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2005.05.03
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カテゴリ:コーチング
昨日の続きです。

ソーシャルスタイル活用のステップ

(1)自分のソーシャルスタイルを知る(自己理解)

自分は対人関係においてどのような行動特徴をもつか、どのようなタイプの人間か
をよく認識することが重要です。
他人を理解するためには、はじめに自分をよく知らなければなりません。

自分の行動特徴を正しく認識することは対人関係においてセルフコントロールする上で大切で、自分が陥りがちな弱みや短所を認識し、意識化できれば、自己管理が可能となります。

ここで重要なポイントは、自分から見た自分(自画像)ではなく、相手から見えている自分であることです。
ここに自己理解の重要性があります。

(2)相手のソーシャルスタイルを知る(他者理解)

ソーシャルスタイル理論では、他者理解の判別基準を、外側から直接観察可能な
行動におきます。
相手の対人行動を細かく正しく観察し、その行動パターンを分析することによって、相手を的確に理解します。相手のソーシャルスタイルがわかると、一見なにげない行動にもかなり一定の決まった法則があることがわかってきます。

我々の日常の行動の多くは習慣的なものであり、したがって、あらかじめ相手の
行動を予測することも可能になります。
相手のソーシャルスタイルをよく理解することによって、自分と相手の相違が明らかになり、お互いの行動パターンの違いにとって起こりがちなトラブルや誤解を
未然に防ぐことができるのです。

(3)スタイル変換

自分のスタイルと相手のスタイルがわかったら、相手が対人関係においてどのような対応を望んでいるか(欲求・ニーズ)、逆にどのような対応のされ方を嫌うかを分析します。それに基づき、相手のニーズに合わせて、自分のソーシャルスタイルを一時的に柔軟に変化させます。これをスタイル変換といいます。

スタイル変換とは、一時的に自分のソーシャルスタイルから離れ、相手のスタイルとその状況に応じて、自分の普段の行動に新しい行動を付け加えたり、行動の一部を取り除いて最適なコミュニケーションができるような行動をとることです。

スタイル変換を上手に行える人は、相手が求めている欲求(ニーズ)を敏感に感じ取れ、相手に合わせて柔軟に行動がとれる人です(柔軟性が高い人)
相手に合わせて、自分のスタイルを変換することは、自分をこれまでとは違う自分に作り変えることではなく、基本的にあるがままの自分でありながら、相手との
摩擦を和らげるために、一時的にコミュニケーション行動を相手に合わせて変えることです。

このように、自分と相手のソーシャルスタイルを判別して、その共通点、相違点を
よく認識したうえで、いかに自分とスタイルの違う相手に合わせて自らのスタイルを柔軟に対応させていくかということがソーシャルスタイル理論なのです。

今日はここまで。
明日からは、昨日お話した「4つのタイプ」の特徴やそれぞれの効果的なアプローチ法について触れていきます。
苦手な同僚、上司、商談相手等との良好なコミュニケーションをするための
ヒントが得られれば幸いです。







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Last updated  2005.05.04 11:46:10
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