オープニングコンサート12:00　オープニング・ファンファーレ（東京交響楽団ブラスセクション）12:00　開場12:30～14:00　公開リハーサル15:30　開場16:00　開演　　L.モーツァルト：おもちゃの交響曲　ハ長調（特別出演：川崎市立登戸小学校）　　モーツァルト：ピアノ協奏曲第27番　変ロ長調　K.595（ピアノ：菊池洋子）　　モーツァルト：交響曲第41番　ハ長調　K.551「ジュピター」　　＜アンコール＞モーツァルト：歌劇『フィガロの結婚』序曲　K.492　　（以上、指揮：ユベール・スダーン）17:50　終演というわけで、モーツァルト三昧であった。公開リハーサルもしっかり拝聴したので、「1粒で2度おいしい」とはまさにこういうことであろう。それでいてA席2,000円は、「お買い得」以外の何物でもない。『沈黙の艦隊』の熱心な読者としては、言うまでもなく、「ジュピター」がお目当てであった。原潜「やまと」が、ミンダナオ海溝で米原潜「ニューヨーク」を、続いてモルッカ海峡で米原潜「ダラス」「シカゴ」「カンサス」「ヒューストン」「デンバー」「リトルロック」を、それぞれ航行不能に陥れた際のBGMである。ユベール・スダーン氏の指揮による東京交響楽団の「ジュピター」は、実にシビれるような演奏であった。第1楽章アレグロ・ヴィヴァーチェ（生き生きと快速に）の冒頭からして、もはや只者ではなかった。テンポが非常に速くて、しかも余韻が短いのである。どこかのビールの宣伝ではないが、ものすごくキレのよさを感じた。これほどまでに力強い「ジュピター」は、今まで聴いたことがなかったように思う。この第1楽章を聴いているとき、ふと私の脳裏に、ある建物の映像が、フラッシュバックのように浮かんできた。それは・・・今年の6月6日（土）に訪れた、京都の上賀茂神社である。ん？？？　これって、どういうこと？？？しかしながら、私はすぐに事情を理解した。上賀茂神社といえば、正式名称は「賀茂別雷神社（かもわけいかづちじんじゃ）」であり、そのご祭神は雷をつかさどる（雷のような強い力をお持ちの）天空の神様である。一方の「ジュピター」は、ラテン語の読みでは「ユピテル」と発音し、ローマ神話の最高神である。こちらも雷をつかさどる天空神で、ギリシア神話のゼウスと同一視されている。そうか、上賀茂の神様は、「ジュピター」だったのか・・・おそらくユベール・スダーン氏は、天空の雷をイメージしながら、第1楽章を再解釈したのであろう。第2楽章アンダンテ・カンタービレ（歩く速さで、歌うように）、第3楽章メヌエット／アレグレット（やや快速に）を過ぎて、第4楽章モルト・アレグロ（きわめて快速に）のフーガを聴く頃になると、「天空を音符で表現することができたら、きっとこんな風になるに違いない」などと、すっかり恍惚状態に陥ってしまった。それにしても、まさかコンサートで降臨体験（？）を得ることになろうとは・・・いやはや、ありがたいことである。

  2009.07.26

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