[VOYAGE-77] テレビ/カノッサの屈辱。【2007.02.07 07:56:47】
夜間はともかく、日中は妙に暖かい日が続いている。三多摩の府中(東京農工大学・府中キャンパス)のアメダスによると、昨日の最低気温が-3.0℃(この冬の最低記録)で最高気温が15.7℃、今日の05時の気温が3.4℃で15時の気温が17.3℃(この冬の定時の最高記録)であった。このまま本格的な春を迎えてしまうのであろうか・・・。さて、今朝(昨日の深夜)、フジテレビで妙な番組を放送していた。『カノッサの屈辱 2007バブルへGO!!スペシャル番組』である。もともとは、ちょうどバブルがはじけつつあった1990年4月から1991年3月にかけての間、月曜深夜に放送されて人気を博していた歴史パロディ番組である。その当時、私自身は大学1年生であった。放送の翌日にはしばしば「こじつけがひどかった」「いや、結構面白かった」などと、学友との間で感想を述べあったことを記憶している。その伝説の番組を一夜限りで復活させたものが、このスペシャル番組である。教授役の仲谷昇氏は昨年亡くなったことから、今回は伊武雅刀氏がその役を務めていたが、ちょっと風格が不足していたような気がするのは私だけであろうか?以下の記述は、番組内のテロップをすべてメモしたものである。「天は何も語らず、歴史をして語らしむ」今日の研究テーマ「携帯電話の歴史」携帯電話創造図携帯電話創造図史上初の携帯電話はレンタル制契約費用98,300円 保証金200,000円第一章 携帯文明の夜明けと黎明期「もしもし」「ホもしもし=サピエンス」神聖N帝々国(別名:NTT)1979年「自動車電話」発表重量は約7キロ1985年「ショルダーフォン」発明重量は約3キロ1987年「携帯電話」誕生「重量よヘレニズム時代」第一身分「お金持ち」第二身分「ビジネスマン」第三身分「庶民」「テレ封建制度」第二章 台頭する新勢力の勃興1988年「ゲルマン大IDO民族」(別名:IDO)ゲルマン大IDO民族は超軽量携帯「ミニモ」で戦いを挑んだ超軽量携帯「ミニモ」1991年 神聖N帝々国「ムーバ」開発「ムーバ」が大勝を収める「ムーバビロン捕囚」1992年「神聖ドコモ帝国」誕生1993年「アナログ方式」から「デジタル方式」へ移行デジタル化により着信相手の番号が表記される以降、人類は言語「もしもし」を使わなくなる携帯所有率は全人民の3%当時の携帯は全てレンタル制だった1994年「神聖ドコモ帝国」宅麻ル伸=ルター1994年「レンタル制」に反対する携帯宗教家が登場する「神聖ドコモ帝国」宅麻ル伸=ルター「携帯の買い取り自由」を訴える「携帯宗教改革」1994年「買い取り制」の導入「Jフォランク帝国」建国(別名:J-PHONE)「ビザンツーカー帝国」建国(別名:Tu-Ka)4国はより個性的な携帯で販売競争を繰り広げるペンタイプの携帯名刺サイズの携帯安売りの戦に突入携帯端末の値段はショップ任せで100円~0円で取り引きされる「バラ(売り)戦争」「携帯はタダでくれるもんだ」の慣習を重大視する「ただでクレルモン宗教会議」神聖ドコモ帝国は第三身分に合わせ格安な携帯の開発に踏み切る1995年「PHS」発売<030>ではなく<050>なのは恥ずかしい1998年「Jフォランク帝国」女帝 ノリカテリーナ第三章 新大陸発見とメール文明の栄華1998年「大航海時代」「アメールカ大陸」発見「メール」という文明を手にする「ゲルマン大IDO民族」バスコ=織田=ガマ1999年「iモード」誕生ゲルマン大IDO民族=50文字Jフォランク帝国=64文字iモード=250文字「250字軍」「三大発明」「インターネットへの羅針盤」「着メロ」「活版絵文字印刷術」ドワンゴ・JOYSOUNDなどの「着メロギルド」暇な音大生に曲を再現させて利益を得た「メールネサンス」到来「未成年娼婦の横行」「黒パケ死病」「テルでメール反動」「ドメイン指定受信機能」を実施「受信囲い込み運動」「Jフォランク帝国」女帝 ノリカテリーナ「Jフォランク帝国」女帝 ノリカテリーナ2000年「写メ」発明「写実メール主義」「写真を送信しなければ1円も儲からないじゃないか」「コペルニクスの天球回転論」「情報」つまり「知」をやりとりし通話料を稼ぐ思想「知動説」通話料はなくてもサービスを増やし「ショップ(店)」に向かわせる思想「店動説」「知動説」神聖ドコモ帝国 「店動説」Jフォランク・IDO民族後に神聖ドコモ帝国も「写メ」と同じ「i-shot」を開始「よしもトルコ王国」シャー=ジンナイ「大英U帝国」建国仲間ユキエリザベスI世「ベル左右講和条約」第四章 新興勢力と二大覇権の時代2001年「神聖ドコモ帝国」ジャンヌ=宇多田ルク2001年 神聖ドコモ帝国 テレビ電話「FOMA」発明「FOMA」はつながりにくくとても重かった「それでも動画は動いている」(ガリレオ=ガリレイ)2001年「ブルボーダフォン王朝」建国(別名:vodafone)「大英U帝国」建国(別名:au)「大英U帝国」仲間ユキエリザベスI世「大英U帝国」仲間ユキエリザベスI世庶民の若者向けの携帯電話改革「着うた」配信第一号の着うたを作った音楽家ヴァン=ベードーチン川バッハタ=カナメ「音楽ばかり聴かれたら1円も儲からないじゃないか」「無敵艦隊」2004年「お財布携帯」サービス開始「免財布」「神聖ドコモ帝国」加藤アン王女2006年2006年「ワンセグ携帯」開始「テレビと協賛等宣言」電話国家間なら左右どこでも「自分の番号」を持ち運べる「ベル左右講和条約」(別名:ナンバーポータビリティ制度)皇帝ナポレ孫=正パルト皇帝ナポレ孫=正パルト「ボナソフト朝バンク帝国」建国「世の辞書に“予想外”はない」「福岡の球戯場の誓い」2006年10月「ベル左右講和条約」締結(別名:ナンバーポータビリティ制度)「通話料封鎖令」世界史の流れとテーマの流れがうまく合致すると一層面白く感じられるはずであるが、今回は時間軸が前後することが多く、やや苦しかったかもしれない。いずれにしても、以上の長い引用から、番組の雰囲気(まさにあの頃、バブルな消費文化を煽動していたホイチョイ・プロダクションズのギャグ・センス)を読者諸氏に伝えることができれば幸いである。